新・聊斎志異 女郎蜘蛛
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『新・聊斎志異 女郎蜘蛛』(しん・りょうさいしい じょろうぐも)は、手塚治虫の怪談漫画、ホラー漫画。
『週刊少年キング』(少年画報社)の1971年1月17日号に読み切り掲載された。
『聊斎志異』は、中国の清代前期の怪異小説を集めた短編小説集であり、「聊齋が他の人から聞いた怪異譚」という体をとっている。手塚も、自分自身が聞いた話という体で「新・聊斎志異シリーズ」としてホラー漫画を執筆しており、その中の1編ということになる。「新・聊斎志異シリーズ」としてまとめられた単行本は刊行されておらず、本作は『タイガーブックス』などに収録されている。
あらすじ[編集]
間島誠二と丸橋元太郎。2人は正反対の性格だったが、共に絵描きを目指す友人同士だった。間島と丸橋はそろって、寺の娘の由紀を愛するようになる。
日本は戦争に突入した。丸橋は軍のお抱え絵描きとなった。間島は自分の好きな絵しか描かないと決めたこともあり、特別高等警察(特高)に目を付けられることになった。そんな間島を由紀のほうも愛し始めており、それを気に入らない丸橋が特高に告げ口したことで、間島は視力を失ってしまう。しかし、由紀が丸橋を愛することはなく、丸橋は由紀を殺害してしまった。
失明した状態で帰ってきた間島を由紀が迎え、由紀が間島の目となって、描きかけの絵を完成させていく。半年が経ち、間島が由紀への結婚を申し込みのために寺を訪れると、住職から由紀がもう1年も行方不明になっていることを知らされる。寺の軒下には蜘蛛の糸でできた由紀の姿があり、その中には白骨があった。また、丸橋は女郎蜘蛛の大群に襲われ死亡している。
外部リンク[編集]
- 新・聊斎志異 女郎蜘蛛 - 手塚治虫公式サイト