死者の行進
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「死者の行進」(ししゃのこうしん)は、楳図かずおの戦争漫画。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて1967年42号から同年45号に連載された。全4話、全62ページ。
太平洋戦争の南方戦線を舞台に、食糧不足からカニバリズムに陥った部隊の鬼気迫る悲劇を描く。
本作がアンソロジー『漫画が語る戦争 戦場の挽歌』(2013年、小学館)に収録された際の楳図のコメントでは、戦争体験の無い楳図が、本作のような戦争物を描くのは、執筆当時には従軍経験もある水木しげるなど戦争体験者に失礼なのではないかと考えたと明かしている。
あらすじ[編集]
アメリカ軍の奇襲により部隊は壊滅状態になった。このことを本部に報告すべく生き残った兵隊たちは徒歩で北へと行軍する。部隊の飢餓は深刻なものとなっており、他の隊員の食糧をかすめとろうとした兵を隊長は殺害した。少年兵の山川二等兵は奇襲の際に隊長を見捨てたと酷い扱いを受けた。兵士たちは次々と「落伍」して行く。力尽きようとした山川にも隊長は銃剣を突き刺そうとする。
さらには兵士たちの間にマラリアがまん延し、水を汲みに行った山川のせいにされ、マラリアの薬も兵士たちの間で奪い合いが行われる。
隊長の理不尽なふるまいに我慢できなくなった山川はついには隊長を殺害する。
終戦後の遺骨収集作業の中、隊長の「狂気」は兵士たちを奮い立たせるものであったという隊長のメモが発見された。