診える医師

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診える医師』(みえるいし)は、藤栄道彦の漫画作品。

Web媒体のコミックゲンま!(forcs)にて、 2024年10月18日より連載中。各種電子書籍販売から単話売りも行われている。既刊9話、単行本未発売(2025年8月時点)。

病原が「見えてしまう」内科医を主人公とした医療漫画である。

あらすじ[編集]

内科医の浅尾 啓介は患者の周囲に「アレ」が見えてしまう。

発熱で母親に連れられて来院した柊 花穂菜(ひいらぎ かほな、4歳)に小児科の室江 恵子が解熱剤を処方したところ、花穂菜の背後にした「アレ」がにやりと笑うのを啓介は見た。花穂菜は先週も発熱で来院しており、室江が感染症の疑いから検査を行ったが異状無しであった。市販の解熱薬では効果が無かったため、アセトアミノフェンを処方したところ、数日後には熱が下がったとのことだった。

翌日、熱が下がらなかった花穂菜が再々来院。室江が休診ということで啓介が対応するが、背中のあせも、目の充血、舌が赤いといった花穂菜の症状から、花穂菜の母親に精密検査を受けるよう啓介が進言したとき、「アレ」が花穂菜の胸に腕を突っ込むしぐさした。花穂菜は嘔吐し、心筋梗塞の症状を起こし、意識不明となってしまう。

精密検査の結果、花穂菜には川崎病の疑いがあった。川崎病は現在でも原因不明、根治する治療法も不明である。緊急入院した花穂菜の病室で「アレ」ははしゃいでいた。怒り心頭の啓介が拳を繰り出したところ「アレ」に命中。啓介は「アレ」を一晩がかりで殴り蹴りした。

翌朝、花穂菜は寛解し、目覚めた。

(以上、第1話)

登場人物[編集]

浅尾 啓介(あさお けいすけ)
東京都内にある敬天国際病院(けいてんこくさいびょういん)に勤務する内科医。28歳独身。
第1話の1か月前ほどから、患者の周囲に「見える」ようになってしまった。
浅尾の家は、ある地方で加持祈祷を行っていたが、明治になって科学や医学の知識が浸透すると一族はその地方を追い出された。インチキ治療をやっていた先祖を恥じたことで、浅尾の一族は代々医学の道へと進むようになった(啓介の曽祖父以前の代から)。
見えてしまっている「アレ」、「アレ」をぶん殴って患者が寛解することを認めると、これまで学んできた医学の勉強や経験が無駄になると悩む。
蒲池 愛美(かばいけ まなみ)
敬天国際病院に勤務する看護士。22際。オカルト大好きで、自宅では様々なオカルトグッズを蒐集している。以前は他の小さな病院に勤めていたが、オカルトっぽいのにはまったく遭遇しなかったため、そういうのが出そうということで、敬天国際病院に勤務するようになった。
室江 恵子(むろえ けいこ)
敬天国際病院に勤務する小児科医。浅尾より1年ほど先輩。患者への責任感は強い(あらすじの花穂菜の場合、翌朝から早朝出勤し、その後は夜勤へと連続勤務している)。
勘が鋭く、啓介がいち早く異状に気付いたことに疑問を持つ。

外部リンク[編集]