ROAD ~輝ける道~
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『ROAD ~輝ける道~』(ロード ~かがやけるみち~)は、塀内夏子による駅伝漫画。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2001年28号から2002年1号まで連載された。単行本は全3巻。2002年42号から2002年50号には18歳になった如月晃太が沢田祐一郎と共にマラソンを走る『ROAD ~ふたつの太陽~』が執筆されている。単行本ではナンバリングは継続しており4巻、5巻となっている。
総距離100キロメートルを超す「横浜・富士オープン駅伝」を舞台に参加各チームの補欠選手を寄せ集めた混成Bチーム「かもめ」を各区間、各選手のそれぞれの過去を振り返りつつ描く。
登場人物[編集]
- チーム「かもめ」
- 横浜・富士オープン駅伝に参加する各チームの補欠選手5人で構成されたチーム。混成Aチーム「つばめ」もある。
- 当日初顔合わせとなり、合同練習もままならない混成チームは最下位となるのが通例であった。
- 北川 克己(きたがわ かつみ)
- 1区走者。藤崎電機所属の24歳。
- 大学時代にエースとして箱根駅伝2区に出場したが、両足を疲労骨折して歩くこともできなくなったため、負傷リタイヤした。実業団に入りしても、完走できずに途中棄権が続いていた。
- 小野寺 順(おのでら じゅん)
- 2区走者。早田大学4年の21歳。早田大学競走部所属だがマネージャーを務めている。もともとは選手でもあったがタイムが悪く、退部して同好会に移籍するかマネージャーをやるかを迫られてマネージャーとなった。競走部からは混成チームへの出場希望者がおらず、大学4年であることから記念に出場してみないかと言われて参加する。 同じ早田大学の西脇大介には混成チームで出るくらいなら選手をやめたほうがマシだと言われたが、小野寺にとっては出場できるほうが重要であった。
- 南 利夫(みなみ としお)
- 3区走者。大東亜大学4年の22歳。
- 高校時代に高校ナンバーワンのスピードランナーとして名を馳せ、変人、嫌われ者としても名を馳せる。鳴り物入りで大学に入学するが、チームメイトからは嫌われてしまう。
- 練習を怠けている連中とは関わりたくないと考え、1人で黙々と練習をして自身で体調管理を行っている。口数が少なく、チームメイトから嫌われる要因ともなっている。箱根駅伝の予選大会では活躍したが、本選は欠場となったため、混成チームに参加する。
- 如月 晃太(きさらぎ こうた)
- 4区走者。修王館高校2年の17歳。
- 中学生の時には都道府県別対抗駅伝に埼玉県代表選手として出場し、区間新記録を出した天才少年。ここ1年間ほど公式戦に姿を現していなかった。
- これには晃太の幼馴染の少女とハイジャンプ選手の少女との三角関係、幼馴染の少女の事故死による精神的なものであった。
- 4区では22人抜きをし、4位の九州体育大学・沢田祐一郎を文字通りのあと数歩まで追い込むが5位に終わる。1位とは14秒差。
- 室堂 武司(むろどう たけし)
- 5区走者。信州出身で山道に強い。
- 朝井化成に所属する29歳。大学陸上から実業団へかけて目覚ましい活躍を見せ、6年前の五輪選考会でも優勝を果たしたが、その後の陸上レースで故障し、さらにはトレーニング中に交通事故に遭って両足を骨折したという悲運のランナー。事故によって選手生命が終わったと思われていたが、長いリハビリを経て復帰した。
- 早田大学
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- 西脇 大介(にしわき だいすけ)
- 2区走者。早田大学競走部所属で小野寺順の後輩あたる。初駅伝となった全日本大学駅伝では区間賞を取った実力者でもある。大型新人として早田大学に入学したこともあり、先輩ではあるもののマネージャーの小野寺を見下しており、マッサージをさせたり、買い物に行かせたりといった雑用係として使っていた。
- 九州体育大学
- 朝井化成
- 今大会の優勝候補とされる実業団チーム。5区スタートの時点で1位。
- 甲斐 大輔(かい だいすけ)
- 5区走者。昨年度は世界選手権で優勝したオリンピック選手。
- SP食品
- 5区スタートの時点で2位。
- 河内 肇(かわうち はじめ)
- 5区走者。室堂武司と共に一時代を築いたベテランランナー。アトランタオリンピックでは銀メダルを獲っている。6年前の五輪選考会で室堂に破れいる。その後のレースでは日本人1位になるものの、室堂より1分以上遅いタイムだったことから、自分が五輪代表になったことに複雑な思いを抱えている。
- その他
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- 塚越(つかごし)
- 全日本陸上競技連盟会長。ローマ五輪で銀メダルを獲った過去がある。
- 同じ大学出身の河内肇をひいきにしていたこともあり、6年前、すでに五輪選考会に優勝し五輪代表内定とも言われていた室堂を無理にレースに出場させた。