アイネ・クライネ・ナハトムジーク

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アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik) K.525とは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した弦楽合奏のセレナード曲である。オリジナルキーはト長調(英:G Major、独:G-dur)。

本作はモーツァルトの楽曲の中でも最も有名な曲の一つである。1787年8月10日にウィーンで作曲した。全4楽章構成で成り立っている。

第1楽章

ト長調、ソナタ形式、4分の4拍子。単に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」といえば、1曲のみの場合は、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章」の略、第1楽章のみを指す。フレーズの始まりは、「ソレソレソレソシレ(コード:G)」「ドラドラ(コード:Am)→ドラファ#ラレ(コード:D7)」。1小節~4小節までの範囲の和音は、主調のIの和音(ソ.シ.レ)、IIの和音(ラ.ド.ミ)、V7の和音(レ.ファ#.ラ.ド)の3つだけで、3つとも分散和音のメロディーでできている。5,7小節目はG、6,8小節目は、ベース以外のハーモニーがD7で、主調の主音がベースに置かれているので、コードネームはGsus4、D7/G(D7sus4かもしれない)。提示部第1主題のうち、22小節目から属調のニ長調に転調し、ニ長調への転調の準備で、第2主題への移行であって、28小節目から第2主題に入り、第2主題は属調のニ長調で出される。

展開部では、ニ長調で第1主題のフレーズを途中まで出し、途中から、「ラファ#ラファ#(コード:F#m)→ラファ#レ#ファ#シ(コード:B7)」となり、F#mの部分は、ホ長調のⅡの和音であるが、B7の部分は、実はホ長調とはいえ、ホ短調への転調の準備であって、ホ短調のドミナント7thに入る。その後、ホ短調へは行かずに、下属調のハ長調で第2主題のフレーズを出している。長調で第2主題を出したことにより、新たな感情を導入する役割を持つ。

再現部に入り、第1主題は提示部と同じ部分が多く、属調のニ長調の転調後、ニ長調ではトニックコードのまま変化せず、ニ長調のトニックはト長調のドミナント扱いであって、次にト長調に向かうためであり、再現部の第2主題に導くためである。再現部の第2主題は、主調のト長調で第2主題の再現を行う。

第2楽章

ロマンツェ:アンダンテ ハ長調、2分の2拍子、複合三部形式。

第3楽章

メヌエットとトリオ:アレグレット ト長調(トリオはニ長調)、4分の3拍子、複合三部形式。

第4楽章 ロンド:アレグロ

ト長調、2分の2拍子、ロンド形式。

カバー[編集]

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章」のカバーは、KREVAが「国民的行事」というタイトルでカバーした。国民的行事のキーは、オリジナルキーより半音4つ高く、ロ長調(英:B♮ Major、独:H-dur)に移調されている。

使用例[編集]