郵便ポスト
郵便ポスト(ゆうびんポスト)は、郵便物を投函するために街頭または店舗内に設置された投函用の箱である。
概要[編集]
郵便法第38条では正式名称を「郵便差出箱」と言い、郵便局内の投函スペースも郵便ポストに含まれる。街中の郵便ポストは鋳物製で塗装が剥げると重ね塗りを行う。投函口が2つの郵便ポストには、2つの布製の袋が入っており、袋の中に水分が入る事はない。
コンビニの郵便ポスト[編集]
コンビニ内(ローソン、ミニストップなど)に郵便ポストが設けられている。集荷は1日2回で街中の郵便ポストより少ない。速達等、急ぎの郵便物は最寄の郵便局に持参するよう案内されている[1]。ローソンから発送できるのは、縦・横・高さの合計が1.7m以内の大きさで、重さが25kg以内の荷物だけである。レターパックはサイズの点から投函できない。またコンビニが郵便物を計量し、郵送料金を答えることは、日本郵便業務委託規約で認められていない。セブンイレブンには一部店舗を除いて、郵便ポストはない。
私設ポスト[編集]
正式名は「私設郵便差出箱」である。大量の郵便物を毎日出す企業や大学は私設ポストを置くことがある[2]。日本郵便と有償で契約すると、普通の郵便ポストと同様に、定期的に回収してもらうことができる。たとえば御茶ノ水にある明治大学駿河台キャンパスには私設ポストがある。契約には一定の条件がある。私設ポストの設置には、地域の配達を受け持つ郵便局の承認が必要となる。一日の平均差出し見込み数が10通以上であること、取り集めに支障のない場所に設置されている(山奥などではない)ことなどである。
歴史[編集]
1871年(明治4年)に、日本で最初の郵便ポストが誕生した。 創業時の郵便ポストは、脚付台に四角な箱を載せた木製の郵便ポストであった。
罰則[編集]
郵便法第78条に「郵便専用の物件又は現に郵便の用に供する物件に対し損傷その他郵便の障害となるべき行為をした者は、これを5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」と規定される。 郵便ポストに、ミルクティーを流し込み、さらに空になったペットボトルを投函口から押し込み、郵便ポスト内の郵便物を汚損した事例では、実行者は書類送検された。