無賃乗車
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無賃乗車(むちんじょうしゃ)は、公共交通機関において運賃を支払わずに乗車する不正乗車の一行為を指す。鉄道、バス、地下鉄、フェリーなど、乗車料金が必要な交通手段において問題とされる。
概要[編集]
無賃乗車は、利用者が正規の運賃を一切支払わずに乗車することであり、乗車券を偽造する行為や改札を不正に通過する行為(主にアジア諸国)も含まれる。
多くの国では違法行為とされ、発覚した場合には罰金、追徴金、あるいは刑事処分の対象となることがある。駅改札の無い欧州各国では抜き打ちの検札が行われて発覚することもある。
発生原因[編集]
無賃乗車の背景には以下のような要因があるとされる:
- 経済的理由:運賃を支払う余裕がない場合
- 利便性追求:支払い手続きの煩雑さを回避する目的
- 社会的規範の認識不足:法令やルールに対する意識の低さ
対策[編集]
鉄道会社やバス会社などの公共交通機関では、無賃乗車対策として以下の措置が取られている。
- 改札口や車内での自動改札機・検札の設置
- 無賃乗車に対する罰金・追徴金の設定
- 防犯カメラや警備員による監視
- 公共教育や啓発活動によるモラル向上
法的規制[編集]
日本では鉄道営業法や軽犯罪法などに基づき、無賃乗車は軽犯罪法違反(窃盗未遂や詐欺の類似行為として扱われる場合)や、鉄道事業法に基づく運賃未払いに対する追徴金請求の対象となる。世界各国でも罰金や刑事処罰の規定が存在する。
社会的影響[編集]
無賃乗車は、公共交通事業者の収益減少や運営コスト増加の原因となる。また、正規運賃を支払う利用者にとって不公平感を生じさせる要因ともなる。近年では電子チケットやICカードの導入により、無賃乗車防止策が強化されつつある。
合法的な無賃乗車[編集]
一部の鉄道会社や公共交通機関では特定の条件を満たすことで無賃乗車を認めているケースがある。
- JR東日本
- みどりの窓口、または話せる指定席券売機がない駅からこれらの設備がある駅へみどりの窓口や話せる指定席券売機での取り扱いが必須な場合(学校学生生徒旅客運賃割引証の利用や経路が複雑な最長片道切符などの発券、寝台券の発券など)は、まず片道の切符を購入しみどりの窓口で申告することで払い戻しがされ、帰りの乗車票を受け取ることで無賃乗車が可能。
- 京浜急行・東京モノレール
- 羽田空港で国内線⇔国際線間、国際線⇔国際線間でのターミナルをまたぐ乗り継ぎをする場合に限り第1ターミナル⇔第3ターミナル間、第2ターミナル⇔第3ターミナル間を無料で利用できる「乗り継ぎ乗車票」が利用可能。各ターミナルの案内カウンターで航空券とパスポートの提示が必要。なお羽田空港には無料連絡バスがありそれは全利用者が無料。
特殊な例[編集]
- 鞍馬寺鞍馬山鋼索鉄道
- 鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては唯一運賃が無料。ただし鞍馬寺に諸堂維持の寄付金1口200円を寄付した人が鞍馬寺からのお礼という形で乗車できるという形を取っているため現実問題無料で乗車することはできない(身障者手帳を持っている人とその付添人1名は寄付金なしで利用可能)。これは宗教法人法上の税金対策とされている。なお鞍馬寺側はケーブルカーの使用をせず徒歩で参道を歩くことを推奨している。