前頭
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前頭(まえがしら)は、大相撲の階級。平幕(ひらまく)とも呼ばれる。
概要[編集]
番付上では、三役以上の役力士以外の幕内力士に加えて十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の力士も前頭となる。しかし、一般的には、役力士以外の幕内力士約30人を前頭こと平幕と呼ぶことが多い。力士の中で角界ランキング9〜42位に相当する階級である。
前頭の力士が横綱を倒す[注 1]と金星と呼ばれ、力士褒賞金が勝ち越し20点分[注 2]昇給となる。前頭の地位で優勝することを「平幕優勝」と呼ぶ。なお、前頭力士が大関を倒すことを銀星というが、これは便宜上の言葉に過ぎない。
幕内力士から三賞や懸賞金の対象となる。
平幕の月給は一律で、枚数の大小による差はない。基本給は十両の約1.2倍である。
前頭5枚目くらいまでの平幕上位は同部屋でなければ、役力士と確実に当たるため、勝ち越しが困難な地位で勝ち越せば実力ある力士とされることが多い。
特に曙貴時代は、双羽黒不祥事で横綱昇進が厳しく、そのあおりで横綱に加えて大関も強かったため、平幕上位は二桁負越しが特に多かった。
前頭9枚目以下の平幕下位は、上位に同部屋力士が多いか、大勝ちしない限り役力士と当たることはほぼ無い。
このため、新入幕力士は「様子見」的な感じで勝ち越す力士が割と多く、勝ち越しの翌場所で力量が問われることが多い。