渡部潤一
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渡部潤一(わたなべ じゅんいち、1960年12月28日-)は、日本の著名な天文学者で、特に太陽系内の小天体(彗星、小惑星、流星など)の観測研究で知られている。福島県会津若松市生まれ、東京大学理学部天文学科を卒業後、同大学で理学博士号を取得。その後、東京大学東京天文台助手やハワイ大学天文学研究所客員研究員、国立天文台副台長などを経て、現在は国立天文台教授として活動している。
2006年に国際天文学連合(IAU)の「惑星の定義委員会」の委員を務め、冥王星を惑星から除外する決定に関与したことで広く知られている。また、天文学の普及活動にも力を入れており、テレビやラジオへの出演、一般向けの講演や著書を通じて、宇宙の魅力を伝えている。 著書には『巨大彗星-アイソン彗星がやってくる』や『最新 惑星入門』などがあり、専門的な内容をわかりやすく解説している。 さらに、福島県郡山市にある「スペースパーク」の名誉館長も務めており、地域の科学教育にも貢献している。
「天文ガイド」の「彗星ガイド」のページを、1987年6月号までは実名の「渡部潤一」で、1987年7月号~1991年1月号までは「小椋肇」のペンネームで執筆していた[1][2][3]。ペンネームに変更したのは、この年に大学院生から東京大学東京天文台助手に就職したことが関係している。「小椋肇」の由来については、おそらく東京大学地文研天文部に「地文研の小椋佳」と言われた「にいちゃん」と呼ばれた歌のうまい部員がおり、それに関係しているものと思われる。
小惑星(6052)じゅんいち(Junichi)は、彼にちなんで命名された。