日本のヒップホップの歴史「第1記」に生まれた名曲一覧
日本のヒップホップの歴史「第1記」に生まれた名曲(クラシック)一覧[編集]
- 「クリスマスイブRap」 KICK THE CAN CREW
- 「Tokyo Drift」 TERIYAKI BOYZ
- 「手紙 未来〜」 ケツメイシ
- 「Hey Girl feat.CORN HEAD」 OZROSAURUS
- 「ザ・グレート・アマチュアリズム」 RHYMESTER
- 「イツナロウバ」 KICK THE CAN CREW
- 「one」 RIP SLYME
- 「Shibuya horic」Mummy-D.KOHEI JAPAN.F.O.H
- 「マネーの虎」 キングギドラ
- 「tales」 RIP SLYME
- 「わすれもの」 ケツメイシ
- 「Shall we dance?」 餓鬼レンジャー
- 「マタ逢ウ日マデ」 RIP SLYME
- 「UNDERLINE NO.5」 RIP SLYME
- 「I Say Yeah!」 RHYMESTER.HOME MADE家族.PUSHIM.May J.マボロシ
- 「最終兵器」 キングギドラ
- 「GOOD TIME!」 KICK THE CAN CREW
- 「WHOOO」 OZROSAURUS
- 「Greatful days」 Dragon Ash feat.ZEEBRA.Aco
- 「海」 ケツメイシ
- 「スタァ誕生」 キングギドラ
- 「A.RA.SHI」 嵐
- 「Deep Impact」 Dragon Ash feat.ラッパ我リヤ
- 「百合の咲く場所で」 Dragon Ash
- 「朝焼けサラウンド」 RIP SLYME
- 「神輿ロッカーズ feat.RHYMESTER」 KICK THE CAN CREW
- 「Amploud」 Dragon Ash
- 「Atention」 Dragon Ash
- 「門限やぶり」 ケツメイシ
- 「火ノ粉散ラス昇リ龍」 餓鬼レンジャー
- 「Cheep Talk」 RIP SLYME
- 「Color Varietion feat.SANAE」 KICK THE CAN CREW
- 「Megacityrunning」 KICK THE CAN CREW
- 「That.s Why?」 Heartsdales
- 「人間発電所」 BUDDHA BRAND
- 「蜂と蝶」 Soul scream
- 「黄昏サラウンド」 RIP SLYME
- 「AREA AREA」 OZROSAURUS
- 「A Love Story」 BENNIE K feat.シーモ
- 「大怪我」 BUDDHA BRAND feat.SHAKKAZOMBIE
- 「Teenage love」 ZEEBRA
- 「グレイゾーン」 RHYMESTER
- 「ユートピア」 KICK THE CAN CREW
- 「雑念エンタテインメント」 RIP SLYME
- 「Still shinin」 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
- 「I rep HIP HOP」 KREVA.DABO.ANARCHY
- 「On and on」 OZROSAURUS
- 「Time to go」 RIP SLYME
- 「チェッカー・フラッグ」 RIP SLYME
- 「静かな日々の階段を」 Dragon Ash
- 「トビスギ」 キングギドラ
- 「未確認飛行物体接近中」 キングギドラ
- 「Clubへ〜熱帯夜mix〜」 ケツメイシ feat.鎮座DOPENESS.カトマイラ
- 「越冬」 Ice bahn
- 「真昼に見た夢」 RIP SLYME
- 「楽園ベイベー」 RIP SLYME
- 「ブラザーズ」 RHYMESTER feat.KOHEI JAPAN
- 「one for the one? two for the who?」 KICK THE CAN CREW
- 「カンケリ01」 KICK THE CAN CREW
- 「come again」 m-flo
- 「平成維新」 キングギドラ feat.UZI.童子-T
- 「STEPPER'S DELIGHT」 RIP SLYME
- 「WHY?」 RIP SLYME
- 「ミニッツ・メイド」 RIP SLYME
- 「GALAXY」 RIP SLYME
- 「Dandelion」 RIP SLYME
- 「熱帯夜」 RIP SLYME
- 「FUNKASTIC」 RIP SLYME
- 「paper paper paper」 Bron K feat.NORIKIYO
- 「トモダチ」 ケツメイシ
- 「All day」 舐達磨
- 「Bling-Bang-Bang-Born」 Creepy Nuts
- 「*(アスタリスク)」 ORANGE RANGE
- 「春夏秋冬」 Steady&Co.
- 「Touch the sky」 ZEEBRA
- 「BATTLE FUNKASTIC」 RIP SLYME.布袋寅泰
- 「風」 湘南乃風
- 「よる☆かぜ」 ケツメイシ
- 「TOKYO LV」スケボーキング
- 「土砂降りでも remix」 般若feat.benjazzy.maccho
- 「My place」 THC!!!
- 「ウワサの真相」 RHYMESTER feat.F.O.H
- 「遠く」 Asian 2
- 「メロディーライン」 ファンキーモンキーベイビーズ
- 「一網打尽」 韻踏合組合 feat.NORIKIYO.SHINGO☆西成.漢
- 「ロイヤルストレートフラッシュ」 RHYMESTER
- 「この世界の裏側へ」 SHIDO.Mr.smile
- 「MONKEY 4」 餓鬼レンジャー
- 「no pain no gain」DJ PMX feat.ZEEBRA.maccho
- 「マイクロフォンのテーマ」 KICK THE CAN CREW feat.MEGUMI MASHIRO
- 「エルニーニョ」 KICK THE CAN CREW
- 「Mob SQUAT」Dragon Ash.麻波25.SOURCE
- 「911」 キングギドラ
- 「Soul dier」 OZROSAURUS feat.SORASANZEN
- 「ゴールデンマイク remix」 ZEEBRA feat.AI.童子-T.般若
- 「ブリズナーno.1.2.3」 RHYMESTER
- 「DA.YO.NE」 EAST END×YURI
- 「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
- 「No chain」 DJマスターキー feat.Hi-Timez
- 「マタアイマショウ」 シーモ
- 「オアシス」 BENNIE K feat.Diggy-mo
- 「輪舞曲」 SOULD' OUT
- 「大きな子供」 夜光虫
- 「花火」 RIP SLYME
- 「もっと」 ケツメイシ
- 「夕日」 ケツメイシ
- 「CLUBへ」 ケツメイシ
- 「新生活」 ケツメイシ
- 「Asian Doll」 BAD HOP
- 「おぼえていない」 RHYMESTER
- 「ラブぃ」 リップスライムとくるり
- 「冬物語」 ケツメイシ
- 「one for the what? two for the who? Part2」 KICK THE CAN CREW
- 「アンバランス」 KICK THE CAN CREW
- 「By the Way」 RIP SLYME
- 「BlUE BE-BOP」 RIP SLYME
- 「UNSTOPBALL」 キングギドラ
- 「ずっと」 SPYCY CHOCLATE feat.Hun-Kun&TEE
- 「LIVE09」 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
- 「いつもいつでも」 HOME MADE家族
- 「sayonara sayonara」 KICK THE CAN CREW
- 「幸せをありがとう」 ケツメイシ
- 「B BOYイズム」 RHYMESTER
- 「SONS OF THE SUN」 麻波25
- 「GROW UP MIND」RYKEY × BADSAIKUSH feat.漢
- 「Perfect Queen」 ZEEBRA
- 「道しるべ」 ORANGE RANGE
- 「晴伝説」 湘南之風
- 「?WHATCHANAME?」 KICK THE CAN CREW
- 「STEP IN THE DAY」 KICK THE CAN CREW
- 「3MCs+1DJ」 KICK THE CAN CREW
- 「LifeStash」 舐達磨
- 「GOOD DAY」 舐達磨
- 「100MILLIONS」 舐達磨
- 「Living In A Crisis」 BCST
- 「BUDS MONTAGE」 舐達磨
- 「High Land」 BAD HOP
- 「ア・セッションプリーズ」 ケツメイシ feat.アルファ
- 「Only Holy Story」 Steady&Co.
- 「雨」 ケツメイシ
- 「Let yourself go,Let myself go」 Dragon Ash
- 「Sunset Beach」 Dragon Ash
- 「PARTYOVER」 KICK THE CAN CREW
- 「ONE FOR THE WHAT,TWO FOR THE WHO.PART3」 KICK THE CAN CREW
- 「LIFELINE」 KICK THE CAN CREW
- 「C'MON EVERYBODY(Remix) feat.INNOSENCE」KICK THE CAN CREW
- 「magic number」 KICK THE CAN CREW
- 「黄金のカルテット feat.SOUL SCREAM」 麻波25
- 「コードナンバー0117」 キングギドラ
- 「リアルにやる」 キングギドラ
- 「ジャッジメント feat.BLACK BOTTOM BRASS BAND&KYON」 RIP SLYME
- 「TINE TO GO」 RIP SLYME
- 「Puppy Love feat.GIPPER」 BENNIE K
- 「I See U」 OZROSAURUS
- 「手紙 過去〜」 ケツメイシ
- 「真実の爆弾」 キングギドラ
- 「FLOATIN'」 舐達磨
- 「THE Phoenix」 OZROSAURUS
- 「Stay Gold」 Steady&Co.
- 「My Friends Anthem」 Dragon Ash
- 「風まかせ」 Steady&Co.
- 「0%」 OZROSAURUS
- 「Chambers」 Steady&Co.
- 「Bring it」 Dragon Ash
- 「Aim High」 Dragon Ash
- 「Down by Law」 KICK THE CAN CREW feat.CRAZY-A
- 「タカオニ2000」 KICK THE CAN CREW
- 「21st Century Riot」 Dragon Ash
- 「Bring It」 Dragon Ash
- 「見回そう」 キングギドラ
- 「Communication」 Dragon Ash
- 「カンケリ02」 KICK THE CAN CREW
- 「Viva la revolution」 Dragon Ash
- 「united rivers」 KICK THE CAN CREW
- 「カンケリ」 KICK THE CAN CREW
- 「DJDJ(for RADIO)」 KICK THE CAN CREW
- 「ミドリノホシ feat. MIE」 麻波25
- 「Juice」 くるりとRIP SLYME
- 「運命共同体」 RIP SLYME
- 「マラドーナ」 韻踏合組合
- 「バンザイ」 RIP SLYME
- 「Case1.STAND PLAY」 RIP SLYME
- 「STRANGE(ALUBUM Version」」 RIP SLYME
- 「Joy Trip」 BENNIE K
- 「東京」 ケツメイシ
- 「そろい踏み」 韻踏合組合
- 「ROLLING ROLL UP」 OZROSAURUS
- 「Save the flavor part3」 Otokaze feat.心乃助
- 「こんばんは」 MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻
- 「謝謝」 ORANGE RANGE
- 「Players Player」 OZROSAURUS feat.KREVA
- 「喜びの唄」 TATE&MARKEY
- 「シティーボーイ」 ORANGE RANGE
- 「最後から二番目のLovesong」 心乃助
- 「ビルの谷間」 ケツメイシ
- 「How many buggy」 SKRYU feat.Fuma no KTR
- 「a Day in Our life」 嵐
- 「THE TEAM OF KICK」 KICK THE CAN CREW
- 「千%」 KICK THE CAN CREW
- 「TORIIIIIICO」 KICK THE CAN CREW
- 「Heavens Drive feat.vividboooy」 sic boy,KM
- 「SLY」 RIP SLYME
- 「今夜はブギー・バック」 スチャダラパー
- 「GOOD MUSIC」 KICK THE CAN CREW
- 「ブロウ」 RIP SLYME
- 「現金に体を張れ」 RHYMESTER
- 「ONCE AGAIN」 RHYMESTER
- 「続・現金に体を張れ」 RHYMESTER
- 「聖なる夜に」 ケツメイシ
- 「トレイン」 ケツメイシ
- 「Chain Reaction」 MURO feat.UZI.Deli.Q.Bigzam.Tokona-x.GORE TEX
- 「改正開始」 MICROPHONE PAGER
- 「性コンティニュー」 KICK THE CAN CREW
- 「キックOFF」 KICK THE CAN CREW
- 「こっちおいで」 ケツメイシ
- 「新時代」 ラッパ我リヤ
- 「Overrall feat.R-指定,般若」 KEN THE 390
- 「VITALIZER」 KICK THE CAN CREW
- 「WELCOME2MYROOM」 RHYMESTER
- 「脳内VACATION」 KICK THE CAN CREW
- 「GANGSTA TEARS」 RICKYDADDYDIRTY
- 「TSUNAMI」 COCRGI WHITE feat.RICKYDADDYDIRTY
- 「弁慶&牛若丸」 BENNIE K
- 「Dramland」 BENNIE K
- 「Bad Japanese」 Fire Ball
- 「ALL GODS BLESS ME」 RICKYDADDYDIRTY
- 「CLASSIC」 湘南乃風
- 「L.A.P〜One Love〜」 湘南乃風
- 「Real Riders」 湘南乃風
- 「Rockin,Wild」 湘南乃風
- 「サンライズ」 BENNIE K
- 「Wild Speed」 湘南乃風
- 「マイペース」 SOFFet
- 「Curtain Call」CANDYTOWN
- 「TOKYOチューインガム」 RHYMEBERRY
- 「ドライブ」 ケツメイシ
- 「Big Big Money」 ZEEBRA feat.HIRO
- 「パーリーピーポー」 RIP SLYME feat.VERBARA
- 「昨日のNo,明日のYes」 GAKU-MC
- 「韻果録」 RHYMEBERRY
- 「変態マスター」 SOFFet
- 「睡蓮花」 湘南乃風
- 「花」 ORANGE RANGE
- 「一期一会」 カルテット
- 「Up in the sky feat.HI-D」 餓鬼レンジャー
- 「恋の片道切符」 ファンキーモンキーベイビーズ
- 「39DPM」 アルファ
- 「波よせて」 クラムボン
- 「願い」 ケツメイシ
- 「失恋」 ケツメイシ
- 「ケツメの作り方」 ケツメイシ
- 「いいわけ」 MCU feat.Ryoji
- 「ビールボーイ」 ケツメイシ
- 「ライムライト」 LITTLE
- 「Summer Tribe」 Dragon Ash
- 「I LOVE HIP HOP」 Dragon Ash
- 「リスペクト」 RHYMESTER
- 「Glory」 Dragon Ash
- 「耳ヲ貸スベキ」 RHYMESTER
- 「Life goes on」 Dragon Ash
- 「キングオブステージ」 RHYMESTER
- 「口から出まかせ」 RHYMESTER
- 「陽はまたのぼりくりかえす」 Dragon Ash
- 「歩いてく」 ケツメイシ
- 「三十路ボンバイエ」 ケツメイシ
- 「シーサイドバイバイMCUver.」 MCU
- 「omoide」 MCU
- 「nukumori」 MCU
- 「The Skilled feat. LITTLE & FORK」 餓鬼レンジャー
- 「The Show」 KREVA
- 「STAR KILLER」 オジロザウルス
- 「揺れ」 KICK THE CAN CREW
- 「Sentimental Bass」 nobody knows+
- 「イッサイガッサイ」 KREVA
- 「ポロン2」 nobody knows+
- 「以来絶頂」 nobody knows+
- 「FlyteTyme」SOULD OUT
- 「Let go」m-flo loves YOSHIKA
- 「Point Of No Return ケツメイシのremix」 CHEMISTRY.ケツメイシ
- 「radio radio」Micbanditz
- 「ラップ・グラップラー餓鬼」 餓鬼レンジャー
- 「ココロオドル」 nobody knows+
- 「DESTINY 〜また逢う日まで〜」BROWN SUGER
- 「365日のラブストーリー」 ソナーポケット
- 「雪」THC!!!
- 「ゴールデンマイク」 ZEEBRA
- 「BLUN」アルファ
- 「What's your secret? feat.日之内絵美」 MIC BANDITZ
- 「heiwa」 RIZE
- 「HeartBeaker」 TERIYAKI BOYZ
日本のヒップホップの歴史「第1紀」に生まれた名曲(クラシック)一覧の中から主な楽曲になされている有名な解説 [編集]
- 「クリスマスイブRap」 KICK THE CAN CREW
この楽曲は山崎達郎の有名な楽曲「クリスマスイブ」という曲をサンプリングにして作られた楽曲である。ただ、サンプリングといえど、楽曲のある部位を抜き取って、自分達の楽曲としてリリースしたといったようなニュアンスよりも、元ある「クリスマスイブ」という名曲のラップバージョンを作ったといったニュアンスが強かった。更にこの楽曲が発売される前段階で、KICK THE CAN CREWは「Young King」「Greates Hits」といった、アルバムで言うなら、とてもクオリティの高い名盤と言われるようなアルバムを2枚発売していた。そういったバックグラウンド、後ろ盾がある中、この楽曲は制作され、発売された。よってKICK THE CAN CREWアーティスト側も「これが自分達のヒップホップだ」と強い主張をしなければいけない状況下ではないような状況下で、山下達郎の名作「クリスマスイブ」という楽曲をまるで壊さない形で、邪魔しない形、立ち位置からその楽曲のラップバージョンを作ったといったニュアンスが強かった。こういったニュアンスと発想が、当時日本でラップを聞いた事のなかった一般層のリスナーがとても受け取り易い形で入っていった楽曲である。この楽曲を聴いて、「KICK THE CAN CREWって面白いね。他にもどんな曲出しているんだろう」。そう思ったリスナー、まだヒップホップに由縁のなかった一般層のリスナーが、KICK THE CAN CREWを調べると「Young King」「Greatest Hits」というアルバムが控えていた。この形で、とても多くのヒップホップを当時聞いた事のなかった一般層のリスナーのとてつもない数の獲得に恐らく成功している。 また、KICK THE CAN CREWの楽曲というのは初めから終わりまで全て「韻を踏まない箇所が1箇所もない」状態で曲を完成させ、発売する。恐らくこれはグループ内で曲を制作する上での固いルールになっている。こういった楽曲を制作する上でとてつもなく固いルールが存在しているという点、この点も当時ヒップホップを聴いた事のなかった一般リスナーを魅了した一つのポイントであった。
- 「手紙 未来〜」 ケツメイシ
この楽曲は、多少当時この楽曲がリリースされた時代背景を交えて曲を聴かないと多少それ自体が見えずらいという一面も持つが、いわずとすれたケツメイシの最高傑作である。この楽曲のテーマになっている内容は「10年後の自分に宛てた手紙」。こういった内容の楽曲である。つまりこの楽曲=手紙みたいな発想とニュアンスである。特にこの当時皆が皆、今の時代より「一生懸命働く事が正しい。いつか自分の為になるから。だから今は苦労して辛い事も絶えて一生懸命働くんだ」。こういったニュアンスが社会全体として強かった。今で言うならば、力仕事でもコンプライアンスが重視されるようになり、特に罵声や怒声なども現場仕事などで見ても別世界であるかのように減った。ただ、この当時はこの罵声や怒声を与えている本人、その人自身もつまり、仕事を120%の力でやっていた。こういったバックグラウンドがあった。引っ越しの仕事でも、今とは桁外れに過酷な労働状況、コンビニのアルバイトであっても、「いらっしゃいませの声が小さい!」と後ろから店長に怒られる。つまり、社会全体が本当に一生懸命働く、仕事をする事が正しいという概念の中回っていた。そんな中皆うっすらボヤッと心の奥底で思っていた「本当に今こんなに苦しい思いをして、将来報われるのかな」この深層心理にあった、皆口に出さなかったがボヤッと思っていたこの感情。これを一気に一つの楽曲を用いて、この国の大きな代弁者になりえた名作。これが「手紙 未来〜」だった。特に、このケツメイシというアーティストはデビュー当初から、楽曲を制作する上でのモチーフに関する目の当て所がいつもとてつもなく鋭かった。この点に関して言うと、国のアーティストでもトップレベルかトップなのではないかと思われる程であった。この楽曲はそういった時代背景の元制作された楽曲であった。
- 「ザ・グレート・アマチュアリズム」 RHYMESTER
これは日本に日本のHIP HOP発祥初期から常にこの業界の最先端を走ったRHYMESTERの傑作である。特に時代に合わせて、トラックやフロウ。構成やテイストなどを自由自在に変えて、合わせてくるこのRHYMESTERのスタイルは、それ自体の発信源が実はRHYMESTERなのではとの話もよく聞かれる。アーティストのイメージカラー、常に自分達側から灰色を提唱するこのグループの楽曲は、リリースしたアルバムのタイトル「グレイゾーン」からも垣間見えるように、常に「善と悪」があるなら、その中間。「光と影」があるなら、その中間。そういったテイストとスタンスを目指すようなベクトルを掲げるRHYMESTERならではの「どんぴしゃ」の作品。ファンもこれを待ってましたとばかり歓喜した傑作。これがこの楽曲「ザ・グレート・アマチュアリズム」だった。日本のヒップホップ発祥初期は特に薄いトラックに合わせて、日本のヒップホップアーティストもラップを乗せていくスタイルから始まったが、この時期、メジャーの音楽プロデューサーが特にリスナーの耳に、この時代に合う音圧というものをある程度統一を図り始めたこの時期に、このRHYMESTERもこの時代の流れに合わせて上手く乗っかってきたようなニュアンスもあった。
- 「Shibuya Horic」Mummy-D.KOHEI JAPAN.F.O.H
この楽曲に関しては、当時の渋谷のクラブを知っていた人は共感すると思われるのが、この楽曲=当時の渋谷のクラブそのものである。渋谷にある大型クラブ「HAREM」の公式ホームページを開くといつもこの曲が流れていたので、特にそういった意図等の中制作されたこの楽曲が地上波や、衛星放送等の電波で大きく宣伝される類の楽曲ではなかったが、知る人ぞ知る名曲であった。特に、RHYMESTERの名曲「ウワサの真相 feat.F.O.H」での、Mummy-D、F.O.Hの名タッグに、MELLOW YELLOWからKOHEI JAPANを迎え、超豪華タッグが結成され、制作されたこの楽曲は、始まりのHOOKから1Verse目、2Verse目、展開も加えて、更にトラックも1から10まで全てが完璧であった。Verseに関しても一語一句全てが完璧で、F.O.HのHOOKも傑作の類の出来で、この曲は間違いなく日本のヒップホップシーンにおけるクラシックである。
- 「マネーの虎」 キングギドラ
特に、キングギドラというアーティストで見た時、アルバムで考えると1曲目から最後の楽曲まで基本的に並列なクオリティ、完成度で仕上げてくる特徴はよく言われる。つまり、1曲がとてつもなく突出していたり、1曲がとても未完成感が残る形であったり、こういった形は基本的に見られないアーティストで、故にこのアルバムや楽曲で言う所のクオリティと完成度が非常に評価されるアーティストである。そんなこの楽曲はいわば、「お金のリアル」を表現した楽曲というよりも、「お金っていうものを皆こういうものだと思っているだろ?」といった、社会の中で写し出されている「お金というもの像」。これを表現した楽曲である。つまり、こういったものを表現した楽曲であるという前提でこの楽曲を聴いた時に、恐らく一般的に思われるの、ここに映し出された表現力というものはもはや天性のものであるのかもしれない。
- 「Shall we dance?」 餓鬼レンジャー
この楽曲は恐らく大きく話題になった楽曲であったり、餓鬼レンジャーアーティスト自身が代表曲として掲げているような曲ではないが、餓鬼レンジャーのアルバム「GO 4BROKE」を聴いた人は必ずこの曲で一瞬立ち止まっているのではないかと考えられているような楽曲である。特に、リスナー側も「Shall me dance?」って名曲だよね?とか噂や、話の話題の種にしたくないようなニュアンスを持つような楽曲である。特に餓鬼レンジャーというアーティスト自身、恐らく大きくカテゴライズするなら「LIVEを見ないと分からないアーティスト」の一組であるとするなら、彼らが弾き出すグルーヴ感というものが恐らくこの辺り、日本の音楽業界の中でも、このグループは群を抜いていると考えられている。つまり、楽曲を制作する際、たとえば、バスドラムを打ちたい時であったら、PCで制作する際であっても、0.0→1.0→2.0と小節の頭に時間ぴったしでうっていくと機械じみた音やニュアンスが生まれてしまう為、バスドラムをうつ際も敢えて、0.0001→1.00003→ 2.01→のように人間がバスドラムを叩いたように、0.0000秒の類でズラしてグルーヴ感を生み出すというのは、基本的な楽曲制作の手法の中に存在する。そんな中この「LIVEを見ないと分からないアーティスト」というのは、つまり、この音楽を奏でるうえでのこのグルーヴ感が繊細であると考えられている。つまり0.00000006→1.0000004→1.9999998→こういったズレを生み出せるアーティスト。つまり、こういったズレを生み出すのには、確実に他アーティストに比べて図るなら「絶対数」というものが必須になってくる。こういった繊細な数値を図る事ができる実力のあるアーティストの一組として恐らく餓鬼レンジャーは成り立っている。
- 「I Say Yeah!」 RHYMESTER.HOME MADE家族.PUSHIM.May J.マボロシ
この楽曲が発売された当時、現餓鬼レンジャーのDJのDJオショウが自分のLIVEステージで度々、「この楽曲は30年に1度の傑作」と太鼓判を押していた事が話題になった事も記憶に新しい名曲である。特にこの楽曲に関しては解説も特に必要なく、聴いたまま、そのままがそれであるような楽曲である。もはや聴いたら分かるような楽曲で、特に深い説明等もいらない作品であると推測されている。
- 「Still shinin」 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
特に、この楽曲は高度な楽曲である。たとえば、洋楽ヒップホップでいう所の、つまり楽曲を制作する際の「モチーフ」というものは、特にこうしよう、ああしようなどと相談したり、合わせたりしようとしなくても皆一致するような環境下で制作されたものが恐らく基本的には多かった。たとえば、それ自体を日本で再現しようとするなら、たとえば刑務所の中で懲役中であった5人が、紙とペンを持って、刑務所の中で楽曲を制作した。又は、少したとえの話になると、極寒の地で皆が皆震えながら生活しているような地域で3人が紙とペンを持って楽曲を制作した。こういった世界でたとえば、曲を作ろう、詩を書こうなどとするなら、何も言わなくても「モチーフ」なんていうものは、自然と確実に一致してくるものであって、それが人間であるというようなものであった。そんな中、このNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDというアーティストは、ある程度の楽曲制作する上でのベクトルだけ合わせて、その後、このラップのスキル、つまり技術レベルの統一を図り、それによる一致を図り、それを一つの作品として提出するという、これはやろうとしている事やニュアンス、そしてできた作品自体非常に高度なものである。つまり、やる側の人間になると、こういった作品から影響を受けると、ストレートに寄り道せず、目的を成せる結果として一種の教科書的なニュアンスもはらむような作品である。
- 「メロディーライン」 ファンキーモンキーベイビーズ
この楽曲は特に、ファンキーモンキーベイビーズをデビュー当初から知っていて、かつアルバムも全てチェックしているようなリスナーじゃないと気付いていないのではないかと思われるような作品でもある。特に、この時期活躍したアーティストの中で非常に皆重点を置いて考えていたりそれ自体の価値として図られる大きな材料として存在していたのが、恐らくその「アーティスト自体のオリジナリティ」。この視点は恐らく強かった。恐らくこのファンキーモンキーベイビーズというアーティストもデビュー当初から強くこの「オリジナリティ」を追求しているようなアーティストの1グループであった。ただこの「オリジナリティ」というもの自体、簡単に生み出せるようなものではなく、基本的ににアーティスト自体が持ち得る「オリジナリティ」というものの正体は基本的に「繊細なズレ」であると表現される事が多い。つまり、「100回同じ事をやった。そしたら101回目で少し失敗した。しかし、その失敗の前に100回同じ事をやった成功があったからその101回目の失敗が許された」。こういった事例があったとすると、この「101回目の失敗」。これが一種の「ズレ」として存在し、この許された「ズレ」=そのアーティストが持つ事を許された「オリジナリティ」。こういった表現はよくされる。たとえば、同じような型であったとしても、「1000回同じ事をやった。そしたら1001回目で少し失敗した。しかし、その失敗の前に1000回同じ事をやった成功があったからその1001回目の失敗が許された」。こちらの方が繊細な「ズレ」が生まれ、「オリジナリティ」としても強いものが出来上がる。そんな、恐らくアーティスト側としても強いオリジナリティをどうしても生み出したかった、恐らくその中で本人側から自分が理想とする絵までは届いていない。こんな状況下の中、まずこの楽曲の歌い出しが「バッハ モーツァルト ベートーベンの五線譜辿ってく延長線上」。これはいわずと知れたKICK THE CAN CREWの名曲「神輿ロッカーズ feat.RHYMESTER」内での、LITTLEのverse内にある「バッハ モーツァルト ベートーベンよりもノリノリの真のクラシックで」。完全にここからとっているが、寧ろこのファンキーモンキーベイビーズというアーティストは、初めからこれで良かったと思えるような楽曲。何かが吹っ切れた。一つアーティストの殻が破れたような楽曲であった。つまり、ケツメイシに憧れた湘南乃風というアーティストが全く別個のオリジナリティを作り上げるというのは、これは基本的に「天才」がなしえる技で、一見さんは気付きにくい点ではあるが、簡単に行った訳ではないという点。この「ズレ」というのは、生み出そうと思って生み出すものではなく、「ふとした瞬間、アーティストにが与えられた給料みたいな感覚」で生まれるものである。そういった意味での、このアーティスト自身がスタート地点に立ったような楽曲であった。
楽曲が名作へと成り得て、かつ残るものになる上での一般的に言われている着眼するポイント [編集]
- 1.その楽曲の「モチーフ」となっている題材がそのアーティスト自身にとって本当に売れる題材であるかという点。
特に、90年代からJ POPのオリコンチャートに入るような楽曲の中で、アーティスト側が「本来、自分達自身が売れない題材をモチーフにした楽曲を発売した結果、その楽曲が売れた後何年もその楽曲を追いかけるような形で追いかけっこをせざる状況に追い込まれる」。こういったケースは非常に多く見られた。ただ日本のジャンルで言うならヒップホップのアーティストの枠組みで捉えると、この辺りは非常に繊細に意識された中、制作がされているケースが多かった。こういった実態が生まれたのは、確実に日本にヒップホップを初めて生み出したアーティストの功績であると称えられる。こういった、善悪にも近いクリエイティブの奥義のような繊細な部分にまで、特に躊躇した上で、楽曲制作を行う事ができる実力のあるアーティストが日本のヒップホップ発祥初期特に集まっていた実態は非常に、功績として称えられるべきものであると言われる。
- 2.そのアーティストがその楽曲内で表現しようとしているテーマが的確に表現されているかという点。
これは特に、歌詞が矛盾していないとか、意味が分からない事を言っていないかといったそういった類の話ではなく、特に時間というものの振れ幅を付けた作品を作ろうとすると、確実にリリックの文脈は矛盾してくるし、つまり、昨日書いたリリックのテーマの続きを、3ヶ月後に書いたら、そのテーマに対する自分の捉え方もだいぶ変わっていた。しかし、これを同じ曲内で表現した。これは、楽曲としては「時間」というものの振れ幅を使える、かつ空間として大きな実態を表現できる為、作品自体のクオリティは確実に上がる。そういった類の話ではない点も重要なポイントであると言われる。
。
- 3.技術
特に、楽曲を制作する上での着眼点とポイントを見定める上で、この技術がトップに来てしまうケースというのは、時間が長くなればなるほど実態として上がっては来るが、自分が本来、楽曲を制作しようと思った目的や原点や経緯。そもそも自分は何がしたかったのか、何をしようと思っていたのか、自分の音楽に対する制作過程の上での「終わり」は一体どこにあるのか。どういったら納得がいって、自分の譲れないポイントはどこで、自分はそもそも一体何をしようとしているのか。こういった事が明確になってくると、恐らく技術の優先すべきポイントは3番目ではないかと言われる。特に歴史というものも技術に含まれる。
楽曲制作過程の推移[編集]
基本的にヒップホップの楽曲に関する「詩」の部分のいわゆる「ラップ」に関する部分の名称で言うと、一般的な曲で言うところの「1番」に当たる部分を基本的に「Verse1」と呼ぶ。同じく「2番」に当たる所の部位を「Verse2」と呼ぶ。「Verseというのは日本語に訳すと「韻文」という意味である。アーティストにもよるが、大雑把に、ざっくり基本的な作詞方法で言うと、たとえばまず言いたい文章を書く。
○歌う この街のヒップホップドリーム
たとえば、こういう詩が思い浮かんだとする。
そしてこの歌詞の次に来る歌詞
○歌う この街のヒップホップドリーム 「○○○○○○○○○○○○○○○○○○」
この「○○○○」に当たる部分の一番お尻の部分 ここの箇所と上の
○歌う この街のヒップホップドリーム
この文章のお尻の部分の「母音」を合わせる。つまり、「母音」というのは、「あいうえお」の事である。つまり、再度この1文
○歌う この街のヒップホップドリーム
この文章のお尻の部分の文章
ヒップホップドリーム
この「ヒップホップドリーム」を全て母音に直すと
ヒップホップドリーム ↓ いっうおっうおいーう
になる。