干拓
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干拓 (かんたく) とは、水深の浅い海や湖に水門を作り、水門より陸地側の部分の水を抜きそれ以外の場所に流し干上がらせること。土砂などの流入させるものはないので、埋め立てとは異なる。
概要[編集]
干拓された土地は干拓地といい、干拓地は元々海や湖沼であったことから、土地を活用するには塩水や淡水を抜く必要がある。一方、水のせいで地盤が軟弱なため、建物が建てられることはあまりなく、日本では農地に活用されることが多い。
また、干拓は平坦な土地を形成できるという利点がある。
近年、生態系などの環境破壊が指摘されたり、食糧増産が一段落したことから、昨今は殆ど行われていない。
主な干拓地[編集]
- オランダでは、国土の2割ほどが干拓によって作られており、「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」という言葉もある。首都のアムステルダム周辺も干拓地である。
- 日本でも干拓が行われていた。最も規模が大きいものは有明海沿岸の干拓であり、八郎潟、品井沼、巨椋池の干拓では大規模湖沼が消滅・縮小した。
- バングラデシュでも干拓がよく行われていた。干拓地は130を超える。
- 韓国にはセマングムという広大な干潟があり、干拓が行われている。