NTT中継回線

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NTT中継回線(NTTちゅうけいかいせん)とは、NTTドコモビジネス(旧社名・NTTコミュニケーションズ)が管理・運用している電気通信用の専用線である。ここでは中継回線のうち、全国のテレビ局同士を結ぶ映像・音声・データ伝送・中継専用回線について記述する。

概要[編集]

この回線を通して番組そのものや、番組の一部となる素材等をやり取りする。地上回線と衛星回線があり、主力は地上回線である。

地上回線は光ファイバーを用いた有線回線かつ地上波デジタルに対応したデジタル回線となって久しいが、かつてはマイクロ波を用いてアナログ素材を送信した無線回線が使用されていた。この関係上、発局から遠い局では若干の画質劣化が生じることがあった他、衛星アナログテレビ放送チューナーを通すことで、中継回線で流れている非ネット番組などの内容を見る事が出来た。

北海道の事情[編集]

北海道内のテレビ放送は、他県や広域圏のように放送波のみで放送対象区域の道内全域をカバーできず、札幌と主要都市を結ぶ道内中継回線に頼らざるを得ない状況にある。このうち民放テレビ局では回線のデジタル化以降はNTTの回線ではなく、北海道電力系の北海道総合通信網が所有・運営する光ファイバーケーブルが使用されている。在道民放各社がNTT回線の使用を取りやめたのは、回線使用料金が1社あたりで年間2億5千万円と高額だったのが主因とされる。
なお、NHK札幌発の全道放送は引き続きNTTの回線を用いている。