南北問題 (都道府県)
日本国内には、同じ都道府県内でも南北の"差"が激しい都道府県内がある。
以下に、東西での"差"を含め、それらを挙げる。
概要[編集]
多くが"都会"と"田舎"のような差であり、イタリア南北問題的である。 そのような差は、人口や面積,人口密度などの数字だけあっても面白くなく分かりにくそうので、自動車のナンバープレートを一つの指標にしてみた。 人口密集地域ではナンバーが多様な一方、そうでないところはナンバーが一様である傾向がある。 また、ナンバーになっているような地名は当該地域の盟主的な地である傾向もある。
関東地方[編集]
埼玉県[編集]
東京23区に近い地域やさいたま市を含む南部の発展に対して、秩父市などの北部は「ほぼ群馬県」とも評される。
北部は○○町が多く、南部は○○市が多い。
ナンバーは、北部はだいたい熊谷ナンバーであるが、南部は大宮や川口,所沢,川越,春日部,越谷など多数ある。
千葉県[編集]
東京23区に近いする地域や千葉市を含む北部(特に自称「ほぼ東京」の北西部)の発展に対して、南部は田畑の広がる地域である。
しかし、北部であっても北東部は東京から遠いので、北部すべてが発展しているわけでもない。南部と北東部は○○町が多く、北西部はほぼ○○市である。
ナンバーは、南部はだいたい袖ヶ浦ナンバー(+市原)、北東部は千葉か成田、北西部は習志野や船橋,市川,野田,松戸,柏など多数ある。
中部地方[編集]
長野県[編集]
南北の対立(信州南北対立)があった。信濃の国を歌ってなんとか一つになれたとか。
ナンバーは、北部は長野ナンバーで、南部はだいたい松本(+諏訪)、とナンバーも二分されている。
石川県[編集]
北陸の中心都市である金沢市を含む南部(加賀)と、北部(能登)の差が激しい。
ナンバーは、金沢周辺は金沢ナンバーで、残る県の大半が石川。
岐阜県[編集]
名古屋に近い地域美濃の発展に対して、世界遺産やフィクションで取り上げられやすい観光地である飛騨の差が激しい。
北部の自治体は面積が大きい。
ナンバーは、北部は飛騨ナンバーで、南部は岐阜、とナンバーも二分されている。
愛知県[編集]
愛知県は南北ではなく「西高東低」の問題になっており、大村知事が就任してから「東三河県庁」を豊橋市に置くなど、腐心している。
ご当地ナンバー以外のナンバーは、西部の名古屋、尾張小牧ナンバーと、東部の三河、豊橋ナンバーに四分されている。
近畿地方[編集]
三重県[編集]
名古屋に近い北勢・中勢地域の発展に対して、世界遺産などの観光地である伊勢志摩・東紀州地域の差が激しい。特に伊勢市は10万前後の人口規模の割に市街地が広く「過去の繁栄」を如実に示している。
京都府[編集]
京都たる都とその周辺から成る南部と、舞鶴市などを含む北部では差が激しい。
ナンバーは、京都で統一されている。
大阪府[編集]
兵庫県・京都府に近い北部は、北部を拠点とした阪急電鉄のブランド戦略で高級イメージを持つことに成功した。一方、「ほぼ奈良県,和歌山県」とも評される南部は、相対的に良い印象を持たれず、南北格差が生じることとなった。この南北問題は大阪市内にも及んでおり、キタとミナミで文化も人々の持つイメージも大きく異なる。
翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜では、堺市は「古墳しか無い」と揶揄された。
ナンバーは、北部は大阪かなにわナンバーで、南部は和泉か堺、とナンバーも二分されている。
奈良県[編集]
大阪府に近い北部(特に北西部)の発展に対して、南部は山がちな地域である。
思っていた奈良の印象と実際の地図での縮尺とか違う傾向がある。実際の北西部の自治体は面積が小さい。
ナンバーは、県の大半が奈良ナンバーだが、北西部には飛鳥もある。
兵庫県[編集]
大阪湾・瀬戸内海側の南部の発展に対して、内陸・日本海側の北部は人口密集が小さい。南部と北部の人口比は、江戸時代でも既に5倍ほどで圧倒的に南部が多かったが、その後さらに差が開き、現在は30倍を越えている。
阪神間では「阪急以北・以南で貧富の差が激しい」とも評されるが、裕福な阪急以北からさらに北に行くと人の住まない山、さらに北に行くと内陸の農山村地帯となる。
とはいえ、それ以前にヒョーゴスラビアなので()
ナンバーは、東部は神戸ナンバーで、西部は姫路、と東西に二分されていて、南北格差とは一致しない。北部の人口が少なすぎて、人口分布はむしろ東西方向に広がっていることが背景の一つ。
和歌山県[編集]
大阪府に近い北部(北西部)の発展に対して、南部は紀伊半島の先であり山がちで交通の便が悪い地域である。
中国地方[編集]
広島県[編集]
瀬戸内海沿岸で大中都市が点在する南部と山間部の安芸北部・備北地域との差が激しい。
四国地方[編集]
高知県[編集]
典型的な高知市一極集中で、両翼的な位置の安芸・室戸地域や幡多地域との差が激しい。
離島[編集]
東京都・鹿児島県・沖縄県[編集]
島根県・長崎県[編集]
前記3都県と逆で、離島の北部、南部の本州、九州との大きな差となっている。