マルウェア
マルウェア (英:malware ) は、不正かつ有害に動作させる意図で作成されたソフトウェアやプログラムの総称。「Malicious」(悪意ある)と「Software」(ソフトウェア)をつなげた造語である。
種類[編集]
コンピュータウイルス[編集]
他のマルウェアではないソフトウェアに依存(感染)するマルウェア。感染したソフトウェアは正常な動作ができなくなる。しばしばコンピュータウイルスとマルウェアは混同される。詳しくは#コンピュータウイルスとの違いを参照。
トロイの木馬[編集]
通常のソフトウェアに偽装してコンピュータ内に侵入し、悪意のある動作を行うマルウェア。コンピュータウイルスや、後述のバックドアやスパイウェアなどをインストールする機能がある場合もある。
ランサムウェア[編集]
コンピュータの情報を暗号化し、その情報を復元するための「身代金」を要求するマルウェア。後述のスパイウェアの機能を持っている可能性がある。多くの場合は身代金を支払っても情報が復元されることはない。身代金はビットコインを要求することが多い。
スパイウェア[編集]
コンピュータのデータを収集し、その情報を外部に送信し、セキュリティやプライバシーを危険にさらすマルウェアであり、パスワードなどの個人情報を収集・盗難することがある。他のマルウェアやソフトウェアに同梱されていたりすることが多い。
プライバシー侵害ソフトウェア[編集]
- プライバシー侵害ソフトウェアはスパイウェアに類似の概念であり、過剰な追跡などにより、プライバシーを侵害するソフトウェアを意味し、マルウェアではないものを含む。PRISMに参加している企業のソフトウェアには、プライバシー侵害ソフトウェアであるものと、プライバシー侵害ソフトウェアではないものがあり、すべてがどちらかというわけではないが、前者が少なからずあるという問題がある。なお、これらの企業のソフトウェアは一般的にはマルウェアとはみなされないが、FSFからはマルウェアとみなされている。[1]
- マルウェアではないプライバシー侵害ソフトウェアにおけるデータの用途は、広告主やその他の第三者に販売されるなどといった商業的なもののほか、AIの機械学習などといった用途があるが、PRISMのように政府の監視に利用されることもある。
- マルウェアではないプライバシー侵害ソフトウェアは、アンチスパイウェアでは除去できない。アプリケーションファイアウォールで、ネットワーク接続を制御することはプライバシー侵害ソフトウェアの自動接続に対する対策となる。また、プライバシー侵害ソフトウェアを含まないオペレーティングシステム[注 1]を使うことも対策となる。
- F-Droidには、アプリに含まれる「好ましくない機能」(Anti-Features)の一覧の公開というのがあり、あなたの許可なしにあるいは初期状態で行動を追跡したりどこかに報告したりするアプリを指す「トラッキング」もAnti-Featuresとされている。[2]オプトインである場合はAnti-Featuresとはされない。[2]
キーロガー[編集]
キーボードからの入力を記録するスパイウェアである。
アドウェア[編集]
執拗に広告を表示するソフトウェアである。マルウェアである場合があり、狭義のアドウェアはマルウェアのことを指す。有害なサイトにつながっていることがある。主に無料のプロプライエタリ・ソフトウェアに同梱されていることが多い。 F-Droidには、アプリに含まれる「好ましくない機能」(Anti-Features)の一覧の公開というのがあり、「広告」もAnti-Featuresとされている。[2]
バックドア[編集]
外部からコンピュータを操るために作られたコンピュータへの不正な侵入経路である。米国の諜報機関によって多く設けられる一方、中国の諜報機関もバックドアを設けているように、[3]国家の諜報機関によって多く設けられる傾向にある。
コンピュータウイルスとの違い[編集]
- コンピュータウイルスは、前述のとおり本来はマルウェアの一種であったが、マルウェアという単語があまり普及していないこと、メディアでは「コンピュータウイルス」の語が使用されることが多いことなどの理由から、マルウェアと同等の意味を表す語として定着してきている。実際に、当ウィキでも混同があり、「コンピュータウイルス」や「ランサムウェア」の記事でも混同されている。
- 実際にはコンピュータウイルスではないマルウェアも多くある。
自由ソフトウェア財団の定義[編集]
自由ソフトウェア財団の定義では、ユーザを虐待するように機能するソフトウェアを指す。[1]
脚注[編集]
注記[編集]
- ↑ Linuxディストリビューションの多くはプライバシー侵害ソフトウェアやオプトアウトの追跡機能を含まないので、おすすめである。
出典[編集]
- ↑ a b “プロプライエタリなソフトウェアはしばしばマルウェアである - GNUプロジェクト”. 2025年3月20日確認。
- ↑ a b c “好ましくない機能”. F-Droid.
- ↑ “バックドア#国家の諜報活動によるバックドア”. ウィキペディア日本語版.