三次方程式

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三次方程式(さんじほうていしき)とは、 ax3+bx2+cx+d=0(a0) の形で表される方程式である。

三次方程式の解の公式[編集]

実数を係数とする一変数の三次方程式 ax3+bx2+cx+d=0(a0) の解は

x={b3a+q+q2+p33+qq2+p33b3a+ωq+q2+p33+ω2qq2+p33b3a+ω2q+q2+p33+ωqq2+p33

ただし、 p=b29a2+c3a, q=b327a3+bc6a2d2a, ω=1+3i2

この解法は、自著アルス・マグナにて解法を公表した人物の名を冠して「カルダノの公式」として知られる。

公表に至る経緯はアルス・マグナを参照

解の公式の導出[編集]

ax3+bx2+cx+d=0(a0) を解く。

立方完成[編集]

まず両辺を a で割ると、

x3+bax2+cax+da=0

展開公式より (x+k)3=x3+3kx2+3k2x+k3 なので、 bax23kx2 に変形することで (x+k)3 の形を作り出すのを目標とする。

見やすくするため 3B=ba, 6C=ca, 2D=da とおいて変形すると、

x3+3Bx2+6Cx+2D=0x3+3Bx2+3B2x+B3=3B2x+B36Cx2D(x+B)3=3(B22C)x+B32D(x+B)3=3(B22C)(x+B)3(B22C)B+B32D(x+B)3=3(B22C)(x+B)2(B33BC+D)X3=3pX+2q

ただし X=x+B, p=B2+2C, q=B3+3BCD とおいた。

カルダノの方法[編集]

ここで X=u+v と置換し、 u と v の対称式の形に整える。

X3=3pX+2q(u+v)3=3p(u+v)+2qu3+3uv(u+v)+v3=3p(u+v)+2qu3+v32q=3p(u+v)3uv(u+v)u3+v32q=3(p+uv)(u+v)

これを満たすためには、以下の2式が成り立てばよい。

{u3+v3=2quv=p  u3v3=p3

二次方程式の解と係数の関係より、 t=u3,v3 を2解に持つ方程式は t22qtp3=0 だとわかる。

二次方程式の解の公式より u3,v3 を求める。 u, v は対称なので、片方を u3 、もう片方を v3 と決めてよい。

{u3=q+q2+p3v3=qq2+p3

ここから u, v それぞれ3個の立方根が得られる。

これらを1の立方根 1,ω,ω2 (ω=1+3i2, ω3=1) を用いて表すと以下のようになる。

u={u0=q+q2+p33u1=ωu0u2=ω2u0, v={v0=qq2+p33v1=ωv0v2=ω2v0

ここで uv=p を満たす X=u+v は以下の3種類に絞られる。

X={X0=u0+v0X1=u1+v2=ωu0+ω2v0X2=u2+v1=ω2u0+ωv0

以上より、求める三次方程式の解 x=B+X は以下のように表される。

x={x0=B+u0+v0x1=B+ωu0+ω2v0x2=B+ω2u0+ωv0

関連項目[編集]