歪み系エフェクト

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歪み系エフェクト(英:distortion effect)とは、元の音色に、各倍音単体の配列に当たる各サイン波に、奇数倍音を加えて、エッジの効果を加え、力強く鋭い音色で、厚みのある豊かな音色で、波形に歪みを与えた効果の音色。音のねじれの度合いともいう。歪み系エフェクトにより、2つの音の周波数の差(差音)を生成し、基音周波数が低い音域(低周波の音)でもフォルティッシモが出やすく、音の性質、音程感が明確になり、音高のエネルギーが強い。DSPエフェクトの一つ。歪み系エフェクトの種類は、大きく分けて、ディストーション、オーバードライブがある。

ディストーションは、歪みの度合いがオーバードライブより強く、より力強く、音を潰すような歪み、鋭い、荒々しい音である。オーバードライブは、ディストーションから派生したエフェクトであるが、歪みの質と量が異なる。オーバードライブは、歪みの度合いは、軽度から中程度の歪み、マイルドで温かみのある歪みをサイン波に与えるエフェクトである。

用途楽器は、エレキギターを中心に使っている。

ルートがCのときの完全5度、C4(約523.25Hz)とG4(約783.99Hz)を同時に鳴らして、そのまま歪み系エフェクトを掛けると、C4(約523.25Hz)より1オクターブ下のC3(約261.63Hz)の基音周波数の音が生じる。

完全5度の転回音程である完全4度は、完全5度と同様に、完全4度の上側をドとした音程は、G3(約392Hz)とC4(約523.25Hz)を同時に鳴らして、そのまま歪み系エフェクトを掛けると、完全4度の上側のC4より2オクターブ下のC2(約130.81Hz)の基音周波数の音が生じている。

完全5度の下側の音を、1オクターブ上げたものである。

これは、歪みによる非線形処理が、2つの音の周波数の差に基づく差音を生み出す現象である。

歪み系エフェクトによる差音の響きは、周波数比3:4の完全4度は、周波数比2:3の完全5度に比べて、倍音系列にあまり強く依存しないため、差音がわずかに劣化している。

電子楽器で、歪み系エフェクトを掛けた状態で、楽器名を、基音のみの音色「サイン波リード」「オカリナ」に設定して、鍵盤でどれか1鍵の音を鳴らすと、基音に奇数倍音が鳴っている。結果、矩形波っぽい音色、矩形波に近い音色を持つ。

関連項目[編集]