クチグロマスとは、田沢湖に生息していた謎のマスである。
名前の通り口の中が黒い。非常に美味であるらしい。
1950年(昭和25年)に行われた酸性水の放流によって、クニマス(田沢湖個体)と共に絶滅したとされる。
クチグロマスに関する情報は少なく、標本も残っていなかった。この為、クニマスとヒメマスの雑種とする説もあった。
2025年(令和7年)、中坊徹次らの研究チームよって標本が1尾発見された。この標本はクニマスの未成魚と同定され、「クチグロマス」という有効な種はいなかったことが示された。