日本のスポーツ界に対する批判

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日本のスポーツ界には「保守的」、「前近代的」、「閉鎖的」といった体質が長年指摘されており、それに対する批判や改革要求はさまざまな角度から上がっている。以下に、代表的なものを示す。

審判・判定に対する不透明さと不可侵性[編集]

プロ野球・高校野球では、誤審が起きても審判に説明責任がなく、選手や監督が抗議できない。高校野球では、地方球場はともかくとしても、甲子園球場にはビデオ設備があるのに、いまだにビデオ判定が導入されず、明白な誤審でも覆らない。

  • 「技術があるのに使わないのは怠慢」
  • 「審判は神ではない。説明や修正の仕組みが必要」

選手が意見を言えない・権利が弱い[編集]

大相撲・柔道・剣道などでは、審判に対しての選手の人権が十分確保されていない。白鵬の物言いやガッツポーズ、勝負への疑問が「横綱の品格に反する」と批判される。上意下達が強く、選手が組織に対して発言することが「不敬」とされやすい。ならば、他の外国のスポーツは「不敬」や「無品格」のスポーツなのか。法の下の平等に反する。

  • 「選手は機械じゃない。人としての尊厳と自由があるべき」
  • 「“品格”という曖昧な言葉で言論を封じてはいけない」

閉鎖的組織構造と“年功序列”主義[編集]

日大アメフト部事件、体操協会、相撲協会。不祥事や暴力行為が組織内部で「隠蔽」される傾向。トップが年功序列・親方制度などで固定化され、外部の視点や若手の改革が通りにくい。

  • 「既得権益を守るために選手の声が潰されている」
  • 「ガバナンス(統治)の透明化が欠けている」

多様性・国際性への適応の遅れ[編集]

外国出身力士や監督に対する旧態依然とした風当たり。女子スポーツやLGBTQ選手への理解不足(例:土俵に女性を上げない伝統)。

  • 「国際化の時代に“日本独自の文化”だけを言い訳にするのは通用しない」
  • 「多様性を拒むことで競技力も魅力も下がる」

制度改革への消極性(例:一代年寄、名跡制度)[編集]

一代年寄や親方株制度のように、「制度そのものが不公平」であっても、変更されないまま半世紀以上維持されている。

  • 「相撲界は昭和で時計が止まっている」
  • 「名跡制度が“既得権の温床”になっている」

批判を強く訴えている立場・人たち[編集]

分類 主な声
元選手・親方 貴乃花、白鵬、朝青龍など(改革派)
メディア スポーツライター・コラムニスト(玉木正之氏など)
外国メディア NYT、BBCなどが「日本のスポーツ組織は極めて閉鎖的」と指摘
政治・行政 文科省やJOCが一部改革に介入(暴力問題後など)

変わるべきもの、守るべきもの[編集]

伝統は尊重すべきだが、制度や運営は時代に合わせて変える必要がある。「礼儀」「精神性」を盾にして、透明性や合理性を拒むことは時代遅れと広く認識されつつある。