Discord

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Discord(ディスコード)とは、ゲーマー向けの無料コミュニケーションソフトウェア。先発であり競合していたサービスSkypeと同じように、ユーザー間のチャット、音声通話、(限定的な)画面共有通話が提供されている。先発サービスSkypeとは機能の大部分が共通しながら、そのシェアを一部奪い取ることに成功している好事例だと言われる。なお、Skypeは2025年5月に廃止されたため、更に大きなシェアを手に入れることができると思われる。

機能[編集]

基本的な機能は、ユーザー間のチャット、音声通話、画面共有通話というコミュニケーション機能となる。コミュニケーション範囲はユーザー間1対1の「ダイレクトメッセージ(DM)」、少数ユーザー間の「グループDM」、目的別にユーザーを招待し大規模なコミュニケーションをとれる「サーバー」の3種類が提供されている。

サーバーは無料で作成することができ、大人数が参加できる交流の場となる。ひとつのサーバーには、交流の目的に応じて、「チャンネル」と呼ばれるチャットルームと「ボイスチャンネル」と呼ばれる音声通話ルームが複数設置できる。またコミュニティを設定から有効にすると、様々なスレッドを作成できる「フォーラム」や、様々なことを行うことができるボイスチャンネルの進化版「ステージ」、それから設定された外部のサーバーにお知らせを送る「アナウンス」チャンネルを作成することができる。

またサーバーごとに絵文字やスタンプを作ることができる。これはブーストと呼ばれる課金することによるサーバーのアップグレードがない限り絵文字は40、スタンプは5追加できる。スタンプは画像のテンプレートのようなもので大きく表示される。絵文字は表示が小さいが正方形の画像を挿入することができる。また絵文字は他の人が書いたコメントの反応としてつけることができる。これをリアクションという。

サーバーのメンバーには、サーバー作成者などから様々な権限を付与することができる。これをロール(role)と言う。付与されたロールにより、一部のメンバーのみ使用できるチャンネル・ボイスチャンネルを用意するなど、一定のカスタマイズが可能である。

サブスクリプション[編集]

サブスクリプションとしてNitroが存在する。月350円のNitro Basicと月1050円のNitroが存在する。これを購入することにより、アップロードするファイルのサイズ上限を高くしたり、その他いろいろなことが行えるようになる。またプロフィールにNitroであることが表示され、Nitroに登録してからの期間によって色が異なる。

このサブスクリプションサービス以外にも、多くの課金アイテムは存在する。

競合サービスであったSkypeとの差別化[編集]

Skypeは、音声通話を含むインターネット上の匿名コミュニケーションソフトウェアとして、様々な層に利用されていた。しかし、複数のユーザーが参加するグループでは、特定のユーザーに通話時の負荷が集中してかかるなどの欠点も指摘されていた。

Discordは、そのような状況を踏まえ、ゲーマー向けの低負荷なコミュニケーションソフトウェアを標榜し、通話の処理をサーバーにて一括的に行い、また簡易な意思疎通を補助するスタンプ・カスタムスタンプなどの機能を備えたことで、Skypeの欠点を補強したコミュニケーションを求めるユーザーに人気を博し、ゲーマーを中心としたSkypeからの移行も見られた。

このように、競合する類似のソフトウェアの弱点を補強した新しいサービスが、旧来サービスのシェアを一部奪い取ることに成功した好例と言われている。

関連項目[編集]

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外部リンク[編集]