戦後に無期懲役が求刑された未成年女性の一覧
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本稿では戦後に日本国内で少女(未成年女性)に無期懲役が求刑された事件について概観する。裁判記録がない事件もあり[1]、新聞記事などに記載された年齢や状況を基に整理している。
| # | 事件 | 氏名 | 発生日 | 年齢 | 罪状と死者数 | 内容 | 判決 | 参考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 垂水区老夫婦強殺事件 | M.I | 1947年4月20日 | 18歳? | 強盗殺人2 | 他3名と共謀し垂水区の老夫婦宅に侵入し手足を縛った上で布団で絞めつけ窒息死亡させ金品を奪った。
共犯3名は無期懲役1名、懲役15年が2名。 |
神戸地裁 懲役10年(1947年11月8日) | [2][3] |
| 2 | 江戸川区家族四人毒殺事件 | Y.R | 1956年3月9日 | 19歳 | 尊属殺人4 | 結婚話がうまくいかず自身も病気になり家族と口論の末に母と弟三人を毒物により死亡させた。 | 東京地裁 懲役15年(1957年2月8日) 東京高裁 無期懲役(1957年8月28日) |
[4][5] |
| 3 | 大阪オリオンホテル殺人事件 | S.E | 1954年5月23日 | 19歳 | 殺人1 | 三角関係に悩み婚約者に青酸カリを飲ませ死亡させた事件。共犯を疑われた三角関係の男性は一審二審とも無罪。 | 大阪地裁 懲役7年(1957年1月30日) 大阪高裁 懲役10年(1959年3月27日) |
[6][7][8] |
| 4 | 札幌実母殺害事件 | 不詳 | 1971年4月16日 | 19歳 | 尊属殺人1 | 実母に結婚を反対され借金の申し入れも断られ養子に出されていた事も恨んでいての犯行。殺害し金品を奪った事件。共犯も無期懲役確定。 | 札幌地裁 無期懲役(1972年4月26日) | [9][10] |
| 5 | 芽室町祖母強殺事件 | T.S | 1975年10月31日 | 18歳 | 強盗殺人1 | 結婚話に否定的で借金の申し入れも断られたため祖母を殺害し遺体を押入れに隠した事件。共犯も無期懲役確定。 | 釧路地裁帯広支部 無期懲役(1976年10月7日) 札幌高裁 棄却(1977年4月19日) |
[11][12][13] |
| 6 | 北海道職員夫婦殺害事件 | I.M | 1990年11月22日 | 19歳 | 強盗殺人2 | 同棲していた会社経営者と共謀し両親を殺害し地中に埋めて遺棄した事件。
共犯も無期懲役確定(求刑死刑) |
札幌地裁 無期懲役(1992年3月29日) | [14] |
| 7 | 船橋18歳少女殺害事件 | Y.N | 2015年4月19日 | 18歳 | 強盗殺人1 | 貸し借りのトラブルから他3人と共謀し同級生を殺害し金品を奪った事件。共犯のうち2名も無期懲役確定。 | 千葉地裁 無期懲役(2017年2月3日) 最高裁 棄却(2019年6月3日) |
[15][16] |
| 8 | 名古屋大学女子大生殺人事件 | O.M | 2014年12月7日 | 19歳 | 殺人1 | 知人女性を斧で殴りマフラーで首を絞め殺害した事件。他に同級生2名にタリウムを飲ませ障がいを負わせたり火炎瓶で放火しようとしたりする事件も起こした。 | 名古屋地裁 無期懲役(2017年3月24日) 最高裁 棄却(2019年10月15日) |
[17][18] |
参考文献[編集]
- ↑ 裁判記録は第1審を担当した裁判所に一定期間保存されたのち廃棄される。一部については国立公文書館に移管されることもあるが、オウム事件でさえ全部は残っていないということは…お察しください
- ↑ [神戸新聞1947年4月26日]
- ↑ [神戸新聞1947年11月9日]
- ↑ [朝日新聞1956年3月10日夕刊]
- ↑ [東京地方検察庁沿革誌]
- ↑ [大阪新聞1954年5月25日]
- ↑ 大阪新聞1957年1月31日
- ↑ [大阪新聞1959年3月28日]
- ↑ [北海道新聞1971年4月23日]
- ↑ [昭和46(わ)第369号札幌地裁]
- ↑ [北海道新聞1975年12月30日]
- ↑ [北海道新聞1976年10月7日]
- ↑ [北海道新聞1977年4月19日]
- ↑ [読売新聞北海道版1992年3月29日]
- ↑ [読売新聞千葉版2017年2月4日]
- ↑ [読売新聞2019年6月4日]
- ↑ [読売新聞2017年3月25日]
- ↑ [毎日新聞2019年10月18日]