銀河分類

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

現在の銀河分類は古典的な ハッブル分類 とそれを拡張した ドゥ・ボークルール分類 が用いられる。

銀河の形、構造による分類[編集]

渦巻銀河(Spiral Galaxy、S)- 銀河円盤と渦巻腕を持つ銀河

  • 棒(バー)構造が見られない渦巻銀河(SA)
  • 中間的な性質を持つ(かすかに棒構造が見られる)渦巻銀河(SAB)
  • 棒構造を持つ渦巻銀河(SB)→棒渦巻銀河

我々が属する天の川銀河は棒渦巻銀河に分類される。この棒構造は、外部のガスを銀河の中心部へ流入させる役割を果たしている。


レンズ状銀河(Lenticular Galaxy、S0)- 銀河円盤は存在するが渦巻腕が見られない銀河

  • より渦巻銀河に近い性質を持ち、かすかに渦巻腕が見られる(S0/a)
  • 渦巻銀河に近い性質を持つ(S0+)
  • 中間的性質(S00
  • より楕円銀河に近い性質を持つ(S0-

また、渦巻銀河と同じく棒構造の有無でも区別される

  • 棒構造が見られないレンズ状銀河(SA0)
  • 中間的性質(SAB0)
  • 棒構造を有するレンズ状銀河(SB0)


楕円銀河(Elliptical Galaxy、E)- 銀河円盤も渦巻腕も見られない銀河

  • 球状の楕円銀河(E0)
  • やや扁平な楕円銀河(E2~4)
  • レンズ状銀河に近い性質を持つ、最も扁平な楕円銀河(E7)

扁平度が増すにつれて0→7と数字が大きくなる(数字n=10×1-(b/a)という関係が成り立つ。bは短軸の長さ、aは長軸の長さ)

しばしば銀河団の中核を担う cD銀河(巨大楕円銀河)に分類される


不規則銀河(Irregular galaxy、Irr、Im) - 定まった形をもたない銀河

不規則銀河も棒構造のありなし(IAm、IBm)で区別される


矮小銀河(Dwarf Galaxy) - 小さい銀河(多くが直径1万光年以下)

  • 矮小渦巻銀河
  • 矮小レンズ状銀河(dS0) - 矮小楕円銀河の下位分類とされる場合もある
  • 矮小楕円銀河(dE)
  • 矮小楕円体銀河(dsph)- 伴銀河で良く見られる
  • 矮小不規則銀河(dIrr) - 一般的な銀河。小さい銀河かつ形が定まっていない銀河


渦巻銀河、レンズ状銀河、不規則銀河はさらに区分される

(渦巻銀河のみ)

  • 渦巻腕が開いていない(きつく巻いている)→a or ab
  • やや緩く巻いている→b or bc
  • 巻き具合がかなり開いている→c or cd or d
  • (渦巻腕が1本のみ、中心にバルジ(ふくらみ)がない→dm or m)- 渦巻銀河のなかでも不規則銀河に近い性質を持つ

巻き具合が緩くなるにつれ a→b→c→dとなる

(全銀河が対象)

  • 銀河の中心部にリング構造を持つ (r)
  • 中間的性質 (rs)
  • リング構造を持たない (s)

(主に渦巻銀河が対象)

  • 外側に隙間のないリング構造を持つ (R)
  • 外側に不完全なリング構造を持つ (R')


より広義の分類

  • 早期型銀河 - 楕円銀河、レンズ状銀河
  • 晩期型銀河 - 渦巻銀河、不規則銀河

かつて銀河は、楕円銀河→レンズ状銀河→渦巻銀河の順に進化していくと考えられていたことの名残

  • 円盤銀河 - レンズ状銀河、渦巻銀河

銀河の外見による分類[編集]

傾き具合

  • フェイスオン銀河 - 地球から見た際に銀河円盤を真正面から見ることになる銀河
  • エッジオン銀河 - 銀河円盤を真横から見る銀河

表面輝度

  • 低表面輝度銀河 - 暗い銀河
    • 巨大低表面輝度銀河 - 発見例は少ない。

渦巻腕の種類

  • グランドデザイン銀河 - はっきりした渦巻腕を持つ銀河
  • 羊毛状渦巻銀河 - ちりぢりの腕(途切れ途切れの、まるで羊の毛のような腕)を持つ銀河

その他

  • 極リング銀河 - 銀河円盤(もしくは銀河本体)に対して90度傾いたガス/リング構造を持つ銀河
  • 環状銀河
    • ホーグ型銀河 - ホーグ型銀河をプロトタイプとする銀河
    • Collisional Ring Galaxy

銀河の状態による分類[編集]

スターバースト銀河 - 集中的な星形成が行われている銀河

  • モンスター銀河
  • 青色コンパクト矮小銀河(BCD)- 集中的な星形成が行われている矮小銀河
  • ポスト・スターバースト銀河 - 星形成を終えた銀河

相互作用銀河 - 2つ以上の銀河が相互作用している銀河。スターバースト銀河、高光度赤外線銀河と関連している場合も多い

高光度赤外線銀河(LIRG)/超高光度赤外線銀河(ULIRG)- 強力な赤外線を放射する銀河

活動銀河 - 中心部に活動銀河核(AGN)を持つ銀河、ブラックホール周囲の降着円盤由来と見られる電磁波放射が卓越している

  • セイファート銀河 - AGNから明るい電磁波を放つ銀河。検出される輝線幅の違いにより1型と2型に分類される。
  • LINER銀河 - 非常に一般的な銀河。セイファート銀河よりも低光度(活動的ではない)である。
  • 電波銀河 - 楕円銀河に多く見られ、AGNから強力な電波を放射する。電波ジェットを伴う銀河もある
  • クエーサー - 遠方に位置する活動銀河。他の部分を隠すほどに中心が非常に明るい。
  • ブレーザー

その他[編集]

  • 超コンパクト矮小銀河 - 矮小銀河よりも小さい銀河。球状星団よりは大きい。
  • 暗黒銀河
  • 散在銀河 - 孤立した銀河