国家社会主義者同盟 (1971年)

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国家社会主義者同盟(こっかしゃかいしゅぎしゃどうめい)は、1971年11月に結成された右翼組織[1]民族派学生団体のひとつ[2][3]。略称はNSB[3]日本国家社会主義者同盟とも[2][4]。「日本学生会議日学同統一派など右翼過激派学生の一部が参加して結成(11月)。いずれも北一輝ヒットラーの崇拝者で「政権奪取」を目標に掲げているのが特徴」であるとされる[1]。構成人員は10名[3]

猪野健治によると、1981年8月に右翼関係者やジャーナリストなどに『国家前衛』(8月1日発行)と題する新聞が配布された。発行所は国家社会主義者同盟、編集責任者は牛嶋大輝。「FASCIST・BUND」の結成宣言を掲載。FASCIST・BUNDは「日本をして帝国的存在たらしめん事を目的とした民族派学生運動の最後の精鋭的部隊である」とし、国家社会主義を原理に、欧州極右との連動を戦略に掲げた[5]鎌倉孝夫は1982年に「日本でも最近「ファシストブント」が結成され、一定の運動を開始した」と述べている[6]

出典[編集]

  1. a b 国民政治年鑑編集委員会編『国民政治年鑑 1972年版』日本社会党機関紙局、1972年、947頁
  2. a b 「右翼・民族派運動の現状について―昭和四十六年を中心として―」『内閣官房調査月報』第17巻第4号(通巻196号)、1972年4月
  3. a b c 国民政治年鑑編集委員会編『国民政治年鑑 1973年版』日本社会党機関紙局、1973年、972頁
  4. 国民政治年鑑編集委員会編『国民政治年鑑 1973年版』日本社会党機関紙局、1973年、976頁
  5. 猪野健治「猪野健治の現代右翼の動向 FASCIST・BUNDの結成宣言――反人民的性格の演出」『現代の眼』1981年10月号
  6. 鎌倉孝夫「現代ファシズムの可能性――ファシズム特集の総括として」『唯物史観』第23号、1982年6月