きみは四葉のクローバー
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『きみは四葉のクローバー』(きみはよつばのクローバー、You are a four leaf clover)は、こうしによるラブサスペンス漫画。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2024年33号(2024年7月18日発売)[1]より連載中。秋田書店のWebサイトであるチャンピオンクロスでも掲載中。話数表記は「#〇」。単行本は既刊5巻(2025年8月時点)。
テレビ朝日系で放映されているバラエティ番組『アメトーーク!』で2025年2月27日に放映された「マンガ大好き芸人」企画で野田クリスタル(マヂカルラブリー)がイチ推し漫画として紹介したことで注目を集めた[2]。
あらすじ[編集]
幼いころ、よつはが可愛がっていた動物が死に、いっしょに埋葬した宇一は、よつはが悲しまないよう獣医になることを告げる。よつはは、家庭の事情で小学校のうちに転校し、宇一とよつはは離れ離れになった。
よつはと分かれた宇一には、いじめと家庭崩壊が重なり、それでもよつはとの約束のために獣医科大進学を目標としてこらえていたが、ついには心折れて自殺してしまった。
無理をして身体を壊していたよつはだったが、身体がある程度回復し、宇一に会いにきたところ、宇一の自殺を知る。宇一がくれた四葉のクローバーを押し花にしたものを文字盤に入れた腕時計の竜頭を回すと、過去に戻れることに気付いたよつはは、宇一を自殺の運命から救い出すために、やり直しを始める。
登場人物[編集]
- 宇津 宇一(うつ ういち)
- 「うんち」とあだ名される。くるみアレルギー持ち。
- 小学生の頃は、スポーツ万能で勉強もでき、他人のことを気にかけてる人気者であった。
- 中学でいじめられるようになった原因は、他のいじめられっ子を瑛人らの不良グループからかばったところ、いじめの標的
- 宇津 美代子(うつ みよこ)
- 母。自傷癖(リストカット)あり。通院、服薬も行っている。
- パートには出ているが家事は放棄状態(宇一が行っている)。事あるごとに家庭がこうなったのは宇一のせいだと、宇一を責め続ける。
- 宇津 詩子(うつ うたこ)
- 姉。SNSを通じて、自分が頑張れないのは親の責任と、他責思考を植え付けられ、学校も辞めて引きこもりとなる。
- 詩子の引きこもり化をトリガーに宇津家は崩壊し始める。悩む美代子に父は「がんばって」と追い打ちをかけ、美代子が自傷した際にもうろたえ母を気遣う宇一を違って、冷静に救急車を呼び、病院で美代子に「大した怪我でなくてよかったね」と声をかける。引きこもる娘の詩子が困らないようにと父が、詩子の口座に生活費を入金しているというのも、引きこもりが継続している要因となっている。
- 父
- 宇一の父親。本名不詳。
- 物事の本質を理解できず、なにごとにも無関心。まったく悪気なく「家族思いのいい父親」を演じている。
- 「いい父親」は非常に表層的なことであり、宇一の進学先も薬学部と思い込んでいたり、宇一が獣医科大進学のために貯蓄していた金を「家族のために使おう」「家族のために大学はあきらめて」などと言い出す。宇一にはくるみアレルギーがあるのだが、なんど言っても理解や記憶せず「がんばる息子を応援するいい父親」としてくるみクッキーを差し入れる。
- よつは
- 主人公[3]。
- 第1話の時点で、既に何回もやり直しを実行している。
- 身体は全快しておらず、再度の入院が必要。これは、以前のやり直しで完治を待っていては宇一の自殺が止められないと判ったことによる。
- 自殺の原因をひとつひとつ取り除いていくも、腕時計そのものは時間が巻き戻らないため、そろそろ壊れそうになっている。
- 上述のように再入院のため、再び宇一を離れるのは確定事項であるため、いじめの原因を取り除くだけでなく、よつはがいなくなっても再度、宇一が病まないよう友達つくりなども計画し実行している。
- みつは
- よつはの兄。無口で無表情。よつはから時間を巻き戻せることを打ち明けられ、宇一を幸せにすることへの協力を求められた際には「誰も殺さないこと」を条件に承諾する。
- 母
- よつはの母。本名不詳。
- 非常に強い執着心と完璧主義の押し付けを持ち、よつはを芸能界に入れるために特訓を行う。よつはが少しでもミスすると「体を切り刻む」と脅迫する。
- よつはが中学1年生の冬に、車の事故で亡くなったとされる。
- 江藤 瑛人(えとう えいと)
- 宇一と同じ中学校出身。中学のきち宇一をいじめていた筆頭に挙げられる。宇一は瑛人を目にしただけで恐怖を覚えるくらい。
- 通学途中の駅ホームで宇一に絡もうとしたところを、よつはの策によって電車入線中の線路に転落。轢死は免れたものの、その様子を撮影した動画を配信されたことで、学校名や瑛人の名前も拡散。さらには学校で宇一をいじめていたことも拡散され、炎上することになった。
- 八重 大和(やえ やまと)
- 小学校時代からの宇一、よつはとは知り合い。小学校のころからよつはのことを好きだったが、よつはが宇一ひとすじなのに不快感を覚えていた。
- 中学時代は宇一がいじめられてボロボロになって行くの見て快感を覚え、高校に入ってからは宇一の誹謗を広めていじめの起因を作っていた。もっとも、この事自体がSNSを通じて別の人物に唆された結果ではある。
- よつはが転校してきて、宇一と仲良くしていることに、よつはがまったく自分を見てくれないことに、ついには理科室で宇一を斬殺する。
- ふーちゃん
- 小学校時代からの宇一、よつはとは友人。宇一とは異なる全寮制の高校へ通っている。
- ハッキングなどのコンピューター技術にも優れており、よつはの相談に乗る(SNSの匿名掲示板で指示している黒幕の解明など)。
- 里川 六花(りかわ りっか)
- 宇一と同じ中学校出身。男子生徒からの人気は高い。
- 中学では宇一とはクラスが異なり、面識もなかったが、いじめの一環として宇一に嘘告白をしてその様子を動画撮影しようとしたところ、当時もよつは一筋だったこともあって宇一は告白を断った。そのことを逆恨みし、宇一を陥れている。
実写PV[編集]
2025年9月4日発売の『週刊少年チャンピオン』40号において、本作の実写PV制作決定が報じられた。
脚注[編集]
- ↑ “「あつまれ!ふしぎ研究部」約8年の連載に幕、いじめられ男子のラブサスペンス新連載も”. コミックナタリー (2024年7月18日). 2025年9月9日確認。
- ↑ “【2025/2/27】アメトーーク!「マンガ大好き芸人2025」オススメ漫画をご紹介!”. 三省堂 (2025年2月28日). 2025年9月9日確認。
- ↑ a b “乃木坂46冨里奈央、『きみは四葉のクローバー』実写PVで主演 制服姿のコラボグラビアも公開【コメントあり】”. 山陽新聞. (2025年9月4日) 2025年9月9日閲覧。
外部リンク[編集]
- きみは四葉のクローバー - チャンピオンクロス(秋田書店)