Litra EG
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Litra EGとはDSBが1999年と2000年にドイツのシーメンス社から発注したシーメンスES64F形電気機関車13両のDSBの形式指定車である。これらの機関車には3101~3113号機までの番号が付与された。導入当初、当形式はヨーロッパで最も強力な機関車の一つだった。
この車両はエーレスンド線の開通に合わせて購入された。同時にかつてのDSB Godsはスウェーデンの奥地からドイツの南方まで貨物列車を運行したいと考えていた。この車両はスウェーデンとドイツの電源の15kV16 2/3Hzとデンマークの電源の25kV50Hzに対応しているので、この課題を解決することができた。
さらに、大ベルト海峡トンネルを上る途中で列車が立ち往生することが多く、貨車数を減らしたり補機を追加するなどの必要があった。しかし、この機関車は強力な出力があるので、長く重い貨物列車でも大ベルト海峡下でも牽引することができるようになった。
しかし、DSBがこれに歓喜していたのもつかの間で、貨物輸送を行っていたDSB Godsがレリオン・デンマークに移管され、その後組織再編が行われDBカーゴ・スカンディナヴィアになった。これらの機関車は2016年からDBカーゴの保有となった。そのため塗装はDBの機関車と同様になった。つまりドイツ鉄道の152形と何ら変わりはなくなった。ただし形式名はEG3101~3113を維持している。
その後、この機関車はデンマーク内の貨物列車の他、マルメやハンブルクへの旅客列車にも使用される。