根性論

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精神論 > 根性論

根性論(こんじょうろん)とは、根性に万能性を見出す精神論の一つ。

概要[編集]

日本で根性論が誕生したのは古く、江戸時代には既に存在した。大日本帝国海軍東郷平八郎軍縮による軍事力低下を訓練によって補おうとし、これが月月火水木金金を生んだ。太平洋戦争敗戦後も消えず、浸透したのは1964年の東京五輪で女子バレーボール日本代表が根性論的なトレーニング・指導で金メダルを取ったのがきっかけとされる。そのため、根性論はプロスポーツ・アマチュアスポーツ(学校体育部活動も含む)から学校全体へと広まっていった。

東京五輪以降スポーツの世界を支配していった根性論は勝利至上主義の正当化に非常の都合の良い存在で、シゴキや暴力を伴う指導が当たり前になる原因になったとされ、徹底した競争や勝利の追求の中で行き詰まった時に撤退する事を許さない風潮にも影響しているとされる。

根性論によって結果を残したアスリートが全く居ない訳では無いが、それ以上に競技者の故障による競技続行断念、事故死、自殺などを招いているという意見もある。

消えていった象徴として、大関稀勢の里の綱取り失敗である。大関稀勢の里初場所を前に元日を除いて土俵で猛稽古を行っていたのに対し、横綱白鵬は家族で石垣島でオフを楽しみ、テレビバラエティ番組にちゃらちゃら出てたのに、初場所では稀勢の里は早々に優勝争いから脱落、白鵬は最終版まで優勝争いに絡んでいった。この場所では明徳義塾高等学校出身の大関琴奨菊が日本人としてはちょうど10年ぶりの幕内最高優勝を果たした。いかに根性論が誤った認識だと言うことを好角家に嫌と言うほど見せつけられた結果であった。

詳細は「菊タブー」を参照