負帰還

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負帰還とは、ある系において何らかの変化がその変化に対して逆方向の変化をさせること。負のフィードバックネガティブフィードバックとも。

概要[編集]

負帰還においては、変化が自身を抑制することによって系を安定させることがある。一方で、強すぎる負帰還は振動を強め発散させることもある。 負帰還は、生物学制御工学など幅広い分野において系を安定役割として登場する。

対義語[編集]

対義語は、正帰還(正のフィードバック,ポジティブフィードバック)である。

生物学[編集]

生物は体内に恒常性(ホメオスタシス)を有しており、これは何らかの負帰還によって安定化させれていることによる。 この意味で、生物は高度な制御システムである。 また、ある種の個体の増加は必要な資源を枯渇させ、その種のさらなる増加を抑える場合がある。 このように、生態系レベルで見ても負帰還をもつ。 ただし、個体数の増加が個体数の増加につながる場合もあるなど、正帰還の側面も有している。

制御工学[編集]

フィードバック制御をはじめとする制御には負帰還の概念が使用されている。 オペアンプなどを用いてアナログ的にフィードバックをかける回路も製作できる。

関連項目[編集]