転生皇女はセカンドライフを画策する

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転生皇女はセカンドライフを画策する』(てんせいこうじょはセカンドライフをかくさくする)は、による日本ライトノベル。『小説家になろう』にて2020年12月より連載され、一迅社ノベルス(一迅社)にて2025年5月より書籍化刊行されている[1]

あらすじ[編集]

定年間近、59歳のごく普通の主婦である柳原陽子は、帰宅途中に交通事故にあい、異世界のフローリア帝国の皇女アデライーデとして転生する。14歳で前世の記憶が覚醒して間もなく、帝国と盟約を結んだ東の小国バルクに降嫁する。陽子の意識を取り戻したアデライーデは、バルクの実情を学び、バルクの人々と和合して穏やかなセカンドライフを送ろうと努める。

登場人物[編集]

(年齢はいずれも初登場時のもの)

主人公[編集]

アデライーデ・フローリア
フローリア帝国第7皇女。14歳。生まれも育ちも離宮で、皇帝の寵姫ベアトリーチェの一人娘。宮廷内の権力闘争に圧され公式行事に出席せず、皇帝の来訪も無かったため、「忘れられた皇女」と呼ばれていた。元は儚く庇護欲を掻き立てる薄幸の皇女のイメージだった。前世の柳原陽子の意識が覚醒してからは、陽子の人格が上書きされ、前世の知識を役立てながら行動し、ときに周囲を驚かせるようになる。
柳原陽子(やなぎはら ようこ)
アデライーデの前世の女性。夫や子どもたちと穏やかな生活を送っていたが、交通事故によりアデライーデに転生した。

フローリア帝国[編集]

エルンスト・フローリア
フローリア帝国皇帝。アデライーデの実の父。十二人の子どもは、すべて皇后ローザリンデ以外との実子。アデライーデと距離を置いていたことを悔恨しており、アデライーデが穏やかに暮らすことを願っている。
ローザリンデ・フローリア
フローリア帝国皇后。エルンストとは幼なじみで、若くして皇太子妃となった。アデライーデの母ベアトリーチェと親しかった。
ベアトリーチェ・マリアベル・コルファン
フローリア帝国第7妃。アデライーデの母。故人。エルンストの寵姫であった一方、ローザリンデとも友好的な関係だった。穏やかな性格で、アデライーデに、「貴族は民のためにあるもの」と教え諭した。
カトリーヌ・フローリア
第6皇女でアデライーデの異母姉。18歳。虚栄心が強く激情家。
ダランベール侯爵
カトリーヌの祖父。権勢欲が強い。
グランドール
フローリア帝国宰相。常日頃から、外戚の権威を強め治世に悪影響を与えるような動向を警戒している。(前世の記憶の覚醒による)アデライーデの態度の急変に戸惑い、身辺調査をする。
グリフォン・カレンベルク
大書庫室の長。バルク関連の資料を熱心に読むアデライーデに好意的に接する。
ローズ
王宮のベテラン侍女。マリア(後述)の先輩として、新人のマリアにいろいろ教えたり励ましてくれたりした。マリアにアデライーデの侍女になることを勧めた。

バルク国[編集]

王家[編集]

アルヘルム・バルク
フローリア帝国の東に位置する小国バルクの国王。31歳。アデライーデが正妃として降嫁した相手。
テレサ・バルク
バルク国王妃。アルヘルムと政略結婚で結ばれた元侯爵令嬢。二男一女に恵まれている。アデライーデが降嫁してきてからは、第二妃の立場になる。
フィリップ・バルク
バルク国第一王子。10歳。父に憧れ、母を大事に思っている。アデライーデの降嫁で、テレサの立場が危うくなるものと心配し、当初アデライーデに敵対的な態度をとるが、アルヘルムに諭されて反省し、態度を改める。
カール・バルク
バルク国第二王子。
ブランシュ・バルク
バルク国第一王女。
ゲオルグ・バルク
アルヘルムの同母弟。25歳。

その他[編集]

マリア・ウェーバー
アデライーデ付きの侍女。21歳。元はフローリア帝国の貧乏子爵の長女で、家計を助けるため王宮で働いていた。我儘な皇女たちに仕えていたため、心優しいアデライーデを慕い、忠実に尽くす。
ブルーノ・タクシス
バルク王国宰相。アルヘルムが信頼する補佐役。
ナッサウ
侍従長。
ヨハンナ・マイヤー
女官長。
レナード
アデライーデが住む離宮の侍従。

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • 槐(著)・アオイ冬子(イラスト)『転生皇女はセカンドライフを画策する』一迅社ノベルス、既刊1巻(2025年5月2日現在)
    1. 2025年5月2日[1]ISBN 978-4-7580-9726-0[1]

脚注[編集]

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  1. a b c 転生皇女はセカンドライフを画策する”. 一迅社. 2025年5月2日確認。

外部リンク[編集]