大の里泰輝
大の里泰輝 (おおのさとだいき)は、二所ノ関部屋所属の大相撲力士。第75代横綱である。本名は中村泰樹。
人物[編集]
石川県河北郡津幡町出身。中高と糸魚川市立能生中学校、新潟県立海洋高等学校へ相撲留学し、日本体育大学在学中に2022年(令和4年)12月に行われた全日本相撲選手権でアマチュア横綱となり、学生横綱と併せた付出資格を得た。なおアマチュア横綱は前年の2021年(令和3年)にも獲得し、2連覇していた。
ブロ入り[編集]
入門[編集]
2023年(令和5年)大相撲夏場所で初土俵を踏む。初めての取組は石崎(現・朝紅龍)に黒星を付けられてスタートし、続く名古屋場所は3勝3敗から勝ち越しして順調とはいかなかったものの、幕下を2場所、十両を2場所で通過した。この間、十両で優勝決定戦に出たものの各段優勝は無い。
翌2024年(令和6年)初場所で新入幕し、同年春場所ではザンバラ髪でありながら最後まで幕内優勝争いに絡んだが千秋楽で豊昇龍に敗れた。それにも腐れず、新三役に昇進した同年夏場所で幕内最高優勝を果たし、輪島大士を抜いて付出初土俵の最速幕内優勝記録を作った。
同年七月場所は9勝に終わったが、九月場所では13勝2敗で2度目の幕内最高優勝を果たし、3場所34勝となり、場所後の理事会で大関昇進が決まり、同年9月25日に昇進伝達式を迎えた。なお、ちょんまげで大関昇進の使者を迎えた初めての関取となった。使者に対する口上では「唯一無二」の四字熟語を用いた。
初土俵から9場所の大関昇進は、付出力士では、豊山勝男(幕下10枚目格)、雅山哲士(幕下最下位格)、前相撲力士では羽黒山政司の12場所を抜く記録となった。また、入幕から5場所連続で三賞を受賞する記録も作った。
同年九州場所も大銀杏はまだ結えず、ちょんまげで本場所出場している。
2025年(令和7年)になり、初場所で大銀杏を結い、春場所の千秋楽結びの一番で大関琴櫻を破って12勝3敗として平幕髙安と相星となり、優勝決定戦で髙安を破り、大関の地位で3度目の幕内最高優勝を果たした。次場所の夏場所は綱取りが期待され、13日目に連続優勝を決め、14日まで14連勝した。
横綱昇進[編集]
5月場所後に、連続優勝が横綱審議委員会に評価されて、横綱に推薦され、次いで番付編成会議と臨時理事会で10枚目格付出から所要13場所の昇進を決め、昇進伝達式が行われ、第75代横綱となった。 口上では再び「唯一無二」の四字熟語を用いた。
不祥事[編集]
2024年(令和6年)大相撲夏場所直前に部屋の20歳未満の力士と飲酒していたことが発覚し、師匠と共に厳重注意処分を受けた。