カマキリ

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コカマキリ

カマキリとは、昆虫の一種。

概要[編集]

  • 姿や生態がバッタに似ており、名称の由来と言われる「鎌を持つキリギリス」と言われることから「バッタに近い仲間」と言われがちだが、正確には網翅類であり、ゴキブリ及びシロアリとは近縁種の関係にある。
  • とはいえゴキブリ・シロアリとは異なり益虫とされる。これを「ルッキズムだ!」と批判する定型発達者話法に長けた人もいるが、おそらくは悪性の困った人であろう。
  • 漢字表記では「蟷螂」。「蟷螂拳(カマキリ拳法とも)」や「蟷螂の斧」などの言葉が著名である。

形態[編集]

  • 頭は逆三角形で、膨らんだ目を持つ。体は棒状。前足は鎌状となっており、これを使って獲物の捕獲を行う。
  • 擬態することでも著名であり、一例としてハナカマキリが挙げられる。この種の幼虫は、花に似た色や形で花に擬態する。

生態[編集]

  • 卵は硬い卵鞘に守られながら冬を越し、春に孵化する。豪雪地帯では、「カマキリが高いところに卵を産んだ年は豪雪」という伝承がある。
  • 産まれたばかりのものはとても小さく、天敵も多い[注 1]。そんな過酷な環境の中で、狩りの技や生き残る術を磨き、脱皮して成長する。その後、数回の脱皮を経て夏の終わり頃に成虫になる。
  • 成虫は秋に交尾産卵を行う。産卵後は冬を越すことなく死んでしまう。因みに交尾が終わるとオスがメスに捕食されると言われるが、実際やるのは13~28%くらいと低く、オスが無事に生き残るケースも少なくない[注 2]

著名な種類[編集]

日本[編集]

世界[編集]

似て非なる種類[編集]

脚注[編集]

  1. 尚、成長と共に天敵が獲物の1つとなり、立場が逆転することもある。
  2. 尚、交尾する直前メスに捕食されても、腹部が無事であればそのまま交尾する体制に移ることができる(カマキリに限らず節足動物は節ごとに生きているため)。また、仮に生き残ってもそのまま寿命で命が尽きてしまうことや、メスの体力の温存が可能であることから、メス側からすればオスを捕食した方が都合が良いまである

関連項目[編集]