落第騎士の英雄譚
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『落第騎士の英雄譚』(らくだいきしのキャバルリィ)は、海空りくによる日本のライトノベル作品。イラストはをん。
概要[編集]
2013年7月よりGA文庫から刊行されている。2014年4月より『ガンガンONLINE』からコミカライズ版が連載。
2015年3月にアニメ化を発表[1]。2015年10月から12月までテレビアニメが放送された。全12話。
あらすじ[編集]
- 1巻
- 入学式当日、新入生次席で入学した一輝の妹、黒鉄珠雫が現れる。異性として兄に好意を抱いていた珠雫は、クラスメイトの目の前でいきなり一輝に口づけをし、その場にいたステラは対抗心を燃やす。
- 週末、黒鉄兄妹とステラ、そして珠雫のルームメイトの有栖院凪(以下:有栖)は外出先でテロリスト集団「解放軍」(リベリオン)によるテロ行為に巻き込まれる。その場に居合わせていた一学年上の生徒桐原静矢の助けで「解放軍」を撃退する。
- しかし、「狩人」こと桐原は一輝のことを見下し迫害していた1人だった。その後、2人は校内の伐刀者同士の「選抜戦」のトーナメントで戦うこととなる。プレッシャーで本来の力を出せない一輝は桐原に追い詰められるがステラの激励を受けて奮い立ち、戦いの中で模倣剣技(ブレイドスティール)を応用して、対戦相手の思考や価値観を盗み出し相手の行動を先読みする完全掌握(パーフェクトビジョン)を開眼、桐原に逆転勝利を収める。一輝は満身創痍で気を失い、その後運ばれた医務室でステラと互いの気持ちを通じ合わせて恋人となる。そして、いつか七星剣王の座をかけて再び戦うことを互いに誓う。
- 2巻
- 静矢との一戦を制した一輝は、いつしか無冠の剣王(アナザーワン)と称され、上級生を含む破軍学園の生徒から剣術指南を依頼されるようになった。
- 非伐刀者で綾辻一刀流の剣士・綾辻海斗の娘である絢瀬が一輝に剣術指南を依頼する。お礼としてファミレスで食事を一輝とステラに奢っていたところへ、2年前に綾辻一刀流の道場を奪い取った倉敷蔵人が来店し一触即発となるが、一輝の機転で事なきを得る。しかしその夜、一輝の次の選抜戦の相手が絢瀬に決定する。
- 選抜戦前日の夜、絢瀬は学校の屋上に一輝を呼び、そこから身投げしてしまう。一輝は一刀修羅を用いて彼女を救出するが彼女の真の狙いは「一刀修羅を選抜戦の前に使わせ、自分との選抜戦で一刀修羅を封じる」ことであった。
- 翌日、固有霊装「緋爪」により予め罠を張ったリングで、絢瀬は一輝との選抜戦を行う。序盤は絢瀬が優位に立つが、戦いの中で一輝は彼女が綾辻一刀流の誇りを捨てきれていないことを確信し、第四秘剣・蜃気狼で絢瀬から勝利を奪い取る。
- 彼女の望みと蔵人との因縁を知った一輝は綾辻一刀流の道場へ向かって事情を知り、道場を奪還するため蔵人に戦いを仕掛ける。一輝は絢瀬の剣から盗んだ綾辻一刀流最終奥義・天衣無縫を蔵人に叩き込む。「天衣無縫に挑んでみたい」という想いだけで2年間、道場を支配していた蔵人はこの戦いに満足し決闘を中断して絢瀬に道場を返し、一輝に「戦いの続きは七星剣武祭でだ」と言い残しその場を去る。蔵人に敗北し意識不明となった綾辻海斗の本当の想いをステラから伝えられた絢瀬は、今よりもっと強くなることを心に誓う。
- そして一輝達は、絢瀬から意識不明で入院していた海斗が目を覚ましたことを聞く。同日、珠雫の元に次の選抜戦の相手が破軍学園序列第1位・東堂刀華に決定した、というメールが入る。これまで手を抜いて相手を傷つけないように選抜戦を戦ってきた珠雫はこの内容に喜悦の声を上げた。
- 3巻
- 選抜戦で勝利し七星剣武祭に出場すると誓う珠雫だったが、刀華に敗北する。
- その後一輝とステラは、刀華と生徒会執行部がおこなっている、奥多摩の合宿所に現れる謎の巨人の調査を手伝うこととなる。その中で一輝は、東堂刀華の本当の強さを生徒会副会長・御祓泡沫から聞かされ、「君のような何も乗っていない剣では多くの想いを背負っている刀華には勝てない」と断言される。
- 一輝とステラの交際が新聞に報道され、一輝は魔導騎士の資格を問う倫理委員会の査問を受けることになる。この査問は一輝を魔導騎士にさせないための黒鉄家の攻撃であった。
- 無実の訴えも虚しく監禁状態に置かれた一輝は心身ともに追い詰められていく。そこに今回の騒動を主導した自らの父・黒鉄厳が現れる。一輝は久方ぶりの父との会話の中で、実の息子よりも騎士社会の秩序を大事にする父の姿を見て、ついに精神が崩壊してしまう。そのタイミングを見計らって、倫理委員会は選抜最終戦の対戦相手を東堂刀華に変更し、「彼女に勝てば今回の件は不問、負ければ魔導騎士連盟から永久追放」と要求する。
- 選抜戦最終日、学園にたどり着いた一輝は様々な者達からの暖かな声援を受け、自分の剣にも多くの想いが乗っていたことに気づき、自分と刀華の剣に込められた物は対等であると確信する。そしてステラの声援を聞き、自分を信じてくれる者達に刀華への勝利宣言をする。
- 一輝は一刀修羅を試合開始と同時に発動、自らの最速の剣技である第七秘剣・雷光で真っ向勝負を挑む。刀華も一輝の誇り高い意思を汲み、一歩も引かず伐刀絶技・雷切を振るう。雷切の方がわずかに速いことを確信した一輝は、一刀修羅を圧縮した新たな伐刀絶技・一刀羅刹を作り上げ勝利を収める。
- この一戦に強い興味を持ち会場に訪れていた南郷寅次郎は、絶え間なく自分の可能性に挑み続ける一輝の姿にかつての自分の好敵手である黒鉄龍馬の姿を重ねて笑みをこぼす。また、この顛末を聞いたステラの父・シリウス・ヴァーミリオンが今回のスキャンダルについて当面保留とすると公言したことで報道陣もこれ以上追求できなくなり、騒動は終息した。
- 一週間後、一輝は七星剣武祭任命式で代表選手団長に任命され、改めて七星剣武祭で優勝することを宣言する。その頃、有栖は破軍のものではない生徒手帳を持ち、奥多摩の巨人騒動の犯人である鋼線使いの伐刀者・平賀玲泉と密談を交わす。
- 4巻
- 7月下旬、一輝・ステラ・有栖・カナタ・葉暮姉妹ら破軍の代表選手は七星剣武祭に備え巨門学園の代表選手達との合同合宿に参加する。そこで出会った、巨門学園1年の代表選手・紫乃宮天音に不信感を覚えた一輝は新聞部員の加々美に素性調査を依頼する。
- 合宿最終日前日、加々美は「七校の代表選手の中にもう一校の別の存在がいる」と気づくも、この事実を知ったことで有栖に監禁される。その日有栖は珠雫の寝顔を見て、幼い頃、亡くなった親友のユーリと誓った約束や自分がかつて養っていたストリートチルドレンに「姉」として慕われていた生活を思い出す。
- 合宿最終日、「暁学園」と名乗る学園の代表選手達が、破軍に代わって七星剣武祭にエントリーするため破軍学園を襲撃する。有栖は暁学園の一員でありながら珠雫を見捨てられないという理由で破軍側につくが裏切り者として連れ去られてしまい、一輝と珠雫が後を追う。一方、ステラは今回の襲撃犯にして一輝の兄・黒鉄王馬に追いつめられた末、刀華に救出される。刀華は葉暮姉妹にステラを渡し、生徒会のメンバーと共に暁学園と戦うが、力及ばす敗北する。
- 一輝と珠雫は有栖を追って暁学園の校舎に辿り着くが、世界最悪の犯罪者にして世界最強の剣士・比翼のエーデルワイスと出会う。一輝はエーデルワイスに完膚なきまでに敗北するが、エーデルワイスは一輝に自分の好敵手となる可能性を感じ、止めを刺さずその場を去る。その後、一輝は駆け付けた理事長の新宮寺黒乃の手により一命を取り留める。
- 校舎に潜入した珠雫はヴァレンシュタインと交戦、一度は肉体を一刀両断にされるも自身の体を気体化させて攻撃を無効化し、それを再構築することで肉体を蘇生させる新たな伐刀絶技・青色輪廻を発動し勝利する。ヴァレンシュタインに拾われ暗殺者として生きてきた有栖を珠雫はいつも通り「姉」として受け入れる。有栖も珠雫のために、今度こそ幼い頃の自分に誓った「格好いい大人」として生きることを決意する。
- 今回の騒動は総理大臣でもある暁学園理事長・月影獏牙の情報操作によってお咎めなしとなり、「破軍を半壊させた少数精鋭の学園」という看板を下げて暁学園が七星剣武祭に出場することが決定する。今回の破軍襲撃騒動により、有栖・カナタ・葉暮姉妹は七星剣武祭を辞退した一方、珠雫が4人に代わり七星剣武祭出場を表明する。自らの力不足を痛感したステラは、世界ランキング3位の西京寧音の下で修業することを決める。
- 5巻
- 七星剣武祭開催の2日前、各校の代表選手が一堂に会する立食パーティで、破軍襲撃騒動で戦ったサラ・ブラッドリリーに加え、風祭凛奈や多々良幽衣といった暁学園の生徒たちと出会う。
- 一輝は、昨年の七星剣武祭優勝者であり自分の初戦の相手でもある武曲学園の諸星雄大に暁学園のことを話す中で、「自分が考えている魔導騎士の本質」と「今回の七星剣武祭に臨む姿勢」を伝え、それを聞いた諸星は一輝を気に入る。一輝達は諸星の妹・小梅と出会い、廉貞学園の薬師キリコから、彼が事故に遭ってから伐刀者として復活するまでの経緯や、事故への責任感から小梅が失声症になったことを知る。
- その後一輝は自分を付けていた兄の王馬と再会する。王馬は一輝の存在がステラの成長を遅らせていると断言し、七星剣武祭を辞退するよう要求するが、一輝は身勝手だと一蹴して決闘となる。その戦いの中で一輝は「戦闘中に集中力が高まると自分の身体が停止する」という異常事態を起こす。諸星の横槍で決闘は中断するも、自分の体に起きた異常事態に一輝は不安を感じる。
- 七星剣武祭当日、一輝と諸星の初戦が始まった。諸星の高水準の槍術と魔力の塊である固有霊装をも削ることが可能になった伐刀絶技・暴喰(タイガーバイト)に対し、一輝は昨晩の謎の異常事態が再び起こり追い詰められていく。窮地の中、自分が比翼のエーデルワイスの剣技を盗み彼女の本気の一撃を凌いだことに気付いた一輝は、自分の体にエーデルワイス戦の時と同じ指示を出す。すると、一輝は閃光の如きスピードを得て諸星を切り裂いた。
- 一輝の体に起こっていた異常事態の正体は「無意識の内にエーデルワイスの剣技を使うために獲得した、従来の信号よりも速度も情報量も圧倒的に多い戦闘用の脳信号をキャッチできなかった」ことによるものであった。それを理解した一輝は比翼の剣技の加速を用いて諸星へと攻撃を仕掛け、諸星は追い込まれる。その時、小梅がついに応援の声を上げられるようになった。それに呼応するように諸星は起死回生のカウンターを狙うが、蜃気狼により生み出された一輝の残像に当たってしまい、敗北を喫する。
- 試合を終えた一輝の前に、寧音との修行から帰ってきたステラが姿を見せる。巨門学園の鶴屋美琴は正攻法ではステラに勝てないと考え、ステラの遅刻に対して試合でのペナルティを要求する。観客は非難するが、ステラは了承し自分へのペナルティとして元々の対戦相手であった鶴屋との一戦にBブロック一回戦の勝者、多々良・凛奈・平賀を呼びつけ4対1の変則試合を要求する。優勝候補の一角であるステラを潰すまたとないチャンスを得た暁学園のメンバーはこの要求を受け入れ、鶴屋もこの条件を呑む。これは暁学園に対するステラの報復という一面もあった。
- 6巻
- Bブロック第四試合にて、ステラは、鶴屋・多々良・凛奈・平賀の4人を相手取ることになった。ステラは、多々良の伐刀絶技・完全反射(トータルリフレクト)や、凛奈の飼っているライオン・スフィンクスによる王者の威圧(キングス・プレッシャー)をはじめとする技の数々を魔力のバリアでしのいでいった。また、ステラは多々良に左腕の骨を折られるが、その腕で多々良を殴り、失神させる。
- 鶴屋は平賀の甘言に乗る形で、凛奈と共に時間稼ぎをすることを決意する。鶴屋は伐刀絶技・死神の魔眼(サーティン・アイズ)でステラを氷漬けにしようとするが、ステラは即座に妃竜の羽衣(エンプレスドレス)で氷を溶かしてしまう。スフィンクスが彼女の動きが僅かに鈍ったところで王者の威圧を発動して動きを止めようとするも、逆にプレッシャーを与えられ、跨っていた凛奈を振り落として逃げてしまう。客席にいた凛奈のメイドのシャルロット・コルデーからも攻撃を受ける中、片腕では分が悪いと踏んだステラは己の炎で自らの骨を溶接して左腕を復活させたのち、凛奈陣営を撃破する。
- その隙に平賀はステラを倒す準備を進め、ついには伐刀絶技・機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)でドーム外から集めた瓦礫で50mの身体を作り、その中から巨体を操作してステラを攻撃する。この際、平賀は伐刀絶技・操り人形(マリオネット)で鶴屋の意識を乗っ取る形で死神の魔眼の出力を無理やり上げ、ステラの固有霊装を凍らせる。暁学園への報復とは無関係な鶴屋まで巻き込む平賀の行いはステラの怒りを買い、伐刀絶技・暴竜の咆哮(バハムートハウル)でリング上全てを焼き払ってしまう。ステラが鶴屋を気遣い幻想形態にしたことで死者は出なかったが、鉄と樹脂でできた平賀の身体はボロボロに焼け焦げており、そのままステラが止めを刺したことでBブロック第四試合は終了した。この戦いにより多々良はドクターストップ、凛奈は棄権、平賀はリングに生身で上がらなかったことによる反則で失格となり、ステラは準決勝まで一気に駒を進めることになった。
- そのころ、一輝達の前に天音が現れ、自分の願望を叶うように因果が捻じ曲がる能力を使って、対戦相手であるキリコを棄権に追い込む。彼は破軍襲撃のお詫びとして一輝の優勝を願ってあげると言うが、一輝は自分の試合の邪魔をするなと警告する。天音は運命に抗い続け一輝が壊れるまで応援すると言い残してその場を去る。
- その夜、一輝が自室でステラと会話していたところ、サラが訪ねてくる。一度は扉を閉じて追い返すも、サラは自分の能力で一輝の部屋に侵入してまたヌードモデルになれと迫る。サラのことを知らないステラは一輝を問い詰めるが、事情を説明するとモデルを拒否している一輝に味方する。するとサラは自分が世界的に有名な覆面画家マリオ=ロッソであることを明かし、ヌードモデルを描かせてくれたらヴァーミリオン皇宮に二人の結婚式の肖像画を描く約束する。するとステラは掌を返し、サラに味方してしまう。二人から逃れるために一輝は王馬の部屋を訪ねる。一輝から一連の騒動の理由について聞かれた王馬はステラと戦いたいだけだと答える。一輝は兄が昔と変わっていないことを知って安堵し、そのまま一晩を明かした。
- 翌日、ステラの影響で試合数が減ったことに対して、放映権を購入したスポンサーから苦情が寄せられ、運営委員会は二回戦・三回戦を一気に消化するという通達を出した。この決定の裏には天音がいると推測した一輝は、加々美とステラに昨日の天音のことを話す。それを聞いたステラは天音を失格にできないかと考えるが、天音の能力の関係上、それは不可能に近いと一輝は話す。彼女は自分が一輝を不利にする原因を作ったことに責任を感じるが、一輝はステラとの決戦が一日早まったことを喜んでいるとステラに伝える。
- 控え室にいた一輝は、同室の蔵人の固有霊装が二刀流になり、形も変わっていることに驚く。蔵人は一輝と戦うために自分を磨いたと一輝に豪語し、二回戦第一試合でサラとの試合に臨む。蔵人はサラの伐刀絶技・色彩魔術(カラー・オブ・マジック)による変幻自在の能力に真っ向から対応してみせる。いらだったサラはそれまで使わなかった伐刀絶技・幻想戯画(パープル・カルカチュア)で次々と攻撃を蔵人にぶつけていき、ついには偽一輝をけしかける。蔵人は猛攻を受ける中、本物の一輝の声援で何とか偽一輝を撃破するも、二人の新たな偽一輝に刺され蔵人は敗北してしまう。
- サラに一輝は警戒心を強める。その戦いを見ていた一輝の対戦相手・城ヶ崎白夜は、一輝が七星剣舞祭で絶対に優勝しなければならない事情から自分との試合で一刀修羅を使うことはないと確信し、諸星に対して二十三手目で自分が勝利すると口にし、試合に臨む。そして、第二試合開始の合図が鳴ると同時に、一輝は一刀羅刹を発動する。
- 7巻
- 一刀羅刹で城ヶ崎を下した一輝は、強敵サラを前に自分の切り札を失ったことに不安が残った。また一刀羅刹の反動で負傷していたため、彼は再生槽で療養することにした。
- 珠雫が武曲学園の浅木椛を撃破したその頃、サラは麻酔で眠っている一輝をモデルにしようとしてステラに追い出される。目を覚ました一輝とステラが会話をしていたところへ厳が医務室に訪れ、自分との勘当を検討していると告げる。一輝の実力を直に見ても、なお自分の価値観を変えようとしない厳にステラは怒りを露わにするが、一方で厳も騎士社会の秩序のために妥協は一切しないとして譲らなかった。一輝はこの話の結論を一旦保留にした。
- その後、医務室にもサラが戻ってくる。しつこくモデルの依頼をするサラを突っぱねる中で、彼女の唯一の服である絵具避けのエプロンの紐を切ってしまう。ステラは、新しい服を買うためにサラをデパートに連れ出すことにし、一輝達も合流した。それぞれが買い物をした後、珠雫は次の試合の準備のために有栖と共に会場に戻った。ステラは一輝の所へ戻る中、途中でテレポートの能力で突然目の前に現れた伐刀者と思わしき赤子を保護する。親がいないことで泣き出した赤子をサラは子守歌であやし眠らせた後、赤子の絵を描き始める。彼女の絵の出来を称賛する一輝は、サラの過去と父親との思い出を聞かされ、その中で厳との勘当に一つの答えを見出す。彼女の本気を見たくなった一輝は、次の自分との試合の結果でモデルをやるか諦めてもらうかの賭けを持ち出す。
- 午後、七星剣武祭三回戦の幕が開く。第一試合では、圧倒的な実力差で禄存学園の加我恋司を下した王馬が勝利する。
- 次いで一輝とサラの戦いが始まり、一輝はサラの幻想戯画を持ち前の技術でいなす。彼はサラの描いた偽エーデルワイスにリングアウトされた際に幻想戯画の弱点を見つけ、それを利用して偽エーデルワイスを自滅に追い込む。エーデルワイスにほぼ全ての魔力をつぎ込んだサラは諦めかけてしまうが、父の遺作を完成させたい想いで残りの魔力をつぎ込んでオリジナルの幻想、幻想戯画・マリオ=ロッソを作り上げ最後の勝負を仕掛ける。一輝の攻撃を無傷で受け止めるマリオ=ロッソにサラは勝利を確信するが、一輝は偽エーデルワイスの斬撃が作った鎌鼬を利用しマリオ=ロッソの動きを鈍らせ、その隙にサラを撃破する。サラは一輝をモデルにすることは諦めないとだけ言い残し、リングに倒れる。
- 続く珠雫と天音の戦いを見てから治療を受けようと考えた一輝は、観客席に戻りそこでステラの祝福を受ける。しかし、試合時間になっても両者はリングに現れる様子がない。不審に思った大会実行委員会は、天音の控え室の監視カメラを映す。するとそこには、血塗れになった珠雫とその様子を見て笑う天音の姿が映されていた。
- 8巻
- 天音との試合の数分前、珠雫は有栖の能力を借りて天音に奇襲をかけるが、過剰なる女神の寵愛(ネームレスグローリー)の効果により返り討ちに遭ってしまい、珠雫は反則負けとなる。
- その日の夜、一輝は近くの公園で比翼の剣技をものにするためのトレーニングを行っていた。その様子を見たステラは改めてエーデルワイスの剣技が桁違いの代物だと知ることになる。一輝から「お互い次は正念場になる」と言われたステラは、決勝で待っていると言い残しその場を後にする。入れ替わりに月影が訪ねてきて、天音の過去と彼が一輝に執着する理由を一輝に話す。
- 準決勝、ステラと王馬の戦いが始まる。激しい攻防が繰り広げられる中、ステラは自分の刃が通らないほどの強靭な王馬の肉体を目にする。
- 王馬は海外で修行に励んていたある日、解放軍のリーダーである《暴君》アダムス・ゲーティア[注 1]に完膚なきまでに叩きのめされた過去があり、自分の肉体を進化させるために風の鎧で相手の攻撃を防ぐための伐刀絶技・天龍具足で自分の肉体に高圧の枷を掛けたまま過ごし続けていた。天龍具足を解除した王馬はステラをドームの外まで吹き飛ばす。一輝以上にストイックな生き様を見せる王馬にステラは敬意を表し、寧々との戦いで身に着けた新たな伐刀絶技・竜神憑依(ドラゴンスピリット)を発動し王馬を圧倒する。圧倒的な力でねじ伏せられる王馬は解放軍の長である暴君に敗北した時のトラウマに囚われかけるが、気持ちを切り替え、月輪割り断つ天龍の大爪(クサナギ)で天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)との鍔迫り合いを仕掛ける。だが、以前の戦いとは逆に炎が風を飲み込んでしまう。王馬は敗北したが、最後までリングに立ったまま留まり続けていた。そんな王馬の姿にステラは勝利の喜びを見せることなくリングを後にする。
- 続いて、一輝と天音の戦いが始まる。試合直前、天音はこの戦いを棄権して一輝の優勝を願うと発言するが、一輝の挑発に乗る形で撤回する。開始直後は過剰なる女神の寵愛により、全てがラッキーヒットとなる天音に押される一輝であったが、自分の持ちうる技術を結集し過剰なる女神の寵愛で発生する自分のミスを即座に建て直し、天音を圧倒し始める。自分の能力で起こっているはずのミスを受け流す一輝に痺れを切らした天音は、一輝の死を願い心臓を停止させる。天音はそのまま止めを刺そうとしたが、一輝は比翼の剣技を応用して心臓を自力で動かし致命傷を負わせる。因果干渉系の能力は100%起こらないことは起こせないという前提に基づき、解説の寧々は「天音の致命傷は、彼が一輝に勝つことは絶対にあり得ないことを意味している」と告げる。天音は自分の思い通りにならない一輝に怒りを見せるが、一輝は「自らの能力にも勝とうとしていない者に自分が負けるわけがない」と吐き捨てる。天音は出血多量で倒れ、一輝の勝利が告げられる。
- 審判が天音に応急処置を施そうとしたその時、一輝への怒りで天音は立ち上がり、己の能力を凝縮させ触れたものに死をもたらす死神の手を作り上げて暴走を始めてしまう。黒乃らプロの魔導騎士達が天音を取り押さえようとするが、一輝は黒乃達に観客の護衛を依頼し、天音を止めるために一刀修羅を発動し、攻撃を仕掛ける。天音は反撃をするが、死神の手の反動でラッキーヒットにならなくなったことで攻撃を弾かれてしまう。それでも諦めきれない天音は過剰なる女神の寵愛の動きを土壇場で模倣し、一輝に攻撃をぶつけようとする。その攻撃に一輝は第二秘剣・裂甲でカウンターを決め、天音の死神の手を止める。悔しがる天音に一輝は、かつて黒鉄家に見捨てられ悔しさの中にいた自分の心を救ってくれた龍馬の言葉を送り、リングを後にする。だが、一輝は審判をかばった際に死神の手を掠っていたことで昏睡状態になってしまい、厳の頼みで駆け付けたキリコの手により一命を取り留める。その後、決勝戦は海江田の計らいにより延期となった。
- 9巻
- 決勝戦、ステラの剛力に対し、一輝は相手の攻撃による衝撃を剣に乗せて弾き返す第三秘剣・円(まどか)で真っ向からぶつかり合う。共に過ごした時間が長かったことでステラの心理を完全に見切っている一輝は、ステラにヒットアンドアウェイによる攻撃を繰り返す。一輝が圧倒的有利となった場面に多くの観客は歓声を上げる。しかし、一部の伐刀者達は一刀修羅や一刀羅刹で勝負を決められたであろう場面でなぜかそれを使わない一輝に違和感を感じる。
- 突然ステラは防御すら止め、隙だらけになるが一輝は攻撃を中断する。するとステラは前回の王馬戦とは異なり、ノーモーションで竜神憑依を発動する。一輝や伐刀者達が感じていた違和感の正体は一輝の伐刀絶技にステラが竜神憑依でカウンターを狙っていたことであった。竜神憑依の能力で想定以上に跳ね上がったステラの力に一輝は対抗できず、心までもがステラに怯えてしまう。その隙をステラは見過ごさず、一輝に大きなダメージを与えすかさず勝負を決めに行く。だが意識がなくなりかけていたにもかかわらず、一輝の身体は無意識の内に円を使ってステラにカウンターを決める。その一撃で再び心を持ち直した一輝は一刀修羅を用いて竜神憑依を発動したステラと正面から戦うことを決意する。戦いの最中にもなおも進化し続けていく二人だったが、次第に地力の差が見え始める。やがて一輝は魔力によって定められた運命の終着点に辿り着き、ステラの進化についていけなくなってしまう。そして、遂にステラの天壌焼き焦がす竜王の焔をまともに喰らい、一輝は場外の液晶モニターに沈む。最早一輝は敗北したと確信した観客は声援を出さなくなり、ステラも液晶モニターの残骸の中に沈んでいる一輝に背を向ける。
- ステラの進化についていけなくなる少し前、一輝は自分の運命を縛る鎖にがんじがらめにされていることに気づく。ここが自分の限界だと示す運命の鎖を意にも介さず、一輝は自分の身体に負荷をかける。一輝はステラへの無尽蔵の想いを爆発させ、その想いを自分の力へと変えて運命の鎖を引き千切る。すると一輝の身体は運命の限界を突き破り、それまで否定されてきた「魔力容量の増加」を引き起こし再びステラの前に姿を現す。
- 前代未聞の事態に周囲は騒然となった。ステラも初めは何が起こったかわからなかったが、すぐに一輝は自分と共にどこまでも高みへ登れる存在であることを確信する。そして二人は最後の勝負に出る。固有霊装すら消し飛ばす灼熱を身に纏い、ステラは一輝に刺突を仕掛ける。ステラの思惑を見抜いた一輝は一刀羅刹を発動して固有霊装が消滅するよりも早くステラを切り裂くカウンターを狙う。刹那の中でステラは一輝が自分の影よりも早く剣を振るうのを目撃する。のちに人々から終(つい)の秘剣・追影(おいかげ)と呼ばれる居合切りによってステラは敗れ、互いに死力を尽くした戦いは、一輝の薄氷の勝利となった。
- 試合後、揃って医務室送りとなった二人は、精神力の消耗で理性の枷が外れた一輝はステラを押し倒し、初めて体を重ねる。翌朝二人は表彰台で束の間の幸せを噛み締めた。こうして落第騎士は学園の頂点、七星剣王(セブンスワン)に上り詰めた。
- 10巻
- 七星剣武祭終了から2日後、一輝たちは「一番星」で行われた祝勝会に参加する。そんな中、一輝とステラは前日に起こったある出来事に思いをはせる。
- 月影からのメールで、2人は七星剣武祭のリングに呼び出される。そこで突然、黒い甲冑をまとった世界ランク第4位の伐刀者・アイリス・アスカリッドが2人の実力を確かめるべく、奇襲をかけ、月影・寧々・黒乃に呼び止められる。月影がアイリスの代わりに事情の説明と謝罪をしていえる間、アイリス本人はリングを立ち去る。
- 月影は、決勝で一輝に起きた魔力の増大について説明を始める。
- 自身の運命を知り、その上で先を目指そうとする強い野心が揃って初めて辿り着ける魔人(デスペラード)と呼ばれる世界があること、そして寧音や南郷、先ほど戦ったアイリスなど世界には魔人の域に到達した実力者が他にもいるという。月影は、訓練次第でどこまでも強くなれるようになった一輝に可能な限りの支援をすることを申し出る。だが一輝は、暁学園の一件をきちんと説明しなければ信用できないとしてこの申し出を拒否する。月影はそれも話すつもりだったと口にし、自らの固有霊装・月天宝珠を取り出す。月影は月天宝珠の能力で、焦土と化していく未来の東京を一輝達に見せる。月影は、日本が連盟に残ったままではこの絶望の未来を回避できないと考え、今年の七星剣武祭で連盟非公認の暁学園が優勝することで国内にはびこる反連盟の声を強くし、最終的に日本をもう一つの伐刀者育成機関・大国同盟(ユニオン)に鞍替えさせることが暁学園の一件の真相だと語る。
- 夏休み、珠雫はキリコに会うため広島へ行き、兄が死の危険に瀕した際に何かできるようになりたいという思いから、水の魔術の師事を受けることにした。手始めにキリコはヴァレンシュタイン戦での未熟な蘇生術によって歪んでいた珠雫の身体を矯正する手術を行うが、珠雫は苦痛を伴うことを承知の上で麻酔を受けずにキリコの技術を全て自らの目で見ることを選ぶ。それが珠雫の覚悟と決意の表れであった。
- 「家族に挨拶する」という約束を果たすため、一輝とステラは彼女の故郷であるヴァーミリオン皇国に向かう。一輝は娘の結婚相手として歓迎されたのも束の間、娘を溺愛するヴァーミリオン王・シリウスの思い付きにより文字通り「国民全員を敵に回す」羽目に陥り、ステラの知己である伐刀者・ティルミットとミリアリアのコンビと対決したり、果ては戦車まで出撃しての大騒動になる。
- 前回の戦いで人間の理を超えた魔人の域に目覚めた一輝は度重なる襲撃を圧倒的な力でねじ伏せ、ようやく結婚が認められるかと思われた。だがステラの姉・ルナアイズによる横槍が入り、一輝に「国民にヴァーミリオンの英雄として認められること」、すなわち騎士同士の一騎討ちで行われる戦争に参加することを要求する。
- そのころ、隣国・クレーテルラントで第1王子のヨハンを筆頭とする5人の伐刀者たちがヴァーミリオン皇国との戦争に備え、調整を行っていたところ、オル=ゴールが襲う。代表選手達の抵抗も空しく、全員がオル=ゴールに敗北し、国は乗っ取られた。
- 11巻
- 凛奈とサラ、そして月影は、凛奈の父にして解放軍の重鎮である風祭晄三の呼び出しを受け、アルプス山中の解放軍本部を訪れたところ、壊滅状態になっていた本部施設を目の当たりにする。月影は月天宝珠の力で、解放軍の最高幹部《十二使徒(ナンバーズ)》の1人だったオル=ゴールが組織を裏切り、ヴァレンシュタインら他の十二使徒をはじめとするその場にいた構成員を皆殺しにした様子を再現する。しかも、そこには《砂漠の死神(ハブーフ)》・ナジーム・アル・サレーム、《悪の華(ダーティ・ローズ)》・アイン、そして《B.B》といった解放軍を裏切った伐刀者たちが合流していた。
- その頃、ヴァーミリオン皇国ではヨハンから、オル=ゴールが近くに潜伏しているという情報に対する対処の相談と、ステラを破った一輝と一目会いたいという要請が来たことから、彼らを連れたルナアイズがクレーデルラントの首都リュシェールへ向かった。ルナアイズの話では、かつては対立していた両国が、30年前にシリウス王がクレーデルラントのクレフ王に直談判して以来、次第に友好を深めるようになったとのことであった。
- 一行はクレーデルラントの人々に歓待されるが、すでに代表選手たちを初めとするクレーデルラントの主要な者たちはオル=ゴールによって既に殺されており、操り人形にされていた。唯一生き残ったヨハンもそれまでに受けたむごい仕打ちによって精神を閉ざした状態となっていた。
- そして、オル=ゴールの伐刀絶技《殺人戯曲》による無数の斬撃が放たれ、ルナアイズ達に確実な死が降り掛かることを感じながら、ステラは全く動けなかった。一輝は身を挺して魔人たるオル=ゴールの斬撃から人々を守った。怒るヴァーミリオン姉妹に対し、オル=ゴールはステラの精神崩壊する様を見るのが楽しみだと語り、操り人形と化したクレーデルラント軍によるヴァーミリオンへの大侵攻を開始したことを告げる。
- そこへステラ達を見張っていたアイリスが登場し、オル=ゴールから「アイリス姉さん」と呼ばれる。その会話の中で彼の発した悪意と害意の魔力を目の当たりにしたステラは、まともに戦えば自分が死ぬことを直感してしまう。それは「魔人」と「ただの伐刀者」であるステラとの決定的な差であった。アイリスは国際魔導騎士連盟副長のノーマン・クリードから借りた霊装を用いて自分を含めた4人をヴァーミリオン領内へ転送し、一輝は彼女の霊装《無敵甲冑(オルカレイコス)》により治療された。オル=ゴールに傷つけられていたルナアイズは病院へ運ばれ、ステラも王宮へ帰る。そこで、事情を聞いた王妃アストレアは自分の責任でヴァーミリオン国民を守るため、敢えて軍に侵攻してくるクレーデルラント軍を迎撃する命令を出そうとする。だが、シリウス王は全軍を国民とともに首都まで退却させる決断をする。
- ヴァーミリオン国民を退却させつつ、オル=ゴールに操られたクレーデルラント軍を傷つけずに開放するための作戦が始まった。ヘリに乗った一輝は、オル=ゴールが人間を操るために使う「中継(ハブ)」を見つけ、同乗するミリアリアが狙撃銃で「中継」にペイント弾を着けて抑え込んでいった。これによりクレーデルラント軍の約三分の一が解放された。だが、王宮にはアイン、一輝の前にはB.B、ステラの前にはナジームが立ちふさがった。
- 王宮ではアインの霊装によって人々が動けなくなってしまった。そこへ多々良が現れ、彼女の本当の名が「フィーア」であり、アインの妹であることが判明する。多々良は自分の本拠地《黒い家(アップグルント)》が全滅していることを知り、仲間やクライアントまで手に掛けて殺し屋としての最低のルールすらも破った姉を追ってきた。
- 一輝は消火栓や鉄道の架線といった物を利用して撃退を図るが、B.B.の巨大化は止められなかった。だがB.Bの本質は幼い子どもでしかなかったため、アイリスの一叱りで戦意喪失する。
- 一方、ステラは「魔人」ナジームに対する死の予感から身体がすくみがちになりながらも、彼の右腕が地面に叩きつけられたとき、自分のみならず何万もの人々が死ぬことになると確信する。ナジームの真の能力である「乾き」は、大地そのものをそこにある全ての生命もろとも乾き尽くすものだった。そして、国際魔導騎士連盟の要請を受けた寧音が、ナジームの真上に隕石を落として右のこぶしを使わせたことで、ステラが直感した被害は未然に防がれた。
- その間、ルナアイズらはオル=ゴールとの交渉を重ね、両国から5名の魔導騎士を選抜しての代表戦を行うという方針を固め、ステラ達にそれを告げた。
- 12巻
- ルナアイズは病院を抜け出してクレーデルラントへ出向き、戦いの規模を縮小する協議を行ったことをステラ達に告げる。シリウスの決断ではたとえ連盟の増援を受けても多大な犠牲が生じる可能性が高いと踏んだルナアイズは、代表戦を当初の予定通り行う体をとれば、オル=ゴールの支配するクレーデルラント側は連盟の増援からの攻撃を受けずに済み、皇国側は民を避難させる時間稼ぎにもなると考えていた。また、最悪ヴァーミリオンが負けても皇家が滅ぶだけで民を助けることができるという考えもあった。一応は理解したステラだが、「利」よりも「自分にとっての面白さ」を重視するオル=ゴールがそれだけでこの話を受けたのだろうか、と釈然としない気持ちになり、寧音もルナアイズが何かもっと重大な「対価」を支払う約束をしたのではないかと感づくが、ルナアイズはそのことについては語らなかった。
- 1週間後にクレーデルラントの首都リュシェールで5人対5人のバトルロイヤル形式で両国家の存亡をかける代表戦が決まり、ヴァーミリオン側の代表のうち4人はステラ、一輝、アイリス、寧音が選ばれた。それぞれの軍勢は引き上げた。
- そんな中、ステラは予想より少数とは言え国民に犠牲を出し、しかも魔人たる者たちを前に怯えることしかできなかった今の自分の力不足を嘆いていた。寧音からの「自分の身を守れる程度には鍛えてやる」という特訓の申し出を断り、ステラは魔人の領域に近づくべくエーデルワイスのいるエストニアの《剣峰》エーデルベルクを目指す。
- このあまりにも無謀な挑戦に一輝とアイリスも同行した。多々良も同行することにしたが、彼女は味方になったというよりはむしろ、アインとの因縁にケリを付けたいという理由から代表戦のメンバーに入ったのであり、ステラが修行に失敗するところを笑うつもりだった。当初世界中を飛び回っているエーデルワイスに会えるかわからなかったものの、山に着いてみれば周辺には功名心から彼女の首級を狙う伐刀者たちがうろついていたことから、彼女が在宅していると判断した。
- ステラの竜の飛行能力で一行は高度8000メートルの頂上近くの山小屋に到着した。現れたエーデルワイスにステラは挑もうとするが、「殺気」による威圧だけで傷を負わされるというあまりに隔絶した実力差を見せつけられただけだった。エーデルワイスも「あなたのしようとしていることは身投げと同じ」と取り合わない。一輝もまた、以前暁学園で剣を交わしたときとは比較にならない剣気を感じる。ステラはまた、無理やり押しかけた自分の無謀さを諭してくれるエーデルワイスの優しさを理解しつつも引き下がらない。降りかかる凶事は自分が強くなるのを待ってくれはしない、自分が愛する者たちを守るためには、「今この瞬間に、誰よりも強くなるしかない」ヴァーミリオン皇族の責務、国民を守る義務、そのためには命を投げ出すことも構わない、と彼女は前に進もうとする。このまま自爆するまで突っ走るだろうステラを見かねて、エーデルワイスはある対価と引き換えに挑戦を受けることにした。その対価とは、麓から登ってくるエーデルワイスの首級を狙いにやってきた伐刀者たちを代表戦前日までの5日間食い止め、6日目の朝まで持ち堪えること。それをクリアすれば挑戦を受けると。ただし、条件として同行者の一輝、アイリス、多々良はステラに助勢することはできない。その誓いを違えば心臓を引き裂かれ命を奪われることになる。そんな彼女の伐刀絶技《無欠なる宣誓(ルールオブグレイス)》に3人は契約することになる。
- 5合目のキャンプで登ってくる伐刀者たちを迎え撃つステラ。最初のグループを難なく蹴散らしたが、そんな彼女を多々良は「いつまで保つか」とせせら笑って見物していた。一方、一輝は山小屋でエーデルワイスお手製のお菓子で歓待されていた。そして、エーデルワイスは一輝が七星剣武祭で対戦した天音を解放軍に紹介したのは自分であると告白し、彼を救ってくれたことに深い感謝を示した。一輝は、「もしそれに恩を着せていいのなら」と剣の稽古をつけてほしいと頼む。しかし、エーデルワイスはそれよりも魔力制御の未熟を指摘、そこを鍛えることを勧める。その方法は、エーデルベルクの頂上、そこにある針のような永久凍土の切っ先で、吹きすさぶ暴風の中で「人差し指一本での逆立ち」を行うことであった。1時間その体勢をもたせることを目標に、早速鍛錬に打ち込む一輝であった。
- 初日が暮れる頃、早くもステラは苦戦を強いられていた。凄まじく燃費が悪い《竜神憑依》を考えなしに使っていたため、身体がガス欠を起こし始めていた。格下の伐刀者のグループにいいようにされる彼女を笑って見ていた多々良だったが、逆にイライラし始める。彼女が見たかったのはかつて自分が七星剣武祭でステラにそうされたように、《比翼》にコテンパンにされるステラであり、こんな雑魚に手こずる姿ではなかった。多々良はついにステラに「助言」を与え始める。「助勢」でなければ《無欠なる宣誓》の対象外だ。戦いの無駄を省くための助言を受けて、あっという間に戦い方のコツを掴むステラに多々良は教えがいがない呆れつつも、もしかすると自分の予想をひっくり返して見せるかもしれないと期待すら抱く。
- 5日目の夜、ステラは自らの炎の熱で即席の露天風呂を作り、アイリスと多々良と共に久しぶりにくつろぐ。ステラはこれまで助言してくれた多々良に感謝を示す。そして、多々良はアインを自らの手で殺すことで殺し屋としてのケジメをつけるといい、自らの生きざまへの誇りへの期待もあった。どこまでも確固たる意志を曲げない多々良に、「アンタが死んだらアタシは泣く、これでもかってくらい盛大な国葬を開いてやる」と宣言し、ステラはして死なないことを強引に約束させる。
- 今度はアイリスの身の上話に話題は移っていく。彼女の本当の名はアイリス=ゴールであり、10歳の誕生日を迎えた弟のオルレウス・ゴールによって操られる形で村人を皆殺しにしてしまった過去があった。彼女は一番近くにいた自分が弟の兆候を見抜けなかったことを悔やんでおり、自らの手で弟を倒すことで後悔を晴らそうとしていた。目的の一致したステラは必ずオル=ゴールを倒すことを誓い合う。
- その頃、中国の「神竜寺」の武僧にして魔人の《饕餮(とうてつ)》リー・シャオリーがふもとに現れ、エーデルワイスに挑戦しようとしていた二人のプロの伐刀者を撃破するや否やあっという間に山を駆け上がり、ステラのもとへと現れる。どうせ《比翼》と戦うのだから魔人とぶつかるのはいずれも同じと敢えて艱難辛苦に挑むステラ。しかし、シャオリーの真の能力は触れた魔力の持ち主の能力を得る闘技《五兵大主》つまり「複写使い(フェイカー)」であった。彼女はステラの能力をコピーし、体術を活かし、竜の膂力をエーデルベルクの山全体に乗せることで、山の質量を技に込める《泰山》の型を打ち出す。その一撃に叩きのめされ、その後も多彩なシャオリーの体術に翻弄され、強烈な反撃を食らうばかりの展開が続く。
- もはや、「竜の生命力」も尽き、満身創痍となったステラ。そこに到着したエーデルワイスが戦いを止めようとするが、そこに一輝が割って入る。一輝は、ステラがヴァーミリオンの人々のためにこのような無謀をしているのなら止めなければならないと考えていた。だが、彼はステラは自らの譲れない願い、つまり「自己(エゴ)」を貫き通すために戦っていると気づいた。ならば逆に彼女を止めようとする者全てを打ち払うと一輝は決めた。立ちふさがるならば斬るまでと、エーデルワイスは剣を一輝に突き立てる。だが、剣は止められた。一輝は今回の修行で自分のなけなしの魔力を極一点に集中する技を会得し、本来魔力が豊かな者しか成しえない魔力防御を実現してみせた。そして一輝はエーデルワイスに啖呵を切る。
- 一方、自信も誇りも何もかも砕かれて意識すらも朦朧とする中、ステラは自分の戦う動機がこれまで「紅蓮の皇女」としてでなく、1人の少女「ステラ」として愛して慈しんでくれた全ての人々への感謝であり、そんな人達の前では「カッコよく強い自分でいたい」という「自己(エゴ)」であることに思い至る。ただそれだけを拠り所に前に進み、剣を振るステラにシャオリーも格下の相手と見ていた考えを改め、全力を持って決着をつけることを決意する。シャオリーは四象拳奥義《麒麟功》で自らをフル強化しての一撃をかける。先手を取ったステラの意地の剣を受け止め切ったことで、彼女の魂の化身たる妃竜の罪剣が砕けたかと思ったシャオリーは勝利を確信するが、その内側から新たな大剣が顕現し、ステラはシャオリーを「山ごと」たたっ斬った。それはステラが己の運命の縛りを破り、伐刀者としての魂を新たな在り方に進化させた瞬間だった。
- こうしてステラは、一輝に続いて魔人の領域に足を踏み入れる資格を得た。この修業の目的を思わぬ形で達成したステラはエーデルワイスへの挑戦を取り下げた。
- 13巻
- 14巻
- 寧音はナジームとの死闘の中で、結婚する前の黒乃との戦いを思い出す。崩壊した家庭に生まれ育った寧音は、中学に上がるときには西日本でも有名な悪童となっており、一度は逮捕にまで至るものの、その能力を惜しんだ「連盟」の意向で寅次郎に引き合わせられる。彼の紹介で、当時破軍学園に在籍していた《世界時計》滝沢黒乃との決闘に挑み、凄まじい執念で食い下がるも、惨敗を喫する。その敗北以来、黒乃を生涯のライバルと定め、打ち倒すために南郷に弟子入りした。
- 15巻
- アイリスは、弟の命乞いを通じて、自分が覚醒した本当の理由が「弟を守りたい」という気持ちだったことに気づき、ステラ達を裏切るという決断を下した。
- 一輝は多々良の助言から未然に防ぎ得たこの事態に責任を感じ、ステラに一人でオル=ゴールを追わせ、自身はアイリスと対決することにした。
- 一輝はアイリスの無敵甲冑に対し模倣剣技を使い早々に技量を見破り攻撃を仕掛ける。そして王馬から盗み見た旭日一心流・天津風を進化させた天津雷光を放つ。アイリスが大量出血する中、シリウスはアイリスはまだ倒れておらず、魔力の差がある一輝はアイリスには勝てないという。一輝もアイリスの強さを改めて実感し、追影を使おうとするが、七王剣舞祭の決勝戦を見ていた彼女も同じことを考えており、一輝はなかなか技を出せずにいる。
- やがて彼女が抜刀絶技の強化再生を使い始めたことで不利に立たされ、ヴァーミリオンの人々も一輝の棄権を望む。後10分でアイリスの強化再生は一輝の対応が追いつかないレベルに身体強化される。だが、逆に言えば10分間は確実に一輝は彼女の猛攻を凌ぎきれる。つまり、弟から遠ざけるための時間稼ぎとして、あえて彼女の攻撃を凌ぎ続けていた。仮に10分後に一輝を倒せても弟がステラに殺されていれば彼女にとっては意味がない。やがて彼の真意に気づいた彼女は一撃に勝負をかけることにした。そして、一輝は一刀羅刹を使用しアイリスの無敵甲冑ごと叩き斬った。そして罪人である弟を守るために自分の命を省みず死を選んだ彼女に敬意を払い、死ぬ瞬間まで倒れかけた体を支え続けた。
- こうして、黒鉄一輝は〈落第騎士〉、〈無冠の剣王〉、〈七星剣王〉に変わり、彼の生涯の大半を共にすることになる〈剣神〉という二つ名で呼ばれるようになる。シリウスはこの戦いが全て一輝の想定通りであったことを悟る。一見ギリギリの戦いに見えていたが、アイリスは「後10分後に一輝を倒し、間に合わず弟をステラに殺される」「短時間決着を狙い、追影で斬り殺される」の二つの選択肢しかない状況に一輝に追い込まれており、弟を助けたいという彼女の最大の願いを考えれば、一輝には始めから結果は見えていたのである。
- 一方、別の場所で逃走を図っていたオル=ゴールはステラに追いつかれる。その際、彼は姉の優しさへの感謝を示すばかりか笑うばかりだったため、ステラの怒りを買う。彼はクレーデルランドの兵士を操り逃れようとするが、ステラはあえて手出しをしなかった。そこへシリウスら援軍が駆けつけてオル=ゴールの策を挫いた。その隙にステラはオル=ゴールの両手両足を斬り、身動きを取れなくした後、空中にいたクレーデルランド王のヨハンのところまで投げ飛ばした。そして、ヨハンの一撃によりオル=ゴールは落命したかに思われた。
- ところが彼には自分の肉体の死によって発動する伐刀絶技「死霊遊戯(ダンスマカブル)」という切り札があり、ステラはその糸に捕まってしまう。彼は得意げに自分の生い立ちを語りながら、ステラを縊り殺そうとする。
- そこに一輝や寧音も加勢するが二人とも前の試合で消耗しており、防衛するのに徹することしかできない。そこで、ステラを捕らえていたオル=ゴールの右手を切りステラを解放すると、ステラが戦線に復帰できるまでの1分間足止めを開始した。しかしこの作戦は一輝自身の命を引き換えにステラにオルゴールを倒させるもので、一輝は初めから死を覚悟していた。一輝に別れの言葉を告げられたステラは必死に自分の回復速度を上げる。
- 圧倒的な力で一輝を攻めるオル=ゴールだが、一輝にとってはオル=ゴールの力任せの攻撃などとるに足らず、疲労困憊の一輝に掠りもしない。結局一輝が一刀羅刹の反動で完全に動けなくなるまでの1分間、一輝はオル=ゴールを足止めした。ステラが動けるようになったと同時に一輝はオル=ゴールに仕留められてしまう。
- オル=ゴールはステラの目の前で一輝の亡骸を破壊し、一輝を死なせた原因は、ステラが自分を死んだと見誤ったためだと精神的に追い込む。死んでなお痛めつけられる一輝を見て、耐えられなくなったステラは人間性と引き換えに《覚醒超過》を起こす。オル=ゴールは精神が壊れたステラを見て喜びさらに追い込もうと操ろうとしたが、ステラは《覚醒超過》をしてもなお意識を保っていた。そして生き残るという約束を破り自分を置いて死んだ一輝に怒りを爆発させその感情を、一輝の亡骸にぶつけた。その怒りがステラをまだ「人間」の域にとどまらせていた。
- そこにキリコの代理として珠雫が現れ、修行で身に着けた死者蘇生の抜刀絶技《青色世界》を使い一輝の修復を始めた。珠雫を信じ、正気を取り戻したステラは味方の指揮をとり、ついにオル=ゴールとの一撃勝負に持ち込む。その時、一輝が死ぬ前にオル=ゴールとの攻防の中で用いた剣撃《第五秘剣・狂い桜》が発動してオル=ゴールの身体は崩れ、ステラに追い打ちをかけられる。オル=ゴールが断末魔の叫びの中で自分の不幸を嘆くなか、ステラは愛してくれる姉がいたのに誰も愛さなかったオル=ゴールに責任があると言い放つ。こうして、戦争は幕を下ろした。
- 病室の中で一輝は目を覚まし自分が生きていることに驚いた。約束を破られたことから今なお不機嫌なステラから、珠雫が直してくれたことや、彼が「死んでいた」間の戦争の出来事を聞きみんなの無事に安心する一輝。一方、珠雫は一輝に自分の細胞を貸した代わりに身体が小さくなっていた。また、貸した細胞を一輝から取ると珠雫は元のサイズに戻るが、今度は一輝が元の身体を維持できなくなり、小学6年生の姿に戻ってしまった。一輝が元に戻るには半年を要するという。
- 珠雫はAランクに昇格した一方、一輝のランクは上がらなかったものの、KOK4位のアイリスを倒したことで注目を集めた。また、彼の身の安全を確保するため、アイリスの義母である国際魔導騎士連盟フランス支部長のレヴィ・アスカリッドの希望により、彼のバックにフランスがつくことになった。
- 一輝を治療していた珠雫はステラを置いて死ぬことを決断した一輝に初めて冷たく怒った。一輝は珠雫に怒られたことで、改めて自分のした事を反省し、ステラに許しを請うた。ステラの怒りは収まらない…と思いきや、珠雫が自分が言いたかった事を言ったことと一輝が無事だったことの安心で怒りはすでに収まっていた。仲直りをした矢先、ステラの両親が登場する。母から幽衣が空港にいることを告げられたステラは病院を後にし、本人に会いに行く。彼女は珠雫の治療によって命を取り留めたが身体の部位を多く失い、車椅子に乗っていた。ステラは多々良に暗殺者を引退して自身の近衛兵に雇うと誘うが断られてしまう。それでも諦めないステラに折れた多々良は自分の名刺を渡し、いずれ会う事を誓ったことでステラは落ち着いた。
- 一方、解放軍の本拠地に大同盟国隊長・アメリカの〈超人〉エイブラハム・カーターが現れ、その場にいた月影と風祭父娘らに「今というこの瞬間、この場所に立つ貴様らは世界(ステイツ)の敵か味方か」という言葉をかけてきた。
- 16巻
- 世界中の政府関係者および職員たちはオル=ゴールの支配から解放されたとたんに昏倒したため、社会としての機能が著しく低下してしまった。日本においては特別招集という形で諸星ら学生騎士たちが駆り出された。
- そのさなか、龍馬がかつて封印した魔人・《大炎》播磨天童が解放され、学生騎士たちの前に立ちはだかる。
- 17巻
- 天童は刀華を《覚醒》に導くため、自分を打倒させる状況に追い込むべく、九州全土を巻き込んだ伐刀絶技を発動する。
- 一方、東京では騎士連盟が迫りくる米軍の迎撃準備をしていた。
- 18巻
- 天童の脅威は去った。一方東京では騎士連盟が米軍に押されていたが、一輝たちが増援にかけつける。そんな中、伐刀者にして世界的な科学者であるカール・アイランズは自らの悲願である「完全なる人類」の誕生を成就すべく、その母体としてステラを拉致する。
- 19巻
- 水の魔術の名手でもあるアイランズは、未来の一輝に化け、自分のラボに殴りこんできた一輝らを迎撃する。慢心によって肉体を破壊されたアイランズは、ステラの身体に埋め込んだ自分の霊装「ダーウィン」の一部を介して彼女を操る。
- アイランズは一輝やエーデルワイスの猛攻に曝されたうえ、ステラも珠雫によって解放されてしまい、「ダーウィン」のかけらも燃やされてしまう。
- とうとう追い詰められたアイランズは日本とヴァーミリオン皇国に向けて戦術核兵器を飛ばそうとするが、ラボに乱入してきたシャオリーの急襲を受け、とどめを刺される。
登場人物[編集]
破軍学園[編集]
生徒[編集]
- 黒鉄 一輝(くろがね いっき)
- 声 - 逢坂良太 / 藤井ゆきよ(幼い一輝)
- 本作の主人公。
- 技一覧
- 模倣剣技(ブレイドスティール)
- 相手の剣技を観察し、その剣技に潜む弱点を克服した剣技に進化させて模倣する。
- まだ使われていない剣の振り方や奥義を含め30秒から1分、長くて3分もあれば、それを完全に獲得できる。
- 完全掌握(パーフェクトビジョン)
- 模倣剣技を人の思考に転化させた物で、相手の思考や価値観を読み取りその行動を先読みする。
- 一刀修羅
- 「全力全開」によって全魔力・体力・気力等を使い切り、1分の間、自身の身体能力を数十倍に引き上げる抜刀絶技。
- 1日1回しか使用できず、中断も不可能で1分間を過ぎると反動でほとんど動けなくなってしまう。
- 一刀羅刹
- 「一刀修羅」の派生形。一振りの時間に身体能力を数百倍に引き上げる抜刀絶技。
- 時間以外の制約は「一刀修羅」と同様だが、反動は「一刀修羅」以上に重い。
- 角王
- ステラとの合体技。走り、ステラが振ると同時に「妃竜の罪剣(レーヴァティン)」に飛び乗り、「第一秘剣・犀撃」で前進し、力を合わせて通常よりも高い攻撃力を生み出す。
- 天津雷光
- 旭日一心流の技である「烈の極・天津風」を比翼の剣技で行ったもの。
- 108の連続斬撃を放ち、90回目に到達すると、残り斬撃は空に轟く稲妻のような一撃で繰り出された。
- 第一秘剣・犀撃
- 「七つの秘剣」の一つ。剣を真っ直ぐ突き立て、剣先に力を集中させた突きを放つ。
- 第二秘剣・裂甲
- 「七つの秘剣」の一つ。敵の攻撃を受けた窮屈な体勢から下半身のばねと腰の捻りを使って剣で放つ寸勁。
- 第三秘剣・円(まどか)
- 「七つの秘剣」の一つ。剣で受けた力を体の中でコントロールし体を独楽のように回転させて、自分の斬撃に乗せて相手にぶつけるカウンター技。後に改良して全身の筋肉を連動させることで体を回さずに行うことも可能になった。
- 第四秘剣・蜃気狼
- 「七つの秘剣」の一つ。足捌きで緩急をつけた動きにより、自身の残像を作り出し敵の攻撃を空振りさせる。
- 第五秘剣・狂い桜
- 「七つの秘剣」の一つ。相手が気づかないほどの速度で傷をつけて、相手がある一定の行動を起こした時に傷口が開くようにする技。
- 第六秘剣・毒蛾の太刀
- 「七つの秘剣」の一つ。剣から相手に筋伸縮による衝撃波を叩きこみ、相手の肉体を内側から破壊する浸透勁。
- 第七秘剣・雷光
- 「七つの秘剣」の一つ。人間の動体視力を上回る速度で放つ不可視の斬撃。以前は「一刀修羅」との併用が前提だったが、比翼の剣技を使いこなせるようになってからは「一刀修羅」抜きで使用可能になった。
- 終の秘剣・追影
- 「一刀羅刹」を使用した状態でのみ使える居合切り。
- 相手が自分に向かってきていることも条件の1つで、右腕で剣を背中に構え、左手の指で刀身を握りしめて極限まで力を溜めてから剣を振るう。
- その速度は雷光の比ではなく、自身の影が後から追いかけるという幻覚を見せるほどで、黒鉄一輝という《魔人》の引力を極限まで発生させることで生まれた「斬る」という概念が収束されているため、因果が逆転し、発動と同時に「斬った」という結果を与えることが可能である。
- そのため、『影が遅れている』という幻覚を見てしまった時点で如何なる防御も回避も不可能で、強度や性質に関わらず全てを斬ることができる。
- 同じ《魔人》であれば、自身の引力を極限まで高めることで一輝の引力を相殺し、超高速の斬撃にランクダウンさせることができる。
- 剣鯨(イッカク)
- 黒鉄龍馬の伐刀絶技。旭日一心流と水を操る固有霊装を組み合わせたもの。
- 剣の先端が対象に触れた瞬間に対象を凍結させ、その後、突き刺す攻撃が凍った対象を破壊する。
- 一輝は珠雫と一体化して、水を操る固有霊装を得て使用した。
- かち割り
- 黒鉄龍馬の伐刀絶技。旭日一心流と水を操る固有霊装を組み合わせたもの。
- 「剣鯨(イッカク)」と同じだが、対象を凍らせて斬りつける。
- 一輝は珠雫と一体化して、水を操る固有霊装を得て使用した。
- 名称不明1
- 相手の攻撃に対し、見切りとエーデルワイスとの修行で得た極限の魔力制御を組み合わせ、全魔力を攻撃された線・点に集中させることで、その部分の魔力防御をステラ並みにする。
- 一歩間違えれば、致命傷を追うハイリスクな技だが、一輝の集中力と『どの道攻撃を食らえば致命傷』という精神性によって成立している。
- 防御範囲は剣等の刃の線が限界で、鈍器や素手、その他の面攻撃には使えない。
- 名称不明2
- エーデルワイスとの修行で得た極限の魔力制御によって、固有霊装の刃を極限まで薄く変形させることで、極限の切れ味を生み出す。
- どれだけ刃が薄くなっても固有霊装の強度は変わらないという性質を利用している。
- 名称不明3
- 《覚醒超過》を行った一輝が起こした現象。
- 「終の秘剣・追影」で起こす因果逆転現象を世界全てに適応し、世界を白黒の二色に変え、時間を停止させる。
- 発動中は、(一輝とエーデルワイスを除く)全人類が思考のみしかできず、剣技も能力もなにも必要なく、ゆっくりと近付いて相手を斬って終わりとなる。
- 唯一、一輝と同様、剣に己の運命の全てを任せて剣で運命を斬り開いた《魔人》である、エーデルワイスのみがその停止世界の中でも動くことができる。
- ステラ・ヴァーミリオン
- 声 - 石上静香
- 本作のメインヒロイン。
- 技一覧
- 妃竜の息吹(ドラゴンブレス)
- 3000度を超える炎を召喚する伐刀絶技。輻射熱や光など、自然の火に共通する性質のいくつかを持つが、触れた物をすぐに燃やすわけではない。
- 攻撃と防御に使用し、目に見えないバリアを作りして入ってくる攻撃をブロックするだけでなく、炎を広げて近く敵を攻撃する。
- 天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)
- 炎を「妃竜の罪剣」に纏わせ、巨大な光の剣を形成して振るう。彼女の最強の伐刀絶技。
- 100メートル以上まで届き、質量がないので自由に振り回すことができる。
- 一息で12回まで連続で発動できる。
- 炎で剣を生成して放つこともできる。
- 妃竜の羽衣(エンプレスドレス)
- 炎を身に纏い、攻撃を防ぐ伐刀絶技。
- 妃竜の大顎(ドラゴンファング)
- 竜の形をした敵を追尾する炎を相手に放つ伐刀絶技。
- 煉獄竜の大顎(サタンファング)
- 「妃竜の大顎」を7つ同時に発射する伐刀絶技。
- 暴竜の咆吼(バハムートハウル)
- 自分の周りに灼熱の爆風を発生させる伐刀絶技。その範囲は、街一つを丸ごと飲み込むほど。
- 自身の魔力の瞬間出力上限一杯までの全力で放出するだけであるため、発動が速く威力も高いが規模がコントロールできない。
- 陽炎の暗幕(フレイムベール)
- 炎熱で光を屈折させて自身の姿を見えなくさせる伐刀絶技。
- 焦土蹂撃(ブロークンアロー)
- 無数の火球を作り、絨毯爆撃を行なう伐刀絶技。
- 竜神憑依(ドラゴンスピリット)
- 自分の本来の能力であるドラゴンの力を覚醒させる伐刀絶技。
- 最初は自分の胸を刺すことで発動するが、実際に必要なのは血液の温度を上げることだけ。
- 発動している間、胸には光る刺し傷があり、皮膚は沸騰した血で光る。
- 「一刀修羅」に勝るとも劣らない程の身体能力の増加を引き起こし、竜の鱗による防御力、致命傷以外の自分の傷も即座に回復させる。
- ただし、発動には魔力とは別にカロリーを貯めこんでおく必要があり長く使えばその分だけ消費する。
- 12巻で多々良に「代謝操作」を伝授され、消費カロリーをコントロールできるようになった。
- 龍妃巢穴(ドラゴンネスト)
- 「妃竜の罪剣(レーヴァティン)」で地面を突き刺し地面をゆっくりと溶かす伐刀絶技。
- 竜震脚(ドラゴンスタンプ)
- 脚を地面に叩きつけ、地震を起こし相手の動きを鈍らせる伐刀絶技。
- 妃竜の羽翼(ドラゴンウィング)
- 炎を使って翼を出現させ、空を飛ぶことが出来る伐刀絶技。
- 角王
- 一輝との合体技。一輝が走り、「妃竜の罪剣(レーヴァティン)」に飛び乗り、「第一秘剣・犀撃」で前進し、力を合わせて通常よりも高い攻撃力を生み出す。
- ステラはこの技を「愛の弾丸(ハーモニックバレット)」と呼んでいる。
- 黒鉄 珠雫(くろがね しずく)
- 声 - 東山奈央
- 一輝の妹。
- 技一覧
- 障波水蓮(しょうはすいれん)
- 大量の水を壁のように出現させ、相手の攻撃を無効化する伐刀絶技。
- 水牢弾
- 水の弾を敵に向けて発射する伐刀絶技。基本的には相手の顔に付けて水没させるために用いられる。
- 凍土平原(とうどへいげん)
- 相手の足場を凍結させて動きを抑制する伐刀絶技。自身が氷で足を取られることはない。
- 白夜結界(びゃくやけっかい)
- 霧を大量発生させ、相手の目をくらませる伐刀絶技。
- 緋水刃(ひすいじん)
- 宵時雨に水で形成した刃を纏わせ刀身を伸ばし、敵を切る伐刀絶技。
- 血風惨雨(けっぷうさんう)
- 水の塊を作り、そこから無数の水の針を飛ばす伐刀絶技。
- 青色幻夢(あおいろげんむ)
- 自身を見えなくするために水を使って光を屈折させる伐刀絶技。
- 青色輪廻(あおいろりんね)
- 自分の肉体を細胞単位で分解し、気体化させて、相手からの物理攻撃を無効にすると共に自分の肉体を再構成する伐刀絶技。
- 服は気化させられないため、全裸になってしまう。不完全な再構成を行うと後々人体に不調が起こる
- 青色世界(あおいろせかい)
- 青色輪廻を他人に対してのみ使用できるように珠雫が改良した抜刀絶技。
- 対象を1度細胞単位で分解し、その後に再構築する。
- 唯一死者蘇生を成し遂げた。
- 紅色六花(べにいろりっか)
- 相手を刺し、その血液を一瞬にして凍らせ、花のような形の氷を体から噴き出させる伐刀絶技。
- 有栖院 凪(ありすいん なぎ)
- 声 - 浅沼晋太郎
- 珠雫のルームメイト。
- 技一覧
- 影縫い(シャドウバインド)
- 黒き隠者を相手の影に突き刺し、動きを拘束する伐刀絶技。
- 隠者の家(シャドウスポット)
- 影の空間に作った自分の隠れ家に続く道をその場で生み出す伐刀絶技。
- 部屋は六畳ほどで、食料も備蓄してある。
- 日陰道(シャドウウォーク)
- 影の中に身を潜ませ、影の中を自由に移動する伐刀絶技。
- 鳥獣戯画(シャドウビースト)
- 黒い獣をかたどった影絵を影から出現させて攻撃する伐刀絶技。
- 綾辻 絢瀬(あやつじ あやせ)
- 声 - 小林ゆう
- 技一覧
- 風の爪痕(かぜのつめあと)
- 空間に刀傷を付けておき、任意のタイミングでそれを開くことでその場にかまいたちを発生させる伐刀絶技。
- 東堂 刀華(とうどう とうか)
- 声 - 金元寿子
- 技一覧
- 閃理眼(リバースサイト)
- 相手の体に流れる微細な伝達信号を感じ取って次の動きを読む伐刀絶技。
- 弱い視力に頼らないように眼鏡を外すと最も効果的。
- 一輝は超人技により、誤魔化すことができる。
- 雷切(らいきり)
- 抜刀術のように刀身と鞘に電磁界を発生させ、超高速で刀身を射出する伐刀絶技。
- 異名の元となった最強伐刀絶技。
- 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
- 雷で筋肉を刺激し、限界まで身体能力を強化する。
- 稲妻(いなずま)
- 自分の間合いに電磁場を形成し、引力と斥力を利用して肉体の限界を超えた速度で刃を返す伐刀絶技。
- 手首への負担が大きいため、乱発はできないが、攻防の中で時々使うだけでも一気に自分のペースに持っていける。
- 諸星の「ほうき星」を攻略するために編み出した。
- 建御雷神(タケミカヅチ)
- 前方に電磁力のトンネルを作り、自身がレールガンとなって相手に突進し突きを放つ伐刀絶技。
- 貫通力は「雷切」以上であるが、まだ未完成で、使用後は電気の反動で筋肉が痙攣して動けなくなってしまう。
- 御祓 泡沫(みそぎ うたかた)
- 声 - 潘めぐみ
- 破軍学園副生徒会長。
- 技一覧
- 絶対的不確定(ブラックボックス)
- 自分に対する攻撃に僅かでも失敗する可能性がある場合、結果を全て失敗へと書き換える。
- 失敗する可能性が全くない攻撃の結果は書き換えられない。
- 貴徳原 カナタ(とうとくばらかなた)
- 声 - 日笠陽子
- 技一覧
- 星屑の剣(ダイヤモンドダスト)
- 空気中に散らした目に見えないほどの細かく砕いた剣の欠片を自在に操り、それを吸い込んだ敵を内側から切り刻む。
- 返り血が多いため常に傘を持ち歩いているらしい。
- 星屑の斬風 (ダイヤモンドストーム)
- 大量の見えない薄い刃を 操作して数億の斬撃をおこない物体を斬り刻むというよりはパウダーのように削りとってしまう。
- 日下部 加々美(くさかべ かがみ)
- 声 - 相坂優歌
- 技一覧
- レイズアップ
- 物の数を増やす。
- 自分自身の分身を作り出すこともできるが、攻撃を受けると煙となって消える。
- 西京 寧音
- 声 - 井口裕香
- 桐原 静矢
- 声 - 松岡禎丞
- 技一覧
- 狩人の森(エリア・インビジブル)
- 自分の肉体をステルス化させて、一切の索敵に引っかからなくさせる。当たり判定はあるので、広範囲攻撃を使う相手とは相性が悪い。
- 一輝との選抜戦では自分が撃つ矢もステルス化させられるようになっており、当たるまで彼が攻撃したことを認識することが出来なくなっている。
- 後に他の人や物にも応用できるよう改良された。
- 小説・漫画では桐原が透明になるだけだったが、アニメ版では森が形成される演出が追加されている。
- 驟雨烈光閃(ミリオンレイン)
- 巨大な矢を発射し、それが爆発して無数の矢が相手に降り注ぐ。
- 月夜見 三日月
- 声 - 赤﨑千夏
- 月夜見 半月
- 声 - 赤﨑千夏
- 兎丸恋々
- 声 - M・A・O
- 技一覧
- マッハグリード
- 動きを止めない限り自分にかかる速度を累積して無限に加速し続ける。
- ブラックバード
- 積み重ねたマッハ速度を打撃のエネルギーに転化させた一撃を放つ。
- Δフォース(デルタフォース)
- マッハ2の速度で空間をフルに使って縦横無尽に飛び回りながら 攻撃を繰り出す。
- 「マッハグリード」の弱点を克服すべく新たに編み出した。
- 砕城雷(さいじょう いかずち)
- 声 - 竹内良太
- 9戦目でステラと対戦する。
- 技一覧
- クレッシェンドアックス
- 斬馬刀を振り回し続けることで放つ斬撃の破壊力を10tにまで高めるに効果がある。
- 攻撃力は3位の恋々を上回るが、攻撃を当てるには遅すぎる。
- フォルツァートスマッシュ
- 剣圧によって自身を中心に竜巻が生まれ、そこから繰り出される一撃は 全方位に破壊をもたらす。
- 「クレッシェンドアックス」の限界を超えた100トン以上のパワーを乗せた一撃。
- 真鍋
- 声 - 柳田淳一
- 技一覧
- 瞬間加速
- 桔梗が使用する伐刀絶技。
- 助走をせずとも瞬時に最高速度に到達する。
- 千枚通し
- 牡丹が使用する伐刀絶技。
- 射線上の相手を一掃する。
- 桃谷
- 声 - 川上晃二
- ステラ・ヴァーミリオンと初戦で戦った相手。接近戦を仕掛ける前に負けを認めた。
- 生徒(アニメ第1話)
- 声 - 河西健吾、柳田淳一、高野麻里佳、天﨑滉平
- 生徒(アニメ第2話)
- 声 - 天﨑滉平、石谷春貴、櫻井浩美
- 女生徒(アニメ第4話)
- 声 - 田澤茉純
- 桐原静矢にやられた生徒。
- 生徒達(アニメ第4話)
- 声 - 天﨑滉平、石狩勇気、柳田淳一、石谷春貴、広瀬裕也
- 上級生(アニメ第10話)
- 声 - 石狩勇気、櫻井浩美、石谷春貴
- 対戦者(アニメ第11話)
- 声 - 石狩勇気
- 女子生徒(アニメ第11話)
- 声 - 櫻井浩美
- 生徒達(アニメ第12話)
- 声 - 室元気、石狩勇気、柳田淳一、手塚ヒロミチ
教員[編集]
- 新宮寺 黒乃
- 声 - 東内マリ子
- 破軍学園理事長。
- 技一覧
- 時空崩壊(ワールドクライシス)
- 時空間を滅茶苦茶に捩じり、時空ごと空間を崩落させる伐刀絶技。使用した空間に二度と修復できない。
- その危険性から使用時には《連盟》の許可を要する「禁技指定」という制限を受けている。
- 時間凍結(クロックロック)
- 撃った対象の時間を止める。
- 一時的に致命傷を防ぐことができる。
- クロックドロウ
- 時間を停止して弾丸を発射する。
- 時間倍速(クロックアップ)
- 撃った対象の時間を10倍まで加速する。
- ラッシュアワー
- 「時間凍結(クロックロック)」と「時間倍速(クロックアップ)」を組み合わる。
- 自身と相手の間に大きな時間差を作る。
- クロック・オン・デス
- 撃った対象の時間を強制的に超加速させて一瞬にして寿命に至らしめる。
- 三千世界(さんぜんせかい)
- 《魔人》への覚醒で得た伐刀絶技。
- 同一時間軸に干渉し、自分を増やす。
- 全てが本体であり、戦闘能力等も同等であるが、一対一を同時に無数の場所で行うため、一人で倒せない相手は絶対倒せず、終了後、全ての消耗や疲労、傷を受けることになる。
- 折木有里
- 声 - 橘田いずみ
- 破軍学園教員。一日一リットル吐血する。
- 技一覧
- 血染めの海原(ヴァイオレットペイン)
- 自身の苦痛を周囲の人間に無差別に与える伐刀絶技。自身の病弱な体質との相性が非常に良く、常人なら発動直後に失神するほどの苦痛を与えることができる。
- 戦闘中の傷も相手に与えることができる。
- 血染めの大時化(サイコカインストーム)
- 自身の一定範囲にいるものに対して自身と同じ病そのものを 共有させる。
- 敵味方の区別がつかない。
その他[編集]
- 黒鉄 厳(くろがね いつき)
- 声 - 速水奨
- 技一覧
- 鉄血錬成
- 無機物に自身の血液を注入し、自分の体の一部のように操る伐刀絶技。
- 黒鉄 龍馬(くろがね りょうま)
- 声 - 有本欽隆
- 技一覧
- 剣鯨(イッカク)
- 旭日一心流と水を操る固有霊装を組み合わせた伐刀絶技。
- 剣の先端が対象に触れた瞬間に対象を凍結させ、その後、突き刺す攻撃が凍った対象を破壊する。
- かち割り
- 旭日一心流と水を操る固有霊装を組み合わせた伐刀絶技。
- 「剣鯨(イッカク)」と同じだが、対象を凍らせて斬りつける。
- 名称不明1
- 相手を凍結させて、氷の棺に閉じ込める。
- この伐刀絶技によって播磨天童を封印した。
- 名称不明2
- 固有霊装一本を触媒にし、相手の魂を永久停止させる。
- 使用すると固有霊装を失う。
- この伐刀絶技によってアダムス・ゲーティアを葬った。
- 赤座 守(あかざ まもる)
- 声 - 大川透
- 倉敷蔵人(くらしき くらうど)
- 声 - 細谷佳正
- 貪狼学園で剣士殺し(ソード イーター)の異名をもつ。
- 技一覧
- 蛇骨刃(じゃこつじん)
- 大蛇丸の刀身を伸ばし、敵を追尾する。
- 蛇骨双刃(じゃこつそうじん)
- 二刀の大蛇丸で蛇骨刃を同時に放つ。
- 蛇咬(へびかみ)
- 神速反射を生かし、片手で二つの斬撃をほぼ同時の速度で振る剣技。
- 八岐大蛇(ヤマタノオロチ)
- 大蛇丸を極限まで短くし、恐るべき速度で八つの斬撃をほぼ同時に繰り出す剣技。
- 二刀流で使うと十六連撃を繰り出す。
- 牙寄せ(きばよせ)
- 大蛇丸を相手や物に刺し、超高速で刃を短縮して移動する。
- 我流・悪路王(がりゅう・あくろおう)
- 綾辻一刀流最終奥義・天衣無縫と「大蛇丸」、「神速反射」の合わせ技。あらゆる攻撃や障害を圧倒的暴力で突破する。
- 悪食大蛇(ウロボロス)
- 諸星雄大との合体技。
- 「大蛇丸」に雄大が魔力破壊効果を付与して攻撃する。
- 魔力破壊効果により常に自身の固有霊装は破壊され続けるが、それを上回る速度で大蛇丸を伸ばし続けることで固有霊装を維持する。
- ただし、固有霊装の破壊は魂への痛みを伴うため、常に痛みを我慢し続けなければならない。
- 南郷 寅次郎
- 声 - 麦人
- 刀華の師匠。
- 技一覧
- 言霊(ことだま)
- 相手の脳波と同じ波長の音を聞かせ、相手の脳波を相殺することで相手の動きを停止させる伐刀絶技。
- あくまで脳波による運動ができないだけで脳も身体も正常なため、脳波以外の方法で身体を操れば防げる。
- 音切り(おときり)
- 寅次郎の代名詞とされる伐刀絶技。超高速の伐刀の音を聞いた全てのものに距離・対象数を無視して、好きな部位に自身の斬撃と全く同じ威力の斬撃を浴びせたことにする。
- 刀華の「雷切り」は「雷を切る、雷で切る」という意味だが、元の技である「音切り」は「音を聞いたものを切る」という意味。
- 諸星 雄大(もろぼし ゆうだい)
- 技一覧
- 暴喰(タイガーバイト)
- あらゆる魔力を無効化する金色の魔力光を放つ伐刀絶技。
- 相手の能力を打ち消すだけでなく、霊装に当たれば霊装にダメージを与え、破壊する。
- 三連星
- 超高速の三段突き。
- ほうき星
- 相手が突きを避けるとその方向へ突きを修正して放つ。相手からはまるで槍が曲がって追尾してくるように見える。
- 思考していては間に合わないため、思考を排除し肉体にこの動作を染み付け、脊髄反射で相手の方へ突きを修正して放つ。
- 無双一烈(むそういちれつ)
- 相手の魂を正確に捉えて貫くことで、相手の魔力を生み出す源の魂を破壊する伐刀絶技。
- 肉体と魂の両方を一撃で殺す。基本的に使用されない。
- 悪食大蛇(ウロボロス)
- 倉敷蔵人との合体技。
- 蔵人の「大蛇丸」に魔力破壊効果を付与して攻撃する。
- 魔力破壊効果により常に蔵人の固有霊装は破壊され続けるが、それを上回る速度で大蛇丸を伸ばし続けることで固有霊装を維持する。
- ただし、固有霊装の破壊は魂への痛みを伴うため、蔵人は常に痛みを我慢し続けなければならない。
- 城ヶ崎 白夜(じょうがさき びゃくや)
- 技一覧
- 白い手(ゴッドハンド)
- 半径50m以内の物体を自在に転移させることができる伐刀絶技。
- リングアウト勝ちが七星剣武祭における主戦術。ただし、動いている人間などは一度固有霊装による攻撃を当てなければ転移させることができない。
- 浅木 椛(あさぎ もみじ)
- 技一覧
- 炎幕
- 炎の壁を展開させる。
- 黒鉄 王馬(くろがね おうま)
- 技一覧
- 月輪割り断つ天龍の大爪(クサナギ)
- 龍爪に巨大な竜巻を纏わせ、大剣にして敵に叩きつける。彼の最強の伐刀絶技。
- 真空刃(しんくうば)
- 不可視の真空の刃を相手に飛ばす風使いの基本攻撃。
- 王馬の場合、威力こそ劣るが魔力を使わずに腕力だけでこの技を使う事も可能。
- 無空結界(むくうけっかい)
- 上昇気流を発生させ、範囲内の酸素を奪い取る。
- 無空結界・惨(むくうけっかい・ざん)
- 上昇気流を発生させ、範囲内の空気を奪い取って真空にすることで、気圧による水の沸点を限界まで下げる。これにより、範囲内の人間は自らの体温で血液が沸騰し、焼死する。
- 風神結界(ふうじんけっかい)
- 竜巻を発生させ、敵の攻撃を上へと巻き上げる。
- 天龍具足(てんりゅうぐそく)
- 風の鎧を身に纏い、相手の攻撃を防御する。
- 王馬はこれを裏返して自分の身体を縛り付ける枷とし、この状態で生活することで自分の肉体を数年で進化させた。
- 他者にも纏わせることができる。
- 龍眼(りゅうがん)
- 風に散らされた魔力の残滓と軌跡を読み、自身の知る魔力の行方を探る。
- 刃旋風(じんせんぷう)
- 斬撃の竜巻を一直線に放つ。
- 月輪割り断つ天龍の大爪(クサナギ)・真打
- 竜巻を折り重ねていき、空間が歪むほどの濃密な巨大剣を叩きつける。
- 膨大な魔力を必要とするため、周囲一帯の空気、風を取り込んで自らの魔力に変換しないと使用できないず、王馬本人は嫌っている。
- 紫乃宮 天音(しのみや あまね)
- 技一覧
- 過剰なる女神の寵愛(ネームレス・グローリー)
- 望んだことが何でも勝手に叶う伐刀絶技。
- ラッキーで自身の肉体と身体能力に最適化した剣技を繰り出したり、ラッキーヒットを必ず起こしたり、相手に強制的にエラーを引き起こして妨害する。また、強制的に相手の心臓を停止させたりもできる。
- 一輝はあらゆるエラーを正面から受け切り、凌駕した。
- 死神の手(しにがみのて)
- 能力を集約して黒い手として具現化する伐刀絶技。
- 黒い手に触れた無機物は瞬く間に風化し、生物に当たれば死に至る。
- 能力を集約しているため、使用中は普段のラッキーヒットやエラーが発生しなくなる。
- サラ・ブラッドリリー
- 技一覧
- 色彩魔術(カラー・オブ・マジック)
- 色のイメージを実体化させる。操る色によって効果は異なる。
- 水面のアクアブルー
- 湖を作り、そこに身を潜める。
- 赫炎(かくえん)のファイアーレッド
- 赤い絵の具を飛ばし、付着した部分を炎上させる。
- 導きのシルクホワイト
- 白線を作り、足を踏み入れた者の行動を白線上のみに制限させる。
- 鋼のガンメタル
- 身体を鋼鉄化させ敵の攻撃を無効化する。
- 閃光のブライトイエロー
- 黄色の絵の具から光を発生させて相手の目を眩ませる。
- 路傍のストーングレイ
- 灰色の絵の具を自分に塗り付け、相手に自分の認識を阻害させる。
- 幻想戯画(パープル・カリカチュア)
- 描いた絵を実体化させ、敵に攻撃する。トンプソンといった武器からエーデルワイスの偽物まで多様なものを召喚できる。
- 「一刀羅刹」をも使用可能な一輝のコピーを複数体同時に出現させることすらできる。ただし、エーデルワイスの偽物は大量の魔力を必要とするため、複数体作り出すことはできない。
- また、あくまでも彼女自身の勝利のイメージを具現化したものであるため、身体能力・魔力量・技等は本人と同等だが、思考能力や行動指針などが勝利一辺倒なため、一輝には誘導されて倒された。
- 一輝との決闘中に出現させた剣闘士「マリオ=ロッソ」は、彼女の父親に似た顔をしており、彼女の情熱と魂が込められた本物であるため、誘導などの搦め手は効果がない。
- 多々良 幽衣(たたら ゆい)
- 技一覧
- 完全反射(トータルリフレクト)
- あらゆる攻撃を反射する。
- 魔力を使いすぎないように、攻撃を受けた瞬間にのみ発動する。
- 因果返し(ダメージリフレクト)
- 受けたダメージや傷を相手にそのまま返す。
- 自身の傷も回復。
- 星の槌(アストラルフォース)
- 宇宙を駆ける星の力(公転運動)を僅かでも敵へ向けて逸らすことで、その力の残滓を鉄槌として敵を打ち砕く。
- 自身も大きなダメージを受けるので、その実態は単なる自爆技に過ぎない。
- スフィンクス
- 技一覧
- 王者の威圧(キングス・プレッシャー)
- 咆哮と共に対象の動きを強制的に停止させる伐刀絶技。
- 獣王の行進(キングスチャージ)
- 魔力で加速し突進する。
- シャルロット・コルデー
- 技一覧
- 一輪楯花
- 花弁状のバリアを展開する伐刀絶技。
- この技は一度に大量に展開することができ、防御だけでなく、収束させて剣にしたり、飛び道具として投擲するといった多様な使い道を持つ。
- 黒乃の弾丸に傷一つつかない。
- 花剣・竜舌蘭
- 剣のような形をしたバリアで攻撃する。
- 多々良の「地摺り蜈蚣」を受けても無傷だったステラを簡単に斬る。
- 先弁楯花
- 「一輪楯花」の1000倍の硬度を誇るバリア。
- ステラの「天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)」を全魔力を搾りきって防ぐも、二発目の「天壌焼き焦がす竜王の焔」によって敗れた。
- 薬師 キリコ(やくし きりこ)
- 技一覧
- 視診(ドクタースコープ)
- 右目に魔力を貯め、相手の血圧やホルモンバランスなどを見極めるものである。
- 加我 恋司(かが れんじ)
- 技一覧
- 鉄塊変化
- 全身を鋼鉄に変化させる伐刀絶技。
- 鉄塊・阿修羅像
- 自身の鉄を操作する能力によって、鋼鉄化した自分の体から 4本の腕を新たに生やす。
- 阿修羅百華掌
- 「鉄塊・阿修羅像」によって鋼鉄の6本腕となった 状態で繰り出す連続の張り手攻撃。
- 百華掌
- 百の連続の張り手を超高速で繰り出す攻撃。
- 徹甲弾
- 自身を鋼鉄化させた状態で繰り出す掌打。
- 鶴屋 美琴(つるや みこと)
- 巨門学園の学生で、年度の七星剣武祭ベスト8の一人。『氷の冷笑』の異名を持つ。固有霊装はモノクル型。
- 実利的な考えの持ち主で、勝つためならばルールに反しない程度の卑怯な戦術は辞さない。
- 技一覧
- 死神の魔眼(サーティン・アイズ)
- 目の焦点を合わせるだけでその地点の周囲の温度を絶対零度にまで下げられる伐刀絶技。
- 温度を上げる火使いに対しては使いにくい。
- ヴァーミリオン国王
- 声 - 堀秀行
- 技一覧
- 炎魔宝剣(ゴールドイクリプス)
- 炎をまとわせた斬撃。
- ステラの母親
- 声 - 村中知
- ダニエル・ダンダリオン
- 技一覧
- 血戦(ブラッドサークル)
- 視線の合った相手に逃走不能の1対1の戦いを強要する伐刀絶技。
- クロス・デュ・スュド
- 相手の両肺、喉、心臓、丹田などの急所を狙う連続の突き攻撃。
- ティルミット・グレイシー
- 技一覧
- 物質潜行(ストーンダイブ)
- 地面や建物の中に水面に潜るかのように入る。
- 浮上突撃(ドルフィンクラッシュ)
- 「物質潜行(ストーンダイブ)」によって潜った先から 飛び出て攻撃。
- 星の大海(スターオーシャン)
- 地面に三叉槍を刺すことによって一帯の地面を海のように液体化させる。
- アイリス・アスカリッド
- 技一覧
- 強化再生(リジェネレーション・オーバードーズ)
- アイリスの切り札にして唯一の伐刀絶技。損傷した自分の肉体を次はより強い負荷に耐えらるよう一段強い肉体に再生し、身体能力を永久的に累積上昇させる。
- 強力無比ともいえる能力だが、「無敵甲冑(オレイカルコス)」無しでは過剰に強化された肉体を維持出来ず、何らかの形で「無敵甲冑(オレイカルコス)」の治癒能力を失うと、その瞬間に肉体が自壊する致命的な欠陥がある[注 2]。
- ヨハン・クリストフ・コールブランド
- 技一覧
- 轢蹄の王道(キルクス・マクシムス)
- 霊装は黄金の軍馬に変身し、行く手を阻むすべてを踏みつける。
- 空中でも使用可能。
- 木場 善一(きば よしかず)
- 技一覧
- 魔氷十狼陣(まひょうじゅうろじん)
- 白い冷気を発生させ、本体と同等の戦闘力を有する九体の氷分身を作り出す伐刀絶技。
- 本体を倒さない限り、氷分身は再生を続け、減ることはない。
- 絶氷割殺撃(ぜっぴょうかっさつげき)
- 絶対零度の冷気を「霜月」に纏わせ、叩き斬る伐刀絶技。当たればあらゆるものを凍結させ、粉砕する。
- カルロ・ベルトーニ
- 技一覧
- 第八大海(アドリアン・ブルー)
- 大量の水を生み出す、禁技に指定されている伐刀絶技。
- 目標が動いたとしても、その目標と同時に水のフィールドが動くので抜け出すことは出来ない。
- コルノ・デル・ナルヴァロ
- 「超空洞現象(スーパーキャビテーション)」を利用して高速で移動する。
- ジャヴェロット・ディ・ネットゥーノ
- 大量の氷の槍を一斉に飛ばす。
- ヴァレンシュタイン
- 技一覧
- 山斬り(ベルクシュナイデン)
- その剣技に加えて、摩擦を操作する能力によって相手の攻撃を弱め、自分の攻撃はあらゆる防御を破らせることができる。
- オル=ゴール
- 技一覧
- 操り人形(マリオネット)
- 生物の脳や神経に糸を侵入させ、意のままに操る。
- 死体すらも、生きているかのように操ることが出来るなど、自身の人形である平賀より精度が高い。
- 平賀玲泉もこの技を使うことができる。
- 機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
- 糸で岩や廃材などの無機物を人型に束ね、人形を形成する。
- 平賀玲泉もこの技を使うことができる。
- 殺人戯曲(グラン・ギ・ニョル)
- 手を持ち上げ、持ち上げた方向に親指と中指を合わせて音を鳴らすことで、自分の周囲に張り巡らせた糸を拡散させて撃ち出す広範囲攻撃である。
- ただし、使った後は無防備になり、再構築に時間が掛かることから、一輝に自分の盾を投げつける行為にたとえられている。
- 回転舞台(テーブルサプライズ)
- 足元から蜘蛛の巣状に糸を展開させ、 自身を中心に半径10mの地面を回すことによって 敵を転倒させる。
- 活劇衣装(パンク・デコレーション)
- 糸の衣服を身に着ける。
- 攻撃と防御の両方を強化。
- 死霊遊戯(ダンスマカブル)
- 大量の糸の力を自分の肉体に集め、死んだ自分自身を傀儡にして操る伐刀絶技。
- ステラを上回る桁違いのパワーと無数の糸を操るが、武術を修めていないため、「一刀羅刹」使用後の弱体化してヘロヘロの一輝にも易々と凌がれ、結局一輝のスタミナ切れまで時間を稼がれた。
- 技の性質上死んだときにしか発動できない分、既に死んでいるため、例え脳などを破壊されても倒せない。
- 殺戮戯曲(ラ・グラン・ギ・ニョル)
- 自身が操る全ての糸を使って強化された「殺人戯曲」。
- ナジーム・アル・サーレム
- 技一覧
- デッド・エンド・ブロー
- 殴られた対象を乾燥させる。
- 一撃で周囲は砂漠と化す。
- 骸の塵嵐(ミクトラン・トルメンタ)
- 周囲を乾燥させる黒い砂嵐を発生させる。
- 砂嵐は敵を空高く吹き飛ばし、安全に着地する方法がない限り、敵は落下して死んでしまう。
- 砂塵治金(アルキミア・イエロ)
- 砂を変形させて、武器を作り出す。
- 超戦争感度
- 命の脅威となる攻撃とそうでない攻撃を判別する。
- アイン・アップグルント
- 技一覧
- 血を吸う女王(ブラッティメアリー)
- 種を相手の体に埋め込むことによって、 相手の体内からは薔薇を咲かす。
- 相手の血を吸い神経を切り裂き動けなくさせるが、その状態でも相手を殺すことはない。
- 眠り姫(スリーピングビューティ)
- 魔導華によって放たれた花粉は 吸い込んだものを麻痺毒によって動けないようにしてしまう。
- 茨の鞭(ローズウィップ)
- 茨の鞭で攻撃する。
- 対象の腱を切断して動けなくする。
- お喋り鬱金香(トリガーハッピー)
- 鬱金香型の銃から発射する射撃による攻撃。
- 奇妙な雄叫びを発し、そのエコーロケーションによってターゲットの位置を把握する。
- 青き竹槍(バンブージャベリン)
- 無数の竹槍衾による攻撃。
- 大食い蝿取り草(クランチアリゲーター)
- 大きな蝿取草による攻撃。
- 昏き世界樹(ユグドラシル・アビス)
- 霊装に全魔力を喰わせることによって発動する。
- 高さ50mの大樹に変身し、周囲の土壌を汚染していき、すべてを魔導華へと変化させてしまう。
- エイブラハム・カーター
- 技一覧
- 発火能力(パイロキネシス)
- 炎を発生させる伐刀絶技。
- 放電能力(エレキネシス)
- 高圧電流を発生させる伐刀絶技。
- 瞬間移動(テレポート)
- 空間から空間へ瞬時に自分の存在座標を転移する伐刀絶技。
- 連続使用はできず、一瞬の間ができる。
- 精神操作(マインドコントロール)
- 人間を洗脳する伐刀絶技。
- 《暴君》はかつてこの伐刀絶技で各国の上層部を洗脳し、第二次世界大戦を引き起こした。
- 未来予知
- 一瞬先の未来を見る伐刀絶技。
- 念動力(サイコキネシス)
- 魔力とは異なる、本人のみが知覚し、操る不可視の力によって物体に動的な干渉を行う伐刀絶技。エイブラハムの超能力の中で最強の能力。
- サイコラッシュ
- 念動力で攻撃する伐刀絶技。
- 知覚も魔力探知もできない。
- 催眠術(ヒプノティズム)
- 視線を通して相手の瞳から脳へと侵入し、意識を操る伐刀絶技。
- クレイジーストーム
- 全身に「念動力」による擬似筋肉を生み出し、左右の手に「発火能力」と「放電能力」を宿し、連続で殴る伐刀絶技。
- ダグラス・アップルトン
- 技一覧
- スカイドゥエラー
- 浮力を操作する。
- これによって12万トンの霊装を浮かべる。
- ランバルト・ラープ
- 技一覧
- 致死せの猛毒(リーサルヴェノム)
- 刺し傷から本人にしか解毒できない猛毒を流し込む。
- フー・シャオリー
- 技一覧
- 五兵大主(ごへいたいしゅ)
- 触れた魔力の持ち主の能力をコピーする伐刀絶技。
- ただし、コピーした能力はストックできず、最後にコピーした能力一つしか使用できない。
- また、コピー元以上の能力にはならず、魔力量は本人依存なため、ステラのように圧倒的魔力で成立している能力の場合は出力等がコピー元よりも落ちる。他にも能力への習熟度に明確な差が生じる等の欠点がある。
- 闘神リーグでは『風を操る自然干渉系の能力』を使い、その後は木場善一の『冷気を操る自然干渉系の能力』、ランバルト・ラープの『毒を生み出す概念干渉系の能力』と次々コピーする能力を変えていっていたが、ステラの能力をコピーしてからは一番強力で相性の良いそれを使っている。
- 天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)
- 炎を「蛮鬼」に纏わせ、巨大な腕を形成して一直線に放つ伐刀絶技。
- 竜神憑依(ドラゴンスピリット)
- 自分にドラゴンの力を覚醒させる伐刀絶技。
- 「一刀修羅」に勝るとも劣らない程の身体能力の増加を引き起こし、致命傷以外の自分の傷も即座に回復させる。
- ただし、発動には魔力とは別にカロリーを貯めこんでおく必要があり長く使えばその分だけ消費する。
- エーデルワイス
- 技一覧
- 無欠なる宣誓(ルールオブグレイス)
- テスタメントの前で誓いを立てた者の心臓に楔を打ち込み、契約に反した者の命を奪う伐刀絶技。
- 暴力による征服(スカードオーダー)
- テスタメントで傷付けた相手に強い命令権を獲得できる伐刀絶技。
- 残る斬撃
- 極限にまで無駄を排除した剣技により、空気が斬られたことを認識できず、斬撃が暫くその場に留まり続ける。
- 剣による浸透勁
- 剣から相手に筋伸縮による衝撃波を叩きこみ、相手の肉体を内側から破壊する浸透勁。
- 一輝の「第六秘剣・毒蛾の太刀」に似ているが、相手に直接打ち込むだけでなく、地面を介して打ち込んだりもできる。
- 理を断つ綺羅星の剣(ソードオブコスモス)
- 「全力全開」により、『契約』の因果の強制力を極限まで高めた伐刀絶技。エーデルワイスの切り札。
- 双剣を持った身の丈30メートルを越える巨大な戦女神の幻覚が出現し、エーデルワイスの思うままに世界を断つ。
- 播磨 天童(はりま てんどう)
- 技一覧
- 天災・崩天万雷(てんさい・ほうてんばんらい)
- 巨大な雷雲を発生させ、無数の雷を落とす伐刀絶技。
- 一度使用すると暫くの間、雷が落ち続ける。
- 火災・万象灰塵(かさい・ばんしょうかいじん)
- 剣先から巨大な炎を放つ伐刀絶技。
- 風災・黒龍とぐろ(ふうさい・こくりゅうとぐろ)
- 巨大な黒い竜巻を発生させる伐刀絶技。
- 仮に諸星の「虎王」で魔力で生み出した竜巻自体を消滅させても、中に巻き込まれた瓦礫を超高速で叩きつける。
- 風災・黒龍とぐろ・咆哮(ふうさい・こくりゅうとぐろ・ほうこう)
- 巨大な黒い竜巻を発生させ、瓦礫を超高速で発射する伐刀絶技。
- 震災・星鳴り(しんさい・ほしなり)
- 固有霊装を地面に突き立て、巨大な地震を発生させる伐刀絶技。
- 山を崩壊させ、大規模な土砂崩れを引き起こす。
- 雷身転移(らいしんてんい)
- 自身の身体を雷と化し、雷速で移動する伐刀絶技。
- 名称不明
- 霊装を空に投げ上げ、100メートルを超える光の剣に変えて相手に落とす。
- その大きさと濃密な魔力のため、「悪食大蛇(ウロボロス)」ではすぐには破壊できない。
- 神罰・神雷(しんばつ・ゴッドブレス)
- 雷を圧縮し、純粋な破壊の光を放つ伐刀絶技。
- ビショウ
- 声 - 野島健児
- 一輝、ステラ、珠雫、有栖院の四人で出かけたショッピングモールで人質をとって立てこもったグループのリーダー。
- ヤキン
- 声 - 山本格
- ビショウの部下。すぐに怒りに我を忘れて人質にも手を出そうとする。
- 綾辻 海斗
- 声 - 斧アツシ
- 絢瀬の父親。
- 技一覧
- 綾霞
- 一瞬にして10mの間合いをつめ斬撃によって 対象をバラバラにしている。
- 菅原
- 声 - 中村和正
- オニイタマ
- 声 - 櫻井浩美
- ネコ。
- レポーター(アニメ第1話)
- 声 - 木村珠莉
- アナウンス(アニメ第1話)
- 声 - 櫻井浩美
- 手下(アニメ第3話)
- 声 - 手塚ヒロミチ、相馬康一、飯田友子
- ビショウの部下。
- 警備員(アニメ第3話)
- 声 - 河西健吾
- ビショウたちに襲撃されたショッピングモールの警備員。
- 母親(アニメ第3話)
- 声 - 櫻井浩美
- ビショウたちに人質にされた一人。
- 少年(アニメ第3話)
- 声 - 村中知
- ビショウたちに人質にされた一人。
- 女性(アニメ第3話)
- 声 - 八百屋杏
- アナウンス(アニメ第4話)
- 声 - 櫻井浩美、木村珠莉
- 一正(アニメ第5話)
- 声 - 逢坂良太
- ステラがプレイしたゲームのキャラ。
- 男子(アニメ第5話)
- 声 - 古川慎、川上晃二、室元気、豊島修平
- 女子(アニメ第5話)
- 声 - 高野麻里佳、田澤茉純
- 仲間(アニメ第6話)
- 声 - 川上晃二、室元気、柳田淳一、櫻井浩美
- 女子(アニメ第6話)
- 声 - 木村珠莉
- アナウンス(アニメ第7話・第12話)
- 声 - 櫻井浩美
- 仲間(アニメ第8話)
- 声 - 川上晃二、豊島修平、室元気
- 黒鉄家使用人(アニメ第9話)
- 声 - 大地葉、桑原由気
- 男(アニメ第9話)
- 声 - 木島隆一
- ゴーレム(アニメ第9話)
- 声 - 綿貫竜之介
- 男(アニメ第11話)
- 声 - 室元気
- 女の子(アニメ第11話)
- 声 - 渡谷美帆、木村珠莉
- 査問官(アニメ第11話)
- 声 - 相馬康一、鳴海崇志
- 看守(アニメ第11話)
- 声 - 岩澤俊樹
ラジオ[編集]
石上静香が前クールまで出演していた『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』の難民が流れ込んできたせいか、このラジオも下ネタに侵されつつある。
漫画[編集]
空路恵による作画で連載。原作に沿った展開のコミカライズ作品。ガンガンONLINEで2014年4月より連載されている。単行本はガンガンコミックスONLINE(スクウェア・エニックス)より発売。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | 備考 | サブタイトル | ||
---|---|---|---|---|---|---|
落第騎士の英雄譚 1 | 2014年12月12日(2014年12月12日発売) | ISBN 978-4-7575-4493-2 |
|
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
外部リンク[編集]
- GA文庫|「落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)」特設ページ
- TVアニメ「落第騎士の英雄譚」公式サイト
- 落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》 - 漫画 - ガンガンONLINE
- 『落第騎士の英雄譚』アニメ公式(@ittoshura)さん | Twitter
- 落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)|アニメ|TOKYO MX
- 落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) - ニコニコチャンネル:アニメ
- 落第騎士の英雄譚 | 番組 | AT-X ワンランク上のアニメ専門チャンネル
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- 2ch 落第騎士の英雄譚 35
- 2ch 落第騎士の英雄譚 36
- 2ch 落第騎士の英雄譚 37
- 2ch 落第騎士の英雄譚 38
- 2ch 落第騎士の英雄譚(実質39スレ目)
- 2ch 落第騎士の英雄譚 40