復讐クラブ
「復讐クラブ」(ふくしゅうクラブ)は、諸星大二郎の短編漫画作品。
1991年に『世にも奇妙な物語 冬の特別編』の一遍としてドラマ化されている。
概要[編集]
『ヤングジャンプ』(集英社、現・週刊ヤングジャンプ)1979年12月20日号に掲載された。この年に創刊された『ヤングジャンプ』は月2回刊行であった。
諸星の自薦短編集をはじめ、複数の短編集に収録されている。
あらすじ[編集]
平野は中年サラリーマン。毎日、上司の課長には仕事のミスで怒られ、同僚たちからは陰口をたたかれる。
そんな平野の唯一の楽しみは「復讐クラブ」の会合に参加することだった。復讐クラブにイヤな奴の名前と自分にされたことを書いた「復讐依頼書」を提出すると、転倒するとか軽い負傷をするとか相応の復讐が行われ、その様子がクラブの撮影班によって撮影され、会合で上映されるのだ。その代わり、クラブ会員はクラブの指示に従って、誰かの復讐を果たす義務があった。
平野は次第に些細な出来事に対しても復讐依頼書を出すようになり、その量に従って復讐代行の義務も増ええていった。そして仕事の方がおろそかになり、課長に叱責されることが増えていく。
ある時、平野が受けた復讐代行指令のターゲットは課長だった。「飲みに誘いだして、酔い潰し、別れたあとの帰り道を襲い、後頭部を殴る」という指示だ。偶然にも課長のほうから飲みに誘われ、これ幸いと課長を酔いつぶそうとする。しかし、課長のほうも平野に酒を勧め、互いに酒量が増えていった。
課長と別れた平野は道端の角材を拾うと課長の後を追う。すると反対側からブロックを手にした課長が現れる。2人は奇声を挙げ、互いに殴りかかっていった。
復讐クラブのほうでは、ターゲット同士に同じ復讐指令をだしてしまったと失敗を報告していた。
互いに殴り合って血まみれになった平野は、日々の課長の叱責も、仕事のミスも、トラブルも。身の回りでおきた些細な出来事は、全てが誰かの復讐だったと気づく。
テレビドラマ[編集]
『世にも奇妙な物語 冬の特別編』の一遍として1991年1月3日に放映された。
ドラマ版では最後に番組司会のタモリが視聴者に向けて「クラブに加わっていないのは(視聴者の)あなただけ」とコメントを入れる。