逆探知

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逆探知(ぎゃくたんち)とは、通信等を受信した際に受信側から回線を辿って発信元を特定する手法である。逆探と略される。

概要[編集]

主に犯罪捜査、特に誘拐恐喝、ストーカーなどにおいて犯人側から電話をかけてきた際に発信元を突き止める目的で行われる。

現代の電話交換機はデジタル化されていて自動的に通話記録が残るため、通話している間でないと逆探知が出来ないということはない。携帯電話が発信元でも契約者を特定出来るが、実際に発信された場所は接続されていた基地局からおおよその位置を推定することしかできない。

かつての刑事ドラマや映画などでは短い時間で通話が切れると逆探知に失敗するというシーンがよく挿入されていたが、これはかつて使用されていたステップ・バイ・ステップ型の交換機での逆探知は着信先から発信元までの間経由する交換機を人間が目視で追跡していたためである。

緊急通報における逆探知[編集]

警察110番海上保安庁118番消防119番緊急通報用電話番号においては逆探知を常に行う制度が整備されており、通報者の位置が通信指令卓に表示されるようになっている。この運用により、通報者が口頭で正確に場所を伝えられない時でも迅速に位置の特定が可能となる。