松山瓦斯
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松山瓦斯株式会社(まつやまがす)は、愛媛県松山市江戸町にかつてあったガス会社。資本金30万円。日本瓦斯の福沢桃介の系統によって設立された。
概要[編集]
湊町や大街道での試点火の後、営業を開始。当初のガス管網は総延長約8,728 m、供給管取付数700、屋内取付数350を備えており、従来のように照明用途に専ら供給するのではなく、昼間の炊事や動力利用に供給を拡大する方針であった。しかし、当時の各地の情勢は必ずしもガス事業の経営に有利ではなく、松山瓦斯も創業直後に経営権を東京電工へ譲渡。その後、地元実業家の徳本良一が多くの株式を取得した際に東京電工も経営権を手放した。
ドイツ製の機械や鉄管などの輸入資材を多用し供給設備は非常に高品質であったが、その分設備費が重荷となり、経営は苦境に立たされていた。そのような状況の下で経営体制の刷新が行われ、まず高須峰造が社長を務め、さらに1915年(大正4年)には香川熊太郎が社長に就任し、基礎が確立された。
参考文献[編集]
- 『愛媛県史 社会経済4 商工』 愛媛県史編さん委員会、1987年3月31日。