アーサー・コンプトン
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アーサー・ホリー・コンプトン(Arthur Holly Compton、1892年9月10日-1962年3月15日)とは、アメリカの物理学者である。
概要[編集]
X線の散乱に関する研究によって有名であり、最も知られる彼の発見は、コンプトン効果であり、この発見によって1927年にノーベル物理学賞を受賞した。第二次世界大戦中、マンハッタン計画に参加した。
コンプトン効果[編集]
1923年にコンプトンはX線を電子に当てたときの散乱現象を観察し、散乱されたX線の波長が変化することを発見した。これは、光が粒子(光子)として運動することを示しており、量子力学における重要な証拠とされた。
当時、光は波であることの波動説が信じられていたのが説明が難しく、コンプトン効果の発見によりアインシュタインの光量子説を支持する要素ともなった。
このコンプトン効果は現在の放射線技術に広く応用されている。