周期定常状態

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周期定常状態とは、周期的な変化が定常的な状態。周期的定常状態周期定常過程とも。

概要[編集]

定常状態は変化がなくなり一定な状態であるが、周期定常状態は周期的な変化を含む。 一般に、時間的に周期的変化をもつ系の"定常状態"と言うべき状態を考える際には"周期定常状態"を考えていることになる。 例えば、電気回路交流について"定常状態"と言う場合には、"周期定常状態"を指すことが多く、暗黙のうちに周期を省略している。 これは、交流が周期的な変化をもつからである。逆に直流にについて"定常状態"は純粋な定常状態である。 他にも、気温や生物的な系にも周期定常状態を考えることができる。 気温については、朝昼夜や春夏秋冬のようなサイクルをもって変化するものの、1周期が過ぎればまた同じサイクルを繰り返すことが周期定常状態であり、 温暖化や寒冷化のようなより長期の変化があれば過渡的な変化とみなせる。ただし、より長いスパンで見れば温暖化と寒冷化を繰り返すような周期構造がある可能性もあるので、どのようなスパンで見るかにも依る。 生態系においても各生物の個体数などが周期的に変化することが考えられる。 人間の社会は不変になりようがないので完全な定常状態にはなり得ず、いわゆる持続可能な社会というのも周期定常なものかもしれない。