緑青色

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緑青色(ろくしょういろ、英:verdigris)とは、とは、この色。銅や銅合金の酸化により表面に生成される銅の錆の色に由来する、くすんだ緑。宝石のマラカイトを細かく砕いて粉末にして顔料としたものもいう。仏教伝来とともに中国から伝わった顔料。緑青の成分は、いずれも炭酸銅と水酸化銅の混合物で、顔料の元になるものである。空気中の水分と二酸化炭素の作用によって生じる塩基性炭酸銅で、緑の顔料として利用された。

緑青色の顔料は、彫刻や建築などの塗装などにも使用された。

基本色名のうちの、緑と青を組み合わせた色名、緑と青の中間色「青緑色」とは異なるので要注意だが、緑青の語源は、錆の色合いが青緑色であることと、緑色のことを「青」と呼んでいたという関係ことから来ている。