小野ガードアーチ
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小野ガードアーチ[1]は、滋賀県彦根市小野町にかつてあった構造物である。
アーチ状の構造が特徴的で、一部ではダンロップブリッジとも呼ばれ、マイルストーン的な目印にもなっていた[2][3]。
概要[編集]
名神高速道路の412.4キロポスト付近の真上に掛かるアーチ状の構造物。かつて、この地には石灰石の鉱山があり、名神の東側にある山から採掘した石灰石を、西側にあるセメント工場へ運搬するための索道が通っていた。交差部分で道路上へ鉱石が落下するのを予防する目的で、このようなアーチ状の構造物が設置された[4]。
アーチの建設時期は不明であるが、この区間の名神が開通した1964年頃に建設されたものとみられる[5]。石灰石の鉱山は1996年に閉山となり、索道も撤去されたが、アーチはその後もずっと撤去されないまま残り、横断幕などを掲げる目的などに使われていたようである。
本来の役割を終えてから29年に亘って残存していたが、2025年6月17日未明、遂に撤去された[6][7]。
その他[編集]
更に西側では東海道新幹線とも交差しているため、同様の構造物があったが、こちらはアーチ状の構造ではなく、新幹線の高架橋の上に屋根を設置したような構造になっていた[8]。
脚注[編集]
- ↑ ばやりーす @bire1eys (2024年10月1日) 住友大阪セメント索道遺構(名神高速・小野ガードアーチ)多賀鉱山から住友大阪セメント彦根工場まで石灰石を運んでいた索道の跡地。落下防止のために名神高速本線の上にアーチが造られた。平成8年に工場とともに廃止され、これだけが残っている。令和6年度末に撤去予定。
- ↑ ダンロップブリッジの撤去|氣我中のブログ
- ↑ 想像地図の人 @koridentetsu (2025年6月19日) 一部では「ダンロップブリッジ」と呼ばれ、目印になっていたこの橋も遂に撤去されましたか…。 (ツイート). Xより2025年6月19日閲覧。
- ↑ 長野潤一 @junichinagano (2025年6月18日) この名神 彦根の撤去されたアーチ、"小野ガードアーチ"かつて鉱石を運搬する索道が名神の上を通っており、落下物防護用。並走する東海道新幹線側にも似たような構造物があったのだそうです。滋賀県彦根市 (ツイート). Xより2025年6月19日閲覧。
- ↑ 名神高速道路の白いアーチ橋 何のため?
- ↑ NEXCO中日本 名古屋支社 @c_nexco_nagoya (2025年6月16日) E1名神で集中工事を実施しています。昨夜20時から実施した関ケ原IC~彦根IC間通行止めにおいて、道路の上空にある構造物の撤去を行いました。安心安全な高速道路空間の提供に向けて、集中工事が継続しますので、ご理解、ご協力をお願いします。 (ツイート). Xより2025年6月19日閲覧。
- ↑ えぬ%ドローンフォトグラメトリ始めました @roadexplorer (2025年6月18日) 高速道路:名神高速道路を跨いでいた小野ガードアーチ(滋賀県彦根市)2025.06.17未明に撤去された。かつて上空を通っていた石灰石運搬索道からの落下物防護用に作られたもので、並行する東海道新幹線にも防護工が設けられていた。新幹線の方も既に撤去済みで、索道の痕跡はなくなってしまった。 (ツイート). Xより2025年6月19日閲覧。
- ↑ 謎構造物|氣我中のブログ