鉄の光(てつのひかり)が五十嵐勉による本。五十嵐勉はこの本の発表により第7回健友館文学賞大賞を受賞した。 タイ・カンボジア国民の難民村をベトナム軍の105mm砲弾が直撃した。炸裂した砲弾で黒焦げになった死体が、命の意味を告発する。激烈なシーンが、難民の存在の危うさを訴える中編小説。短編「耳の印象」「人形を抱いて」も収録されている。
本のタイトルの由来は105mm砲弾の鉄の破片が女性の腰部をえぐって黒焦げ死体になるという描写によるものである。