日本酒度
日本酒度(にほんしゅど)は、日本酒において「甘口」「辛口」の基準となる(とされる)数値[1]。
概要[編集]
水を基準として、日本酒の比重を比べた数値となる[1]。「日本酒度計」によって計測される[1]。日本酒度計は、日本酒に浮かべてその浮き沈みで計測を行う[2]。
日本酒のアルコール度数が同じ場合、糖分などの成分が多い場合は水と比べて比重は重くなり、この状態を「マイナス」と規定する。逆に糖分などの成分が少なく、水と比べて軽い状態を「プラス」と規定している[1]。糖分などの成分が同じ場合は、アルコール度数が高いと「プラス」に傾き、アルコール度数が低いと「マイナス」に傾く[1]。
甘口と辛口[編集]
日本酒度のマイナスの数字が大きい日本酒ほど「甘口」なるとは言えるが、この逆に日本酒度がプラスならば「辛口」の日本酒であるか? といえば、一概にはそうとは言えない[1]。
日本酒を「辛い」と感じるのには、糖分の分量だけによって定まるものではない。香り、酸味がしっかりとしており、後味にキレがある日本酒は飲み口が甘みを感じていても「辛い」と感じる人もいるし。同じ酒を「甘い」と感じる人もいる[1]。日本酒度が「マイナス」であっても酸度が高くなれば「辛い」と感じられやすくなる[2]。
批判[編集]
日本酒にとって、味の主成分はアミノ酸や糖分である[2]。明治以降になり微生物による発酵の研究が進むと、日本酒においても成分の研究が行われるようになり、日本酒度もこういった成分分析で用いられるようになった[2]。
日本酒の製品に「日本酒度」を記す義務や法規は存在していないのだが、いつしか各メーカーは日本酒度を記すようになり、消費者にも「甘口」「辛口」という概念が広まっていった[2]。
上述のように日本酒度で「甘い」「辛い」を単純には判断できないため、「日本酒度がプラス」≒「辛口の酒」と判断するのは、「日本酒の素人」と嫌うむきもいる[2]。
甘い/辛いの基準には日本酒度ではなく、残糖量を用いるべきという意見もある[2]。