アンリ2世 (フランス王)

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アンリ2世(英:Henri II)とは、ヴァロワ朝・10代目のフランス国王。

1519年3月31日にフランス王フランソワ1世とクロード・ド・フランスの次男として生まれる。長男フランソワがテニスの後に急死したため1536年に王太子となった。1533年イタリア戦争におけるフランスのイタリア半島への影響力強化の一環としてメディチ家カトリーヌ・ド・メディシスと結婚。フランソワは寝室で息子の初夜の様子を見守り、アンリとカトリーヌが「馬上槍試合の如き勇気を示した」との感想を語った模様。ただ、カトリーヌは醜い容姿で小柄だったためアンリは全く興味を示さず、19歳年上の愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエに夢中になっていた。

1547年、父の崩御によりアンリ2世として即位した。1559年にスペイン王フェリペ2世とカトー・カンブレジ条約を結び、60年にも及ぶイタリア戦争を終結させた。また、国王としての義務を果たすためカトリーヌとの間に五男五女をもうけた。しかし、同年6月30日、娘とフェリペ2世の結婚を祝う宴会で馬上槍試合を披露中、対戦相手の槍が折れてアンリの眼に突き刺さった。これが致命傷となり7月10日に崩御した。享年40。長男フランソワが後を継いだ。