巨人 (進撃の巨人)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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巨人(きょじん)は、諫山創の漫画作品『進撃の巨人』に登場する巨大な人型の生命体(巨人)。

作中では、主人公ら人間側の「敵」として描かれている。主な特徴として、

  • 全裸で非常に不気味な存在
  • 生殖器は持たない
  • 人間に集まる習性があるが、動物には無関心である
  • 人間を喰うが、それは生存のためではなく明確な「殺戮」の意思による
  • うなじ(首の裏)を削ぐことで、命脈を断つことができる。その際、巨人の体からは蒸気のようなものが上がり、次第に肉が、最終的に骨まで消える
  • 言葉は喋らない
  • 無数に存在する

などがある。

主人公エレン・イェーガーの住む壁内世界では、およそ100年前突如として出現した「巨人」により人類は絶滅寸前まで追い込まれたが、生き残った者が一箇所に集まり同心円状の三重の壁を築いたことで危機を脱したと伝えられている。

巨人の体長は小さい種で数メートル、大きい種だと15メートルほどであるから、当然築かれた壁はそれよりも高く、巨人の攻撃に耐えうるだけの厚さがある。

壁内には生き残った人類がある程度集中しているため、常時巨人たちは壁付近に居座ったり、壁にまとわりついているが、基本的に静観していたとしても、壁が壊されることはないため、人間側に被害はでない。

しかし、壁内世界には調査兵団なるものが存在する。彼らの目的は、巨人の生態調査と積極的に壁外に遠征することによる失地回復である。当然巨人と密接に関わり、襲われる頻度も高い。

ただ、人間側も馬鹿ではない。対巨人のための大砲や特殊な装備(立体機動装置)を生み出した。この装置を装着することで、巨人と相対しても、自由自在に飛び回り狙った場所(巨人の弱点と言われているうなじ)をブレードで削ぐことができる。ただ扱いは非常に難しく、これを用いて巨人を討伐するには長い訓練が必要とされている。

そして普通の巨人以外に奇行種と呼ばれる例外的な存在がいる。予測できない、統計的に外れた行動(奇行)をとる巨人を総称してこう呼んでいる。

巨人の正体は長らく疑問であった。なぜうなじが弱点なのか?物語が進む中で、知性巨人と呼ばれる、人間が巨人の体をコントロールしている事例に出会うことになる。その人間は自分の意思を持ったまま巨人に変身でき、巨人となっている最中は「うなじ」部分で巨人と半融合し体を自由自在に操ることができる。それとは別に壁が壊されていないにも関わらず壁内に複数の巨人が出現する事件が発生、さらに調査兵団に所属する兵士が、自身の村にて母親と瓜二つな顔をした巨人を発見する。これらから導き出した結論は、巨人の正体は「人間」であるというもの。