オモライくん
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『週刊少年マガジン』(講談社)にて1972年1号から1972年23号まで連載された。
少年のオモライくんは、美女のおこもちゃん、コジじいと3人で乞食をしている。常軌を逸した不潔さや、オモライくんが通う小学校での騒動を描く。
連載終了の経緯[編集]
永井豪は『週刊ぼくらマガジン』(講談社)で『魔王ダンテ』を連載していたが、『週刊ぼくらマガジン』の休刊と共に連載中止となった[1]。連載終了後、東映動画から『魔王ダンテ』をテレビアニメ化したいという話が永井に舞い込み、この企画は後に『デビルマン』へとつながって行く[1]。
1972年の永井は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で『ハレンチ学園』を、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で『あばしり一家』を、『週刊少年サンデー』(小学館)で『あにまるケダマン』、そして本作を『週刊少年マガジン』を連載していた[1]。いずれもギャグ漫画作品であり、『魔王ダンテ』のようなストーリーものの執筆依頼が永井に来なかったという理由もある[1]。
ストーリーものの執筆に意欲を燃やす永井は、本作の連載を止めて代わりに『デビルマン』を連載したいと編集部に申し出た[1]。連載当初の『オモライくん』の人気はさほどではなかったが、連載が数か月続いたこの申し出のころにはかなり人気があり、編集部は永井を翻意させようと説得したが、永井の決意は固かった[1]。『デビルマン』テレビアニメの放映に先立って、漫画版『デビルマン』の連載を行うと、東映動画と永井が約束していたこともあり、ぎりぎりになって『デビルマン』の連載は許可された[1]。『週刊少年マガジン』1972年23号に巻頭カラーで本作の最終話が掲載され、同年25号より『デビルマン』の連載が開始された[1]。