カビ
分類[編集]
五界説では菌界とされ、分解者として扱われる。かつては光合成を行わない植物とされた。
カビの利用[編集]
様々な発酵食品に使われる。鰹節、醤油、日本酒、味噌はコウジカビによって作られ、ブルーチーズはアオカビによって作られる。アカパンカビは遺伝の研究に使われ、ペニシリンはアオカビから作られる。カビの胞子は、空気中のあらゆるところに存在している。
中には、巨大な子実体を作るカビもあり、子実体がよく食用になる。この子実体のことをキノコと呼ぶ。
カビの害[編集]
カビ毒ともいう。カビは酸素が無いと発育できない。カビの発育過程は、カビの胞子は、風に乗って遠くまで運ばれるため、カビの胞子が特定の居場所に付着すると、コロニーを作り、菌糸を伸ばし、胞子が空気中に飛び散る。 食品に生えて味、臭いは不快なものにするほか、毒素を産出する。動物や植物、生物に病気を引き起こさせる。このうち白癬菌は皮膚表面に生えて、いんきん、たむし、水虫といった皮膚病を起こさせる。ミズカビは魚類を死に追いやるので養魚場では恐れられている。
食べ物にカビが生える原因は温度、湿度、水分、酸化による錆び(主に水分の酸化)、栄養の条件が揃うことである。
食べ物のパッケージ内を開くと、空気に酸素が含まれるため、食べ物の内部に酸素が吸収されて食べ物が酸化し、真菌であるカビの発生原因になり、古臭い感じ、古びたような印象を受ける。
しかし、カビが生える前に、食品をよく乾かしたり、冷蔵庫に入れて冷たくしておけば、たとえ空気中に胞子があっても、酸化しにくく、カビは生えにくい。
機械部品、建物、家具などにカビが生えるということは、老朽化を促進する。カビが生えるとは、様々な機能が衰え、老朽化や生物の老い(老化)を促進するサインで、健康被害を与えるものとなる。比喩的に、古臭くなることである。
2024年の8月下旬に道立根室高等学校でカビが大量発生してニュースになる騒ぎがあった。バスケットボールもカビに覆われてしまったという。同校は空気清浄機を20台稼働させてカビ清掃に取り組み、8月28日から9月2日を臨時休校にした。