beautiful place (漫画)
『beautiful place』(ビューティフル・プレイス)は、松本次郎による女子高生武装アクション漫画[1]。
概要[編集]
Webマンガサイト『コミプレ』(ヒーローズ)内の「わいるどヒーローズ」にて2021年4月30日より連載中。単行本は既刊3巻(2025年3月時点)。
内戦状態となっている日本を舞台に女子高生たちが「挺身活動」と呼ばれる軍事行動に従事し、銃火器類を駆使する物語[2]。
美少女とミリタリーを描く萌えミリの作品である[2]。ただし、本作に「萌え」要素が含まれているかについては議論の余地がある[2]。
漫画表現としては、本作では「素早い動き」をラフなタッチで表現しており、カメラがブレているかのような躍動感を生んんでいる[2]。銃火器類の描き込みは丁寧であり、世界観設定も緻密に構築されているが、物語序盤では説明が少ない[2]。
登場するキャラクターの多くが性格破綻者であり、言動にはエキセントリックなものが多い。しかしながら、その言動には生々しい説得力もあって、実存感と納得感につながっている[2]。
あらすじ[編集]
花沢シモンは、「挺身活動」の実地訓練として飯田敬を人身売買および物資闇取引、暴行などの容疑での逮捕高速を単独で行うよう指導教官の高阪モモコに命じられた。
シモンは単独でビル3階の飯田の事務所へ乗り込み、同行を依頼するが、飯田は断る。同行を断られた場合は、フェーズ2・武力強制執行処置になるのだが、飯田ら7人を制圧するとなると手加減ができないと悩んだ末に、シオンは後日の再来訪を告げて立ち去ろうとしたが、モモコが乱入。銃撃して瞬く間に7人を制圧する。
降伏した飯田に銃を向けるモモコを全女連の規約に反するからとシオンが制止した隙に、飯田は窓から飛び降りて逃亡を開始。モモコも飯田を追った。負傷者6人を後続の救護班2人に任せ、シオンは
以上、第1話。
登場人物[編集]
- 花沢 シモン(はなざわ シモン)
- 本名は「花沢シモーヌ」。私立清進女子高等学園特進科2回生D組の生徒(正式に転入するのは第1話の3週間後)。金髪を三つ編みシニヨンにまとめている。
- セレブ令嬢であるが、毎朝4時からタクティカルトレーニングを2時間ほど行い、邸内の美容室で髪のセット、朝食とスタッフミーティングを行う。合間に使用人たちのためにカップケーキを焼くなどもしているが、使用人たちは食べずに捨てている模様。
- 父親は海外で活動中。母親とは死別している。
- 高阪 モモコ(たかさか モモコ)
- 本名は「高阪桃子」。シモンの同級生ではあるが、指導教官。特進科のことをよく思っていない(モモコに限った話でもない)。
- 黒ベタ髪ツインテールの眼鏡女子。両腕、両脚、首に胸元など肌の見えるところにはタトゥーが入っている。
世界観設定[編集]
- 日本
- 内戦状態となっている。
- N崎市
- 清進女子高等学園のある自治体。清進女子高等学園はB区。
- 不戦中立宣言都市となっているが市外の戦闘区域で発生した戦災難民が正規、不正規を問わずに流入している。これに伴う人口増加、都市のスラム化、ドラッグや武器の闇取引をはじめ、犯罪が急増している。
- 全女子高群武装自治会連合会
- 通称「全女連」。上記の犯罪急増への対抗手段として設立された自衛組織の1つ。
- N崎市の市警から学校区内の犯罪取り締まり、摘発の代行を委任されている。
- 挺身活動
- 全女連による犯罪取り締まり、摘発行為のこと。情操教育の一環として行われている。
- 挺身活動中は学校制服の着用が義務付けられている。シモンは制服着用を気に入っているが、嫌がる生徒もいる。
- 生活部
- 挺身活動の1つ。子供たちの見守り登校や老人ホームへの慰問活動を行う。清進に転校する前の学校では、シモンはは生活部で活動しており、高い評価を受けており、表彰もされていた。
- 捜査部
- 廷臣活動の1つ。清進では訓練科の生徒で構成されており、シモンが転入にあたって変更申請を出すまでは特進科生徒が捜査部に入る前例は無かった。
脚注[編集]
- ↑ “松本次郎が描く女子高生の武装アクション「beautiful place」1巻、店舗特典も”. コミックナタリー (2022年3月29日). 2025年10月3日確認。
- ↑ a b c d e f ナカニシキュウ (2025年3月28日). “「beautiful place」美少女×暴力描写が魅力を引き立て合い、抜け出せなくなる ひと味違う“萌えミリ”マンガ”. コミックナタリー. 2025年10月3日確認。
外部リンク[編集]
- 『beautiful place』CHAPTER1[ 挺身隊 ]1 - わいるどヒーローズ