負けヒロインを勝たせたい!!
『負けヒロインを勝たせたい!!』(まけヒロインをかたせたい!!、I WILL MAKE THE LOSING HEROINE WIN!!)は、原作:那珂山みちる、作画:タツワイプによるラブコメ漫画。
概要[編集]
秋田書店のウェブサイト『チャンピオンクロス』にて、2025年8月21日より2026年7月23日まで連載していた。単行本は秋田書店からは2巻が発売されていたが、発売終了となる。下記、#秋田書店での連載中止・販売停止参照。
あらすじ[編集]
ある朝、木村はクライスメイトの英くんが出合い頭に美少女(後に高飛彩芽と判明)とぶつかってもつれて倒れ、彩芽の尻を英くんが触るというラッキースケベの現場を目撃する。
彩芽は、木村や英くんのクラスへの転入生であり、2人の言い合いから察するに同居しているらしい。この他、英くんに都合の良い展開が満載といった状況から、木村はこの世界が英くんを中心としたラブコメ世界なのではないかと考える。
負けヒロインである川島まなかが、自分の感情を押し殺して、英くんが彩芽と仲良くするように声をかけるのを見て木村は思わず「それじゃあ あいつは振り向かないぞ!」と叫んでしまう。木村が恋愛の達人だと思ったまなかは、木村に教えを請い、木村はまなかを応援しようと決心する。
登場人物[編集]
- 川島 まなか(かわしま まなか)
- 負けヒロイン。髪型はツインテール。
- 器量は良く、毒気も無く、清純派であり、「英くん好き好き」のオーラが駄々洩れとなっており、さらには自己評価も低い。しかし、チョロい。
- 実は英くんとは幼馴染で結婚の約束を交わしたこともあるのだが、6歳くらいの頃に川島が引っ越して疎遠になっている。
- クラス最下位と成績は低いのだが、英くんと同じ高校に入りたい一心で、弟(まなと)に勉強を教わり合格している。
- まなかの胸については作画のタツワイプが「盛りたい」と原作の那珂山に告げたところ「高飛なら(盛っても)良い」とやんわりと拒絶されている。
- 木村(きむら)
- 本作の主人公。ラブコメ世界のモブを自認しており、成績も真ん中。1年B組。
- まなかのことは恋愛感情ではなく、「推し」として好意を持っている。
- まなかを勝たせるために策を弄し、成功を納めているが、なぜかまなか、彩芽の双方から意識されつつもある。なお、英くんからも「木島が好きな相手は自分」と認識されつつある。
- 江口 英(えぐち えい)
- 木村のクラスメイトの男子高校生。成績優秀。通称「英くん」「えいくん」。妹もいる。猫が苦手。
- 英くんに都合の良いように川島と高飛のWヒロインであったり、都合よく隣の席が空いていたり、ラッキースケベが起きる。……と木村は考えている。
- 「幼馴染との結婚の約束」を覚えてはいるが、その女の子が現在の川島と同一人物とは気づいていないと、木村は判断している。実際、英くんの「好きな人」とは幼いころに公園で出会った女の子で外見的な特徴を挙げると川島そのものであるが、性格は真逆に近く、いじめっ子(男児)に逆襲したり、口も悪い。
- 高飛 彩芽(たかび あやめ)
- 転校生。
- 高飛車ツンデレ。英くん家で同居中。入浴シーンでばったり出会ったりするような仲。
- 学業のほうは、特に勉強しなくても、教科書の内容を理解し覚えているタイプ。
- 川島 まなと(かわしま まなと)
- まなかの弟。眼鏡男子。双子か年子かは明らかになっていないが、まなかたちと同級である。
- 演劇志望で女装して遅くまで公園で練習をしている。まなかと同じ髪型のウィッグを着用した女装姿は木村や英くんにもまなかとの見分けがつかない(話をするとキャラが全く別なのはわかる)。
集英社版[編集]
『ジャンプGIGA 2020 SUMMER』(集英社、『週刊少年ジャンプ』の季刊増刊号)に、原作:那珂山みちる、作画:芦垣丁で同名作品が読み切り掲載されている。
読み切り版は、センターカラーで雑誌掲載されており、前後編のボイスコミックも公開された。ボイスコミックでの配役は以下の通り。
芦垣丁がアシスタントを務めた『逃げ上手の若君』(松井優征)の単行本3巻(2021年11月発売)の「SPECIAL THANKS」ページで芦垣丁の項目には「2022年1月よりジャンプ+で『負けヒロインを勝たせたい!!』連載開始!」と添え書きがされている。しかしながら、この企画は那珂山が鬱病を発症し、入院したことで中止となった。
秋田書店での連載中止・販売停止[編集]
2026年7月23日に作画のタツワイプのXにて、原作者・那珂山みちるとの連名コメントで秋田書店での連載中止および出版停止の発表が行われた[1]。
以下のように、作者サイドと編集部との信頼関係の構築が困難になったことが理由として挙げられている[1]。
- 前担当編集と作者サイドとは「1巻発売後の売上次第では今後の展開を巻くので売上は正確に教えてほしい」という認識を共有していた。
- 単行本1巻発売約1か月後に初月の売上について作者サイドが前担当編集に確認したところ、「売上が好調なので、5巻で終わることはまずない」との説明を受けた。
- 前担当編集によるネーム確認や表紙確認の遅れによって作業進行に支障が出ることが度重なるようになった。
- 提出した表紙イラストとは異なるイラストで表紙デザインが提出された。
- 他社取引先との連絡の遅延や不備、打ち合わせが十分に機能せず作画担当と原作担当のみで物語制作を進める状況が続いた。
- こういった事態に対し、作者サイドから編集長および前担当編集へ改善を依頼し、信頼関係の再構築を目指したが、その後も基本的な業務の確認、報告・連絡・相談が十分に行われない状況が続いたことにより、担当編集が変更となった。
- 担当編集の変更により、単行本2巻の発売が延期されたのだが、その際にも前担当編集からの引き継ぎや素材共有が十分に行われなかった。
- その後、改めて電子書籍版の売上の明細を現担当編集が改めて確認したところ前担当編集が上記の様に「売上が好調」と説明されていた内容と実際の数字に大きな差があり、初月売上は「好調」と言えず、2巻の売上次第では5巻で終了となる可能性があることも判明した。
- 編集長同席のもとで前担当編集との話し合いの場を設けたいと作者サイドが要望し、編集長からの了承も得たが、当日に事前の連絡や了承も無く、編集長判断によって前担当編集を離席をさせた。
- 事ここに至って、前担当編集だけではなく、編集長やひいては秋田書店そのものとの信頼関係の構築が難しいと判断され、秋田書店と取引を継続することは困難との考えから連載中止となった。
これにより、以下の書籍の秋田書店からの販売、配信は終了となる[1]。
- 『はぐれ勇者の異世界バイブル』1~5巻
- 『玉森部長の妄想はとまらない』1~9巻
- 『負けヒロインを勝たせたい!!』1~2巻、ならびに3巻以降の単話配信
2026年末に秋田書店との出版契約が終了した後となる2027年1月頃よりナンバーナインにて再更新の予定が発表されている[1]。
外部リンク[編集]
- 負けヒロインを勝たせたい!! - 那珂山みちる (原作)タツワイプ (作画) - チャンピオンクロス
- ↑ a b c d “『負けヒロインを勝たせたい!!』秋田書店で連載中止&出版停止で謝罪 作者、編集者の対応に苦言!信頼関係の構築が困難”. ORICON NEWS (2026年7月23日). 2026年7月23日確認。