出征兵士を送る歌

出征兵士を送る歌（しゅっせいへいしをおくるうた）とは、日本の軍歌（戦時歌謡）。

概要

作詞・生田大三郎、作曲・林伊佐緒。

本曲は1939年（昭和14年）に大日本雄辯會講談社が陸軍省と提携し、同社が出版する雑誌で詞と曲を読者から公募して作られた曲である。作詞の生田大三郎は神戸市在住の雑誌読者で、作曲の林伊佐緒は当時キングレコードに所属していたプロの歌手だが、一般応募という形で応募して採用された。

歌詞・曲ともに勇壮であり、それまで戦地に赴く出征兵士や軍隊に入営する兵士を見送る歓送の場で歌われることのあった日本陸軍や露営の歌に代わって歌われるようになった。発表当時はキングレコードの人気歌手である林伊佐緒、樋口静雄、児玉好雄、三門順子、井口小夜子、横山郁子、永田絃次郎、長門美保が吹き込んだレコードの他、河村順子歌唱盤、ヴォーカルフォア合唱団歌唱盤が発売された他、戦後には林伊佐緒とポニージャックスによって吹き込んだものが発売されている。

歌詞

わが大君に召されたる
生命（いのち）光栄（はえ）ある朝ぼらけ
讃えて送る　一億の
歓呼は高く　天を衝く
いざ征ゆけ　つわもの　日本男児！