娘と劉さん

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娘と劉さん(むすめとりゅうさん)は、日本の民謡である。作詞・野口雨情

歌詞[編集]

劉リウさん
赤ん坊ぼが生れたならばどうしませう
何処どこへたのんで育てませう
     劉
ワタシ ワカラナイ アナタ スル ヨロシー
     娘
横浜の叔母さん所とこへ遣りませう
新しい一身ひとつみの一ひとつも着せて遣りませう
     娘
叔母さんに断られたらどうしませう
     劉
ワタシ クニ トホイ ワカリマセン
     娘
悲しいけれど捨てませう
顔の見えない闇の晩
ミルクの管を哺くくませて――公園のベンチの上に捨てませう
     娘
お月夜の晩であつたらどうしませう
お月夜が続いて居たらどうしませう
育てませうか捨てましよか
     劉
ワタシ ニホン タツ アナタ タノム
     娘
薄情な 薄情な 劉さん
思ひ切つて――悲しいけれど捨てませう
ベンチの上に青青と月がさしたら泣くでせう
わたしの顔をきつと眺めて泣くでせう
劉さん
劉さん
その時のわたしの心はどんなでせう