カタプラーナ
カタプラーナ(ポルトガル語: cataplana)は、ポルトガルで用いられている蒸し煮用の鍋の名称、およびポルトガル最南端となるアルガルヴェ地方でその鍋を用いて作られる郷土料理の名称[1][2]。
本項目では調理器具としての名称を「カタプラーナ鍋」とし、料理名を「カタプラーナ」と表記する。
調理器具[編集]
カタプラーナ鍋は、銅板から打ち出された鍋[1]。底の丸い鍋を2つ合わせたような形状をしている[2]。
2つの丸底の鍋を合わせるため、カタプラーナ鍋の側面にはロック機構がついていることもある。伝統的なカタプラーナ鍋は銅製であるが、アルミニウム製の表面に銅メッキをすることで独特の外観を再現した製品も多くある。
電気で加熱調理するカタプラーナ鍋もあるが、外観は大きく異なる。
郷土料理[編集]
カタプラーナは、魚介類を使った料理が主だが、肉を使った料理もあり、「〇〇のカタプラーナ」というように食材料の名前を伴った表記がされる[1]。少ない水分で蒸し煮にする料理で、調理法としてはタジン鍋で作る料理にも似る[2]。
カタプラーナ鍋を用いるのが伝統的ではあるが、厚手で蓋の密閉度が高くて、汁と蒸気がよく対流する構造もの鍋で代替することもできる[1]。日本でよく使われている調理器具だと圧力釜、無水鍋、丸底鍋、厚手の蓋つき鍋や土鍋などが該当する[1][2]。
使用する食材に決まりはないが、魚介類は2種類以上を用いると味に深みが出る[1]。ポルトガルでは鱈(バカリャウ、bacalhau)がよく使われる。魚介類だけでカタプラーナが作られることもあるが、魚介類と肉類の両方を用いることもよくある[1][1]。ジャガイモは鍋にいっしょに入れることもあるが、別添えされることもある[2]。トマトが入ることもあるが、イタリア料理ほどには大量にトマトを用いることはない[1]。味付けは辛みの効いたピリピリ(piripiri)と呼ばれる唐辛子ソースがよく使用され、パクチーもよく使用される[1]。