東横イン

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株式会社東横イン(とうよこイン)とは、東京都大田区に本社を置き、日本国内だけでなく韓国ドイツフィリピンフランスモンゴルにてビジネスホテルチェーン「東横イン」を展開する企業である。

概要[編集]

実業家の西田憲正が大田区蒲田のホテルの経営を友人に任されたのがその歴史の始まりで、創業地のホテルは「東横イン蒲田1」の店名で2025年現在も健在である。社名・ブランド名は創業地である蒲田が東京と横浜のちょうど中間地点であったことに由来している。

宿泊価格が他のビジネスホテルチェーンと比較して安いことが特徴で、宿泊費を削りたいがカプセルホテルネットカフェ・個室ビデオ店では無理という層や終電で寝過ごして戻る手段がないビジネスマンなどに人気を博している。

長らく高知県にだけ店舗がなかったが、2026年(令和8年)2月に高知市への出店を予定しており、47都道府県全てにホテルを構えることとなる。

特徴[編集]

創業時からコストダウンに対してシビアであり、創業者の意向により業界団体へ加入していない。また建物・土地は地権者の所有とし、地権者からそれらを借り受ける形を採っている。

「宿泊特化」をコンセプトとしており、館内に基本的に大浴場やレストランといった設備がない。出店の際は徒歩圏内にコンビニエンスストアや飲食店などが立地する場所が選ばれることが多く、宿泊以外の機能を極限までカットすることでコストを徹底して下げることを可能としている。食事の提供は原則ないが、バイキング形式の無料朝食が各店舗で用意されている。

照明やデスク・ベッドなど客室設備は必要最小限・簡素かつ原則全店舗で同じものを使用している。経営側からすると規格を統一することでスケールメリットが発揮され、利用者からするとどこに泊まっても使い勝手がほぼ変わらないというメリットが生じる。更に限られた面積で客室数を最大限確保するため空きスペースは少なめとなっており、ベッドの下が荷物収納スペースとなっている。
また部屋のバリエーションも宿泊人数の違いやバリアフリー対応程度とシンプルで、スイートルームなどのデラックスタイプの部屋を設けていない。

予約は原則自社のWebサイトでのみ受け付けている。じゃらんnet楽天トラベルなどでも予約することはできるが、その場合は後述する会員優待サービスの対象外となる。

東横INNクラブ[編集]

東横イングループで運用されている会員サービス。

会員カードは宿泊ホテルのフロントで発行できる他、Webからの申込でも発行できる。発行の際、入会金として一般1500円、学生1000円を徴収されるが年会費は無料となっており事実上カードの作成費用を徴収される形となっている。

10泊すると1泊無料になるポイントサービスがある。ポイントに有効期限はなく、特に制限なく全店通年で使用できる。また宿泊価格が全日5%オフとなる。
なおポイントは提携ゴルフ場の1プレー無料に充てることもできる。

関連企業[編集]

  • 東横インホテル企画開発(営業・店舗企画)
  • 東横インアーキテクト(設計)
  • 東横イン電建(外装・内装工事)
  • 東横インIT集客ソリューション(システム開発・IT関係サポート)
  • 東横インバス(送迎バス・貸切バス運行)