仏頂面
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仏頂面(ぶっちょうづら)は、仏教が由来の言葉。
概要[編集]
仏頂尊の恐ろしい面を例えたもの。このことから転じて不機嫌にふくれた顔つきや、不平を持っているような顔つきのことを意味する[1]。
由来[編集]
この言葉の由来は、仏教の仏頂尊という仏からである。仏には三十二種類の体の特徴があり、そのうちの一つが頭の上が盛り上がっているというもので、これは仏の優れた智慧や知性を表しており、これが仏頂であり、仏の姿として表したのが仏頂尊である。仏頂尊の表情というのは他の仏と比べたならば厳しいものが多いのであるが、これは人々の救済を真剣に考えている表情のためである。他の仏は慈しみの表情をしていることと比べたならば怖い印象を受けがちである。このことから無愛想やふくれっ面のことを仏頂面というようになる。だが仏頂尊というのは人々の救済を真剣に考えている表情のため、現代で言うところの仏頂面とは異なる[2]。
脚注[編集]
- ↑ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,精選版. “仏頂面(ブッチョウヅラ)とは? 意味や使い方” (日本語). コトバンク. 2025年4月19日確認。
- ↑ “くらしのなかの仏教用語”. 曹洞宗関東管区教化センター. 2025年4月19日確認。